文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

Vista フオント問題の整理(9) フオントファミリー名の変更要望

2007-01-14 15:41:25 | 組版プロの思考からXMLを考える
 この問題は印刷業界等、その新しい環境を受け入れなければならない業界では今、問題整理と対応策の模索が、始まったばかりです。
 あくまでも、microsoft社に要望をお願いしていることは
(1) 新MS明朝、新MSゴシック等に関しては、フオントファミリー名称を変えて欲しいという、その一点のみです。
(2) 同時にそれぞれの新MS明朝、ゴシックのバージョン2.5及び5.0間でのフオントフオントファミリー名も替えて欲しいと言うことです。

 オープンタイプフオント上で流通しているフオントでは、ルールとして、「フォントファミリー名が、多くの文字の字形を一斉に変更するのであれば、名称を変更する」ことが基本的な理念であり、約束事でもあります。

 現状では、文字の字形を重視する印刷やDTPの世界では相当な混乱が生まれることは確実であり、その方々の業務を円滑に推進することが主な目的である、当方をも含めたソフト会社では、文字間でのコードコンバートをもって支援する為には
 論理的に、フオント名で識別して変換テーブルを対応させるためにも判定基準が必須となります。

 なんとか、今月末の新OS出荷前に、その当たりの対応策を講じて頂きたく、
よろしくお願いいたします。

 株式会社 トータルメディア研究所
荒尾 稔 tmlarao@tml.co.jp
 

朝日新聞社が1/15より、字体の一部変更を告知 (8)

2007-01-14 12:56:55 | 組版プロの思考からXMLを考える
2007-1-13
 1/9の朝日新聞朝刊で「字体を15日から一部変更します」新聞上で告知記事がでました。

(記事の内容の一部紹介)
 ○○○○
「15日より常用漢字表にない漢字(表外漢字)の字体の一部を変更します。(事例)2文字表示)など約900字が対象です。紙面の大半を占める常用漢字はいままでと同じです。
 戦後の当用漢字字体表では”品3ヶの「区」”を区とするなど簡略化されました。本社は表外漢字にもこれを応用した略字体を使ってきました。 
 しかし、書籍などでは伝統的な康煕字典体が残り、00年度の国語審議会答申でもこれを基にした「表外漢字字体表」が示されました。今回の字体変更は、このような経緯を踏まえたものです。」
 とあります。
これは半端な内容のことではなく、相当前から周到に準備され、Vistaの出荷開始を機会に、一気に実施に移されるプロジェクトとして、明らかにビスタの販売開始に合わせた字体変更に踏み切る一例となりそうです。
 
 今後も、新聞社や大手出版社をはじめとして、続々とこの流れによる「字体変更」の告示がなされそうです。

 どうやら、性根をすえて、印刷業界でも対応を真剣に考えなければならない事態の到来であると考える必要があります。

 本日現在、他新聞社等での動向は未発表です。
フオントメーカ関係の動向でも、1/20以降に発表が予定されています。

 今回の事態に関して前向きに考えられていますが、さらに一様に印刷業界等、実際に受託業務として係わっている業界での混乱の発生を予感し、危惧していることが分かってきました。
 日経パソコン・オンライン Vistaがもたらす文字コード問題での報告などが一例です