宇宙(そら)に続く丘

プレリュード小学校1年C組のしりとりちーが案内する宇宙への道
みかんの丘は不思議へ通じるワームホール

みかんの香りの中で

2009年05月19日 01時13分35秒 | Weblog
前日から降り続いていた雨も夕方には何とかやんだ。雨粒で押さえられていた甘い香りがまた漂い始める。予算の都合で何ばかりも進まない日が多いが、それでも竹取庵の工事は、はっきりと決まっていない完成形に向けて少しずつ進んでいる。
丸鋸で材料を切りながら、僕はふと古代エジプトの王ファラオを思った。ファラオはその位に就くと同時に自分のピラミッドを思い描き、死期の近づく遥か前から建設にかかったと言う。それは、ピラミッドが単に王の墓ではなく、むしろ大きな目標だったことを示している。
竹取庵は僕のピラミッド。どこかに僕の遺骨を納める場所を作ろうか、みんな迷惑するだろうな。それに僕には国民も奴隷も居ない。ひとりだ。そこまで思い至って苦笑する。

みかんの丘は夕凪。風の止まった丘で、香りがいっそう強くなる。明日は晴れるだろうか。
コメント (1)
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