文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

組版タグコンバータ環境とは (4) コーデイングとXMLとの関連性

2007-04-30 13:57:15 | 組版プロの思考からXMLを考える
 文字精密変換機能は、日本語表記にて、正規表現+多項目一括置換+メニュー機能+計算機能+特定範囲や特定用語を、ある範囲内で緻密に定義したり置換したりできます。
 まさにかっての写研のコーデイング手法を参考にして技術としても継承。
デ制技術も積極的に活用が可能です。
 また、高機能エディターによる各種コーデイングの生成と実行、ルビ処理、文字合成等の入力指示方法を、sapcol方式に準拠した記述で生成可能にしました

 この環境では、各種の基本要素を整理して、かつマクロ化をしておきます

 方法としては、
 コーデイング技術により、プログラムレスで組版手順に沿って、メニューによって各種プログラムを呼び出したり、テーブルを組み込んだり、正規表現とセットで多項目を一括して置換したり、
 それぞれの要素を組み合わせて、読み込んだ各種テキストを加工して、中間フアイル化しておきます。
 中間フアイルの構造としてXML+XSL構造(一部)にて出力可能にしておきます。

 特にモリサワのMCB2からの逆変換によって、スタイルやテンプレート、そして各種モリサワタグ付き情報を、個別ファイルとして、ファイリングしておきます。

 そのファイリング情報から、コーデイング上で指定された手法でxmlやxslを生成して出力させます

 各メーカからのスタイルやテンプレート、そして独自タグ等を中間フアイルとして管理する技術が、コーデイング技術の一貫です。

 また、読み込んだWordなどから、そのスタイル等を、「オーダーメイドXML」を介して各種のXMLとして書き出すことも可能となります
 

組版タグコンバータ環境の形成とは (3)

2007-04-30 13:55:51 | 組版プロの思考からXMLを考える
コーデイング技術とは
 「文字精密変換」「オーダーメイドXML」との組み合せによって、日本語機能による、テキスト加工技術によって、比較的簡単にXMLを記述する方法を開発実用化しました

 コーデイング手法で棒組(XML+XSL(特定部分))を定義して出力させる
 そのテキストを加工する手法として、パールやセゾ、ジャパスクリプト、C言語等が知られている
 しかし、あくまでプログラム言語であるが故に、その学習が大変であり、かつその上で実務としての日本語処理を行うために、大変な苦労を現場の方々に掛ける結果ともなります。
 結果として、技術が会社に所属すると言うより担当者の技術者に帰属する結果、何らかの理由で休まれたり退職をされると、業務の運用が止まって、結果とした顧客先にも会社にも多大の損害を信用低下を招いてしまう結果となりがちです。
  この点から、社内外に蓄積されたプログラムを活用可能な、プログラムレス環境で極力使いわない、技能的に習熟出来る手法として、日本語をベースにしたコーデイング方法と、メニュー方式によって、多様なマクロやコンバータ等を呼び出しては実行出来るような環境として運用することを目指しています


組版タグコンバータ環境の形成とは(2)

2007-04-30 13:37:00 | 組版プロの思考からXMLを考える
2007-4-30
 現在の印刷業界の組版環境を取り巻く状況は、かっての専用のワープロが電機メーカ各社から販売が開始された直後ととても類似していると考えています。

 日本をはじめ、adobe社やmicrosoft社など、世界中の各社が独自の組版環境を形成して競ってきていましたが、そろそろ整理統合の段階にいたったと考えています

 現在、訪問させて頂きました印刷会社の制作現場は、発注先の意向もくみ取って設備してきた結果もあって、写研/モトヤ/写研サードパーティ/InDesign/そしてMCB2の導入をも含めると、あらゆるメーカの組版ソフトウェアが導入され、まさに縦割りの構造で仕事がなされている状況のごとくです。
 それでなくとも社員を減らされ、肝心の技術者が定年退職し、業務毎の多種多様なシステム機器で部屋が埋め尽くされ、その中に技能者が埋まっている状態。現場はどうしたら良いか分からない状況に近いと判断されます。

