文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

教科書・学習参考書を含む中堅出版社の最近の動向 (5) コンテンツは100%XML

2007-04-01 01:59:50 | 組版プロの思考からXMLを考える
2007-3-31
 出版社がこの春から、取引先である印刷会社等に向かって、「InDesign」の導入をさらに推進させようと言う動きがはっきりと感じ取れます。

 でも、InDesignが果たしてこれから出版社にとっても、印刷会社にとってもベターな選択なのかは、客観的にじっくりと考える必要がありそうです。

 この質問に関しては、このブログ上で順次改めて記載いたします。

でも、印刷業界を活版時代に遡って考えてみると、70%の「端物・チラシ・事務用」市場と、30%の取り置き版市場に考えられていました。
 現在で言えば、InDesignは「端物・チラシ」用で、最終的には70%を占め
30%は、ワンソースマルチメディアとして、フルバッチシステム「MCB2」等の市場が形成されるのかなと考えさせていただいています。

 これから20年間で1億倍にまで膨らむと言われるインターネット上で流通する情報量。その世界ではコンテンツが命です。その実に100%がXMLで生成されると言われている、まさにXMLを構造として組み込まれた社会が実現しそうです。
 
 その中で基本的に、これからの印刷産業が果たすべき役割は、「コンテンツ生成企業」へと、メディアへの表面加工という分野での(今までは狭義に紙媒体と限定されていましたが)製造業として衣替えと言われています。

 XMLをベースにしたコンテンツを、製造メーカとして、どれだけローコストにかつ高品質に、即時に提供出来るのか。それを見越した製造メーカとしての、とてもまともな企業間競争が、今始まったばかりと理解しています。

 いまでもHTMLを生成するWEB産業では、ほぼ100%フルバッチです。
 でも日本の出版社等では、いままで「写研」で組版されたの印刷物がデファクトとなって、その品質をベースに投資としてコンテンツビジネスに進出しようしても、採算に乗せられるレベルでの、ローコストに100%XMLの高品質コンテンツを作り出せる制作会社を見いだせていないこともはっきりとして来ています。

 WEB企業のHTMLベースと、印刷の世界でのXMLベースでは、情報量が100倍程度、桁違いに異なり難易度はとても大きいのです。アナログ的にはプロのレベルの違いは明白です。
 デジタルの世界では、出版社の編集者には、ここの違いが十分に理解出来ていない節があります。

 改めてイメージとして考えてみても、編集・出力環境が、将来DTPとしての「InDesign」に全て一本化することはあり得ません。
 ことごとく、フルバッチであるモリサワMCB2等のシステムとの対比が必要となると考えられます。
 また現在の「写研」や「クオーク」出の組版も残っていくと考えられます。
 
 それよりも、現在の一般企業や官公庁からの「Word入稿」に、新たな環境として、出版社からの「InDesign入稿」が増加していくのだと考えるべきかも知れません

教科書・学習参考書を含む中堅出版社の最近の動向 (4) コンテンツの普及は

2007-04-01 01:35:21 | 組版プロの思考からXMLを考える
2007-3-31
 出版社にとって最大の課題は、これからどの様にしてコンテンツの分野に参入しようとしていけるかが問題点です。
 当方もここ数年間、印刷業界とは違う分野で活動をしてきました。昨年9月に組版の世界に復帰して、まだ半年しか経過していません。
 現在、多くの印刷会社や出版社等を回らせて頂き、多様な方々と旧交を温め、意見交換をさせて頂いています。

 2つの点で驚いています
1 マルチメディア市場、コンテンツの世界への参入を意図していると話してくれた大手出版社の担当者が、実は殆どビジネスとして成果が上げられていない。市場が受け入れてくれない。という意見を述べることです。
2 当方から考えて、最も先端的にコンテンツ化を推進していた「法令様式」市場
では、東京都にある中堅出版社が、最近実質倒産してしまいました。コンテンツ市場への参入で多額の投資が、結果としてうまく回転出来ていないという話しです

