今年の年末はことさら寒波がきついと言う。確かに上空に強い寒気団は来ているし冬型の気圧配置にもなっているが、いつものことで瀬戸内は晴れ間が多い。季節風さえ凌げば年越しの準備くらいは出来る。今日のみかんの丘は、こうして写真にするととても穏やかで、海の向こうの小豆島もまずまず見える。今から22年前、この景色に魅せられて土地を貸して欲しいとおじさんの家の戸を叩いたのだ。ついこの前のような遠い昔。
景色に見惚れていたら北風にほほを叩かれて我に還った。まずは竹取庵の玄関に、来る途中買ったお飾りを取り付ける。去年のものも勿体無いから傍にぶら下げた。丘に生えていた蔓を使って作った竹取庵の看板もずいぶん煤けてしまった。何度か掃除してみたが、普通に拭いただけでは奇麗にならない。ほかの手を使うかな。
部屋の暖炉の上でずっと留守を守っているうさぎ達にもお正月。
竹取庵の近くに去年植えたシークァーサーには土地を貸してくれている山本さんご夫婦(おじさんおばさんの次女のご夫婦)が霜よけのカバーを付けてくれていた。本当に頭が下がる。おじさんもおばさんも他界して、借地代など一度も払った事が無いのに、いつも気を使ってくれているのだ。
今年こそはと新しい機器を手に入れて望遠鏡の整備に入ったが、それと時期をほぼ同じくして仕事が忙しくなり、プライベートの作業はほとんど出来なくなってしまっている。途中まで進んだ大工仕事も自前のOAフロアを半分作ったところでストップしている。
でも多分、何とか目途は付いてきた。と思う。
そう、去年の暮にも言った気がするが、来年こそはこの丘の夜空を再びカメラに収めよう。だって、ここは宇宙(そら)に続く丘なのだから。
宇宙(そら)に続く丘ホームページ :http://taketorian.org/
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