忙しくて… という言葉も書き飽きてしまった。それに天気は年々ひどくなる。久々に上がったみかんの丘には青空が広がっていた。このまま晴れてくれればと願いたくなるが、そうはいかない事を天気図は教えてくれていた。
実は忙しい中丘に上がったのにはいくつか目的が有った。一つには竹取庵の東側に植えてある3本のオリーブの木に実が生っているかどうかの確認。そしてそのそばに植えているラベンダーがちゃんと咲いているかどうかの確認だ。
オリーブは植えてから3年近くになる。ほとんど何も考えずに植えたのだが、花が咲く頃になってオリーブは自家受粉しないのを知った。つまり、いろんな種類のオリーブが一斉に花を付けるときだけ、虫が花粉を運んで実を実らせるのだという。3本のオリーブは植えて2年間、全くバラバラの時期に花を付けていた。これでは実が付かない。どうしよう、また新しい苗を買って来ようか。そう思っていたが、今年になってなぜか3本の木が一斉に花を付けた。まさか3本が話し合いをした訳では無いだろうに二房ずつではあるが同時に咲いたのだ。生き物の不思議。以前ある生物学者に聞いた「植物はお互い根で話をする」という話を思い出した。だからその花が実になったかどうか知りたかったのだ。僕の肩の丈ほどになったオリーブの枝を探していると、あった。実が付いている。
実は全部で5つ。たった5つだが、みかんの丘に実った初めてのオリーブだ。この3本がどうして開花のステージを揃える事が出来たのか知りたかったが、それは知らないほうが良いのかも知れない。
オリーブのそばに植えたラベンダーも風に茎を乱されながらなんとか咲いている。ツンとした香りに惹かれて、アゲハが蜜を吸いに来ていた。蜜ならいくら吸ってもいいが、卵をミカンの葉の裏に産み付ける気だ。これもオリーブの不思議と同じ自然の営みの一つだ。
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