 これらは、何れも共通した課題が浮かび上がってきています
(1) 現在のIT産業ではコンテンツの制作費用は基本的にはHTMLベースであり、限りなく安く制作され、かつコンテンツそれ自体は有償化できないで、商取引での課金や、広告収入で成り立っていると解釈出来ます

(2) ところが出版社のコンテンツ制作は、制作費用は製造原価であります。
出版社の投資となってしまいます。同時にそのコンテンツは高解像度でしっかりとした組版のなされたものという(コンテンツが有償であるが為に)条件が付きますので、制作コストがキーワードとなります。

(3) 現状、日本では幸か不幸か、写研の組版が印刷物のデファクトスタンダードとなってしまっています。写研の組版レベルが出版物のデファクト技術であり、印刷が写研と同等かそれ以上で、かつコンテンツ化するためにはXML、XSLフオーマットを提案出来、かつ写研の技術を乗り越えられたレベルでなければ顧客先が費用を支払わない事ははっきりとしています。

 その為の前提になるXMLやXSL上の制作上では、組版系の各社が頑張っていても、コマンド群が複雑多岐、かつ膨大となってしまって、短時間での円滑な入力が果たせない事で、コストのふくらみが最大の問題点となってしまっています。
 写研がフルバッチで、一気に日本語組版の標準化まで走ってしまった事の良し悪しとして、日本では肝心のXMLやXSLの開発メーカや運用会社が追いつけず、またフルバッチから手作りのDTPへと舵取りを行ったこともあって、本来XMLの有する標準化したフオーマット提案が、とても遅れてしまった大きな原因となっていると考えています。
 日本の出版社等でも、米国の大手出版社が印刷部門を内製化してきているのと異なり、外部委託一本できたがために、技術ノウハウを蓄積してこなかった"ツケ"の
部分でもあるかと思います。
 段階的な移行をするには、あまりにIT産業への変革が速く、急いで動き出そうとしてかなり無理をしているという感覚は捨て切れません。
 印刷会社側との十分はコミュニケーションが取れているとは言い難く、製造・販売という観点から言えば、肝心の製造に係わる部分での詰めがあまりに浅いとしか言いようがない部分が目立ちます 

 さらに課題として問題点は、出版者側での意見として、
1.文芸書版等でもコンテンツ制作費用ががA4×1Pで現在でも1,000円程度を要しますが、多分200円以下でなければコンテンツビジネスは成立しない可能性が高い。
 その価格帯でのコンテンツ製造能力をもった会社が、未だ存在していない事が背景にあると考えらます。
 その点では、1P当たりの製造コストが相対的に安い?のか、市場で歓迎されているアニメ漫画は、コンテンツとしての価値が世界的にも認められています。

2 問題は、多くの文芸書版、法令様式、医療関連雑誌等でも、出版社からは、コンテンツ制作のための製造原価が高いままと言うことが、投資対効果判定に直結してしまいます。
 10,000p×200=200万円の直接製造原価と、現状の1,000円では製造コストが5倍となります。文芸書版コンテンツへの支払額は少額であり、採算がどう見ても不安です。
 数年前と現状まで、少なくとも文芸書版等でのコンテンツが普及しない原因の一端は、この作成に係わるコスト上での課題整理でもあるのではないでしょうか。
 

教科書・学習参考書を含む中堅出版社の最近の動向 (3)

2007-04-01 01:09:29 | 組版プロの思考からXMLを考える
2007-3-30
この4月からの決算明けに始まる新年度からは、出版社からのあたらなインパクトとして、さらにInDesign絡みを印刷会社へ導入を推進し様とする動きが顕著になりそうです。
 多くの文字組版に取り組んできている印刷会社の経営者や現場の管理職の皆さま方とのミーテイングで、その流れの強さははっきりとしてきました。

 現状では明らかに、SGMLやXMLでの先進的な医薬品会社や、一般企業、特に官公庁等では、デファクトな組版環境はWordで間違いがないと思います。WORD、EXCEL、パワーポイントが3点セットとなって、今後Windows Vistaベースでの原稿入稿も、さらに広がって行くでしょう。

