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都内でのカモ類の越冬状況 上野不忍池野ケース

2015-04-08 02:35:10 | 都内で生活する水鳥や蝶などの虫たちの現況

 上野不忍池に久しぶりに行きました。
 2014年夏、都内を襲った複数回のゲリラ降雨で、水量調整池となっている不忍の池は満杯となり、富栄養化もあって蓮の背丈が異常に伸びてしまいました。
 そして、あれだけ無数に近くいたカモ類が嘘のように消えてしまっています。餌を与えにきた方の前に、オナガガモが3羽。そしていままで稀にしか見たことのないオオバンが4羽も。
 2010年ごろから、都内では鳥インフル対策として、東京都の対応として全域で市民による鴨へのエサまきが実質禁止となり、そして監視員が張り付いてきびしく規制されました。(それを都から委託されて行ったのは著名団体)それ以降、毎年鴨の種類も、それぞれの個体数も激減して、不忍の池をはじめとして、都内の湖沼、庭園、河川、景勝地など、ほとんどの箇所で、本年度はとうとうこの状況です。
 都内の河川や運河にも定着して、東京の風物詩ともなっていた、たくさんのカモたちもほぼすべて姿を消しています。

 都内の湖沼や運河、調整池などの水辺を彩る一つの景観であり、文化でもあったものが、世界的にも著名な、カモたちと接せられる冬の風物詩が成立するまでに何十年をも要していましたが、この結果を見ると何ともやるせない気分になってしまう所以です。

 カモの寿命は平均して5年以下とされます。
 一度越冬した個所にはまず戻ってきます。餌が不足すれば、体力が落ちますので繁殖成功率が下がり、親が生きている期間で、5年~7年でそこに渡来する個体群は絶滅します。絶滅曲線ともいわれています。それ以上の時間経過がされていますので、多くの種類と個体数がここだけに限らず、都内全域で壊滅するのは避けられません。
 鳥インフル対策ということで避けられなかった事態とは思いますが、機会を得て再度復活をさせたいものと思います。

荒尾 稔さんの写真
荒尾 稔さんの写真
 

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