文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

千葉の農業を考える(4)少し解説します

2005-10-01 23:00:34 | 冬期湛水不耕起栽培の現状とこれからの課題
 全国的には農業とは、戦後の、生活圏を確保する運動から、戦後すぐに農業協同組合を形成して、生活の厳しさから行政との対応とを含めて生き残れる権利確保のため戦ってきた経過があります。
 千葉県では、温暖で雪も降らず、海の幸、山の幸に恵まれ、豊かな生活を確保してこられました。従って生活圏を戦って確保するような農協のような組織を形成した経験も少なく(従って現在も弱体のままと観察されます)現在に至っています。農政との対応はその証です。
 その過程で個々の農家と行政がケースバイケースで1:1で対応する必要が生じたときにバッフアーとなる中間組織が弱いという事態が生じてきます。非常時が生じた時に、この是々非々の関係が、行政が焦って一歩強権化策を弄したとなれば、たちまち成田闘争での三里塚のごとき状況を引き起こす可能性があります。
 いま、千葉の里山や谷津田では、圃場整備の経過で、国の意向で動く、土地改良区が主役で、そのパイプ役として資金投入を続けた結果として、県がほ場整備を通じて、県の農政そのものが、農家を結果として支配してしまう、戦前流で言えば大地主となってしまっています。
 県が大地主となって、小作人たる農家を管理する。まさにその結果、農業がうまくいかないケースが続出し、逆に国の施策にことごとく反対してきた農家が、結果として勝ち組と揶揄される状況が出来上がってきてしまっています。
 現在でも、裏では国と県からの莫大な圃場整備等の投資結果に対しては色々な課題が生じています。例えば反発は根強くあります。が、当事者が借金づけで真っ向から意見を言える状況にない事も事実です。

 手賀沼土地改良区等では、県はほ場整備率99.6%もの達成率を誇る。結果として鴨を含め生態系が壊滅的なダメージを受けている。いまでも大きく減少していますが、このままでは数年後に壊滅します。
 国内でも珍しいほど、鴨など水鳥がいなくなった場所となりかねません。地域に取って恥だと考えられますが、10年以上手賀沼の水質ワーストワンを継続した地域ですから、それをも感じる感性があるのでしょうか。
 それにしても、鳥の博物館や、(財)山階鳥類研究所がある箇所です
福嶋市長は、優れた行政手腕で著名です。
 でも、明らかに農業問題はアンタチャブルです。全国でも珍しく、中堅都市のど真ん中で空中散布を、いまでも行っています(さすがに来年度中に中止とのこと)でもラジコンヘリによる空散は行うのでしょうか?


最新の画像もっと見る

コメントを投稿