一昨年秋、関東地方の内陸部のシギチドリの越冬地を継続的に観察されていられる
皆さまと意見交換をさせていただきました。
その折に、利根川下流域での内陸部の田んぼ等に「今年はシギ類がほとんど渡来しなくなった、とても減った。どうしたのだろうか」という深刻な悩みを数多く聞かせられました。
そこで、日本雁を保護する会のメンバーや、日本野鳥の会の各方面(東京港野鳥公園や、日本野鳥の会の本部、千葉県支部など)や谷津干潟、三番瀬などフイールドの声を聞いてみようということで、各方面に電話等で状況を教えていただきたいとお願いしました。
その折の回答です
1 谷津干潟 指定管理者制度に運用されているので、国の生物多様性センターに 報告済みです。そちらに問い合わせください
2 東京港野鳥公園 情報がありません。
3 本部 情報が入ってきません。谷津干潟は、別のところが管理することになり分かりません。
4 千葉県支部 情報の提供は出来ません
5 千葉県自然保護課 環境省生物多様性センターから、毎年5月に報告書が出るまで分かりません。それ以外の情報はありません。
6 バードリサーチ 環境省生物多様性センターでまとめる作業中です。私どもからお伝えする立場にありません。なお、国に申請して、その情報を取得できる資格を得てください。
市民の感覚として、現状を知りたいのですが、それに対しての回答が、木で鼻をくくったごとき回答しか得られない現実に、改めて慄然としました。
最新の渡来状況を知りたいという願望さえも、期待できないという状況です。
情報の管理が知らぬところで、始まりだしているといわれる、その現実にふれているのかなという感覚で、これでは行政にとってまずい情報の管理が始まっていると感じられるという鳥の観察家同士の話に通じます。
すでに、環境の、渡り鳥の情報にかかわる分野でも、市民感覚では、フイールド情報に生に触れることが困難な、生の情報に触れて感じる喜びのある現場に触れることも、参加することも出来なくなってきた現実を思い知らされました。
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