 どうしたら良いのでしょうか
 当社でも少なくとも会社発足からいままで、すでに24年間の経過がありますが、発足前から存在していた日本の㈱写研の電算写植機器のすごさが際立ってしまっています。
 実際のところ、XMLやXSLの最大の機能は、標準化したフオーマットの世界の構築特に印刷フオーマットの提案力にあります。
 ところが写研が25年以上も前に、sapcol言語で作成出来るバッチコーディング技術での印刷物がフオーマットとして先行して普及し、デファクトになってしまっているために、XML.XSLの環境が、写研製のファンクションやコマンドを、初期入力時にコマンド等の付加で作成することはとても大変で実用的には出来ないレベルでした。
 今のXML制作の現場でも発注者側でもよく分からないままに、ああでもないか、こうでもないかと言っているレベルでは普及が進まない事がはっきりとしました。

 当社でも、写研を凌駕する組版環境と、wordやエディター等で簡単に入力出来る環境を形成出来ない限り、コンバータメーカとしても立ち上がれないという事がはっきりとしてきました 
 当方は、XMLがとことん行くところまで行かないと立ち上がれなかった。

 

組版タグコンバータ環境の形成とは (1)

2007-04-30 13:14:24 | 組版プロの思考からXMLを考える
 今から25年ほど前から、一斉に大手電機メーカより、日本語ワープロが販売され出しました。
 かって、大手メーカ製の電算写植機器から㈱写研aps-5へのデータ変換を依頼され、簿記でいう勘定科目を利用して複雑な文字コード変換を思いつき変換を実行したことがありました。
 その関係もあって、日本語ワープロからデータの取り込みと、写研等の組版環境へのテキスト取り込みを各社から依頼されました。
 そこで、開発した環境をワープロコンバータとして、各社のWPから、テキストとスペース(半角、全角)、改行(疑似改行も含む)を取りだして写研等の印刷系の電算写植機器へのWPコンバータをシリーズ化しました。各メーカでは絶え間なく新シリーズを出荷されるのでデ適応しきれないため、microsoft社の提唱するshfto-jis MS-DOSに一回、中間フアイルとして内部出力を行い、改めて写研等へ変換するルールで開発を行いました。「パピリオ」ブランドです。
 同時期、A社やK社も参入されました。こちらはその後ワープロ間コンバータシリーズとして、ワープロ間での制御コード付きで、それをRTF(リッチテキスト)RTF機能を仲介としたコンバータを開発され、現在優れたXSLフオーマッタを一般企業向けに出荷されています。
 


 

Windows Vista そしてMAC os/10が提示する課題 (1)

2007-04-30 11:59:08 | 組版プロの思考からXMLを考える
2007-4-29

 大変良く似た話だと戸惑っています

1 Windows Vistaでは、新しいOSであるがために、旧OS上で運用されてきた各種プログラム等を引き継ぐためには、あらたにCDレベルでの再購入を要求される部分が生じています。
 また、旧OS上の資産を新OSへと移行させる事も一回限りと限定されてしまっているようです。
 また、パーテーション切りも出来ませんので、いままでのように2つ以上のOSを同居させて対処する事も出来ないようです。
 それらの課題がもたらす影響は、どのように波及していくのでしょうか。
 たしかにWindows Vistaは異体字等から、フォントの問題がクローズアップされていますが、それと同時に、ビルゲーツが抜けた後のmicrosoft社の経営スタンスの変化に注目すべきでしょう。
 Windows Vistaはまるでゲーム機としてしか思えない部分もあります。これから10年間で数万倍に巨大化すると言われる、かつ100%XMLベースの各種コンテンツを支えるプラットフォームとして、アニメやゲーム主体の個人レベル使用に開発ターゲットを替えて来ているようです。「X-BOX」に近い設計の様です。

2 このために、従来オフイス市場で、WindowsXPを支えてきたサードパーティにも、大きな波紋を広げつつあります。対応開発が遅れる可能性も指摘されています
Office2007でも、あまりの変更ぶりにとまどいが広がっています。
 当方も、いつまで付き合っても理解出来ない仕組みの部分が多く、これはWordではない!! これはExcelではない。とぐちりたくなる内容です。
 Wordは明らかにパブリシャぽくなって、あの硬派の使い勝手が消滅に近いと感じてもいます。
 
3 MAC os/10でも同様にして、フオントをはじめとしてOS/9上までのソフトウェア資産を継承出来ないということで、現在、MACでもOS/9の在庫機や中古機がプレミアム付きで、販売もされていると聞きました。
 その為もあってか、InDesign等の顧客先でもWindowsXP環境への移行が少し宛出始めているとの話しです。
 印刷業界が大事に共通プラットフオームとして育ててきたMACも、あるいはWindows Vistaも、惟男からどのように変化していくのでしょうか

