文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

ちばの里山をどのように再生させるべきか(2) 千葉県は観光立県を標榜。

2005-08-21 00:37:07 | 里山に託す私たちの未来-再生策を探る
[satochiba:0976] 2005年3月14日 17:06掲載
日本の江戸時代とは、人口の90%以上が農業で生計を立てている農業国であった
ことはよく知られています。
 日本は島国であり、万が一の時も移動する事もできず、逃げ場が無く、そのために有限な生活出来る資源を、里山や里海に求めました。
 そして、24時間365日、フルタイム体制で生活する地域に密着し、里山等で産み出される創意と工夫あふれる物産を産み出し、資源の活用にいそしんだ体制でした。だからこそ、また、絶えず手入れを怠たれない事情から、里山も里海も、すばらしくきれいな景観を形成出来ました。
 しかもそれは、手入れに参加することが、誰が経験しても美しく、庭造りに似て
楽しみを持って、自発的に行うことができました。
 だから誰もの目が輝き、生活を楽しむことができ、同時に微妙な感覚を味わえる
余裕のある生き方を追求して、それでも飽き足らない俳人や墨客をたくさん育成され浮世絵や水墨画、かわら版など、庶民の美意識を満たすための出版業や、美術家
が排出し、日本のセラミック(瀬戸物)が、ヨーロッパに輸出されたときに、
そのパッキングとして使われた浮世絵が、すごく注目されて、ゴッホ等の画家にも
大きな影響を与えたことは、よく知られています。
 世界に例のない、一代庶民文化の華が、江戸を中心にして栄えた分けです。
 同時に、地域ごとにとんでもない知識人がごろごろと育ち、そして幕末に日本に
来訪した欧米人の、里山の美しさへの絶賛の嵐。嵐。そして美術品への関心へと向かってきたのでしょう。

 それらは結果として、江戸時代の昔に、240年にも及ぶほぼ完全な生活者の真のボランティア精神があってこそですでも、誰も自分が、今で言うボランティアだと言っても笑われるだけでしょう。
日本で経験された240年間にも及ぶ、完全リサイクル社会の原体験でのノウハウが、今ほど世界中から渇望され、貴重と思われている時代は無かったと思います。
 先日、来日した、アフリカ・ケニアの副環境大臣で、アフリカでの植林事業に関して、「ノーベル平和賞を」受賞されたワンガリ・マータイさんが、日本の慣用語で”もったいない”という言葉を聞いて、ひどく驚き、感激し、この言葉を世界中に広げたいと発言されています。
 この言葉に代表される、農民としてのモノの考え方が、2500年来の日本のすべての骨格であり、その精神の中核がの一つが”もったいない”ということだと理解します。





 

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