2009-6-23
千葉県では、環境税が未だ導入されていません。
本年度も、4月の里山シンポジウム実行委員会の分科会が行われ、
改めて2回目の訪問となった千葉県東金市の木材市場には、続々と山武杉の丸太を満載したトラックが到着して活気を呈していました。
でもよく見るとすべて、産廃業者が専用の大型トラックで運んできた山武杉の伐採し、
枝を切りはらった状態のままの丸太です。
これらは、ひとつは房総半島を横断する高速道路工事にて生じる工事路線上の森林伐採
現場から搬出されたものが多く、また千葉県下の各地で、今、行われている山砂採取を原因とした森林伐採、そして残土廃棄、さらに産廃工事中の箇所からのものもありそうです。
公共工事や山砂採取では、どうしても、業務上で伐採しなければならない山武杉を
産業廃棄物として処分しなければならず、そのための捨て場として、木材市場が便利だからとせっせと運ばれてきている模様です。
丸太にした杉が1本100円以下という時代。山に生えている杉をわざわざ切って、丸太に加工して、木材市場に持ち込むという山林所有者は皆無に近い。
理由がなければ伐採をしません。間伐や全伐を仮に行ったとしても、改めて植林して、
数年~数十年以上も、雑草の退治など手入れを行うことを考えたら、伐採などできるわけがない。
千葉県では環境税が未整備であるために、環境税がすでに導入され、間伐や全間伐材のとても便利な先として他県から各種のスギなどが、商品の丸太として搬入されてきています。このために、千葉県産の木材価格が、さらにさらに下落しているといわれています。これら木材市場では、それなりにチップとして、ベニア板用としてさばけているようです。
建築の目的等での、本来の木材としては、ほとんど使われていないのが現実だと聞かされています。 当日も、建築用の材木は90%以上が他県産か、外国品のごとくでした。
挙句に、地球温暖化対策として、国内の森林の間伐や全伐をかなりの程度行わなければならないということで、千葉県にも実質的なノルマがあてがわれているそうです。
その森林の間伐や全伐のエリアは、伺った市の担当者は、市内の森林の10%超をこの目的に合わせて間伐や全伐を行う必要があると試算しているとのことです
でも、同時に市内の森林所有者で、協力を申し出た方が皆無だとも話していました。
数年後に、この課題は顕在化して、千葉の里山保全ということでは大きな課題になると思われます
荒尾稔 minoruarao@tml.co.jp
* あくまで、この意見は荒尾の個人的な意見であります。
千葉県では、環境税が未だ導入されていません。
本年度も、4月の里山シンポジウム実行委員会の分科会が行われ、
改めて2回目の訪問となった千葉県東金市の木材市場には、続々と山武杉の丸太を満載したトラックが到着して活気を呈していました。
でもよく見るとすべて、産廃業者が専用の大型トラックで運んできた山武杉の伐採し、
枝を切りはらった状態のままの丸太です。
これらは、ひとつは房総半島を横断する高速道路工事にて生じる工事路線上の森林伐採
現場から搬出されたものが多く、また千葉県下の各地で、今、行われている山砂採取を原因とした森林伐採、そして残土廃棄、さらに産廃工事中の箇所からのものもありそうです。
公共工事や山砂採取では、どうしても、業務上で伐採しなければならない山武杉を
産業廃棄物として処分しなければならず、そのための捨て場として、木材市場が便利だからとせっせと運ばれてきている模様です。
丸太にした杉が1本100円以下という時代。山に生えている杉をわざわざ切って、丸太に加工して、木材市場に持ち込むという山林所有者は皆無に近い。
理由がなければ伐採をしません。間伐や全伐を仮に行ったとしても、改めて植林して、
数年~数十年以上も、雑草の退治など手入れを行うことを考えたら、伐採などできるわけがない。
千葉県では環境税が未整備であるために、環境税がすでに導入され、間伐や全間伐材のとても便利な先として他県から各種のスギなどが、商品の丸太として搬入されてきています。このために、千葉県産の木材価格が、さらにさらに下落しているといわれています。これら木材市場では、それなりにチップとして、ベニア板用としてさばけているようです。
建築の目的等での、本来の木材としては、ほとんど使われていないのが現実だと聞かされています。 当日も、建築用の材木は90%以上が他県産か、外国品のごとくでした。
挙句に、地球温暖化対策として、国内の森林の間伐や全伐をかなりの程度行わなければならないということで、千葉県にも実質的なノルマがあてがわれているそうです。
その森林の間伐や全伐のエリアは、伺った市の担当者は、市内の森林の10%超をこの目的に合わせて間伐や全伐を行う必要があると試算しているとのことです
でも、同時に市内の森林所有者で、協力を申し出た方が皆無だとも話していました。
数年後に、この課題は顕在化して、千葉の里山保全ということでは大きな課題になると思われます
荒尾稔 minoruarao@tml.co.jp
* あくまで、この意見は荒尾の個人的な意見であります。
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