4 明らかに紙媒体から、メディア・ミックスの世界へと、スタンスが変わってきていることは確かです。
 この意味の解析が、これから最も重要な事項だと考えています


4 何れも、日本国内でのソフトウェア資源をどのように扱うのか
 分かってきたことは、いままで継承されてきたソフトウェア資産やフオント資産が、OSの変更によって継承出来ない事態が生じてきたことにあります。
 前から指摘されていましたが、組版ソフトの世界は開発投資が巨額に上がってしまって、開発メーカが耐えきれないまでになってきてしまいました。
 そのこととの関連性は、如何なものでしょうか

指定管理者制度の功罪 (1) ひとつの捉え方

2007-04-30 11:35:43 | NPOの現状と指定管理者制度の問題点
 指定管理者制度は、ここ数年とても広がってきた制度の一つです。
その中でも、行政業務の一部を代行するごとき業務目的型のケースでは、
(1) 任意団体であってNPOではないと言うことが、なかなか理解されていません。
 予算はほぼ全額行政側で組まれて、指定管理者側で執行されます。しかし、都内の一例では、まさに新たな出張所が出来たごとくで、年間数千万円の予算が区から支給され、事務局長はじめ複数の行政担当者や区が募集したアルバイトが指名され、その方々が実質的に業務を運用しています。
 従って殆ど行政べったりのスタンスになりかねません。絶えず行政側から監視され干渉され、人事を含めて介入されてしまいます。 まるで、財団法人や社団法人と同じ流れです。ただ、経理処理がとても明朗であるとは言えないようです。これは組織の法律的な形態がまるで固まっていない状況を反映しています。現状の形態では資産管理一つとっても、どうなるのかさっぱりと分かりません。

(2) 市民や任意団体(指定管理者を除く)、NPOは行政に対して不服の表明や、提言が出来ます。しかし指定管理者制度に加盟した先は、それがほぼ出来なくなります。あくまで、実質的な行政組織の一部門なのだとの認識が必要なごとくです。
 建前上は、行政ではなく議会に対して責任を負うという立場とされています。

(3) 現状、財団法人や社団法人等は行政上では整理・縮小される対象となっています。が、ご存じのごとくこれらは予算は削減されても、解散などで総数が減少しているとは思えません。逆にそこへ指定管理者制度が加わることで、官僚にとって典型的な焼け太りのごとく、これから人員整理等があってもその退職者の異動先、そして定年天下り対象先がとても増えたという事態と考えて間違いがなさそうです。中小の自立した商店や職人たち、企業経営者や株式会社等が苦況におちってどんど転廃業したりして苦しんでいる中で、 


(4) 同時に、有力なNPOが指定管理者制度へと移行したり、入札制度によってNPOとしての業務を継続しようとして、結果として行政側に取り込まれてしまうケース、それも、結果として行政の目的に添った協力を地域開発や河川管理などでの、地域の根回し行為をしてしまうと言う事がとても多いことが分かってきました。
 とても哀しい事だと思っています。
 
(5) 新しいタイプの行政介入の手法として利用されてしまっているとまで言う方もおられます

(6) その様な事態のなかで、若手も定年退職者も、善意のボランティアとして参加された方々も、この現実を見て、NPOや指定管理者制度などからどんどん距離を置き、さらに何らかの支援を求められたときに、まず日当や交通費を請求して、その割り切りの上で参加するという、NPOの立場からは”悪しき風習”がはびこり出していると考えているのは当方だけでしょうか。

(7) 欧米での市民社会が成熟した環境での"ボランティア"と、行政側の悪しき、お上意識がはびこっている日本国内での意識ギャップが引き起こす深刻な問題だと理解しています。
 このままでは、NPOや指定管理者制度などがもたらすのは、今まで以上に市民間と、そして行政との関係での冷え冷えとした関係が、さらに深まり続くと考えていいと思われます。
 最も恐れる事態は、いまでの危うくなりかけていると感じられる家族関係、地域社会が、一人一人の原体験を通じて、さらにモラル面からも崩壊する可能性を感じ取っているからです。