 しかし、出版社や広告宣伝業界では、Wordよりも、今後クリエーティブな組版ソフトと考えられているInDesignが選ばれるケースが今まで以上に増えるものとも考えられます。これから「Word入稿」と合わせて「InDesign入稿」という言い方が広がると考えられます。


 弊社が客観的に見て、microsoft社のWindows VistaはJIS X0213:2004ベースでの
グローバリズムに沿った文字コードを採用した公式的な情報の世界向け

 文芸書を作成する出版社等は、CIDフオントを採用したadobe社、㈱モリサワベースでのCID文字コードに沿った、日本国内市場向けのローカリズムの分野として、分野別に使い分けられる段階に至ったものと考えています。

 言ってみれば、一面ではmicrosoft社とadobe社の覇権争いに巻き込まれ、かつMACとWindowsとの争いでもあります。業界別に取り合いをしているようにも見えます。しかしこれは印刷会社の現場から見たら、とても困った事態が生じていきます

 別の角度で言えば江戸時代に似て、現状のWEBの中心は市民の為のエンターテイメントの世界(浮世絵、歌舞伎、瓦版)に近く、漫画文字やタレント文字等も加えると10,000点も流通していると言われているOTF(オープンタイプフオント)によってどんどん広がる広場の一角に、突然お役人の役所が出来て、Windows VistaでJIS X0213:2004によって囲われた、公式の世界が出現したようなものかも知れません

 これからの印刷産業の果たすべき役割の一貫としては、明らかに日本語文字コードの認証(?)管理が必要だと考えられます。

 出版を含めて、その印刷物の性格を判断し、JIS X0213:2004の世界なのか、市民レベルのローカルなCIDフオントの世界なのかを厳密に監査する。保証すること。

 ここに、今回のWindows Vista問題の本質があると理解しています

 

パルナ/WIN-B2の導入先での教育の現状(1)

2007-04-01 00:51:07 | 組版プロの思考からXMLを考える
2007-3-30
本日、荒川区内の中堅の印刷会社で「パルナ/WIN-B2」の検収を行いました。写研及びMCB2担当の若手の皆様、8人に集まっていただき、写研のシンギスでの実際の業務完了データを使って一連の業務の流れを実演。
 当初は、かっての写研のサードパーテイ会社が提供された「WORKS1」等と、現在の写研システムでのバッチコーディング環境を「パルナ/WIN-B2」上を使って整理統合する目的を実現することを目的としました。
 まず、MO上の写研データを「パルナ/WIN-B2」上でコンバート。写研のフルバッチデータをWindowsXP上で複数台に展開可能。コーデイング修正後再度読み込みませてのプロセスでは、多様な写研テキスト加工環境を提示。特に略字→正字変換(3,000アイテム)やファンクション一括削除を実演。超高速変換とテーブル管理の機能を解説実演。写研ファンクションを色分けし、エディター上でテキストを加工するだけでなく、microsoft社のIMEに登録された漢字辞書を使って写研ファンクションを1あるいは2タッチのカナ漢変換で、高速にファンクションの追加・更新・削除が出来ることを実行。この機能が多数の顧客に評価されていることを解説。
 さらに写研→モリサワイメージ変換したデータを離れたWindowsXP上のMCB2で、そのままイメージ変換結果を出力してみました。
 全体の経過に関して社員の方々から、分かりやすく、これならば取り込めるとどよめきが。

 次回は、「文字精密変換」機能を使った高精密なフルバッチコーデイングの実演を行うこととなりました。
 「WORDからのMathtype数式変換」プロトタイプ版でのテスト変換や、「文芸書版」からのXML変換取り込み、自動組版等などに関しても順次講習を行う予定としています。
 写研システムの周辺環境を一体化、同じWindowsXP上で、写研データ→モリサワMC-B2への変換の流れが、さらに実証されつつあります。