1月の末であるが、休業の文字に「謹賀新年」の掲示。まだ日本の新年をいわっている?でもよく見れば、キリン麦酒のマーク。こんな物までメーカーが配っているのかもしれない。
「以前のイメージ」
海員閣「広東」 045-681-2374
中華街の人気店の一つ「海員閣」に久しぶりに行ってみた。こんなに人気のない頃は,非常に庶民的な雰囲気のするこの店を愛用したことがあった。ランチタイム行列ができる店になってからなかなかランチの限られた時間しかない身の上には入りずらい存在になっていた。
今日は雨,香港路を眺めれば,一人ぐらいしか並んでいない。店内を見れば空席がある。入り口の叔母さんに一人であることを示す。すぐに相席で入ることができた。小さな円卓(椅子は8つある)に座る。久々であるが,店の雰囲気は全く変わっていない。働いている叔母さんが一気に老けて見えたのは,本当に久々(10年以上)だったからに違いない。メニューも限られた種類があるだけ,当然ランチタイムの料理はないし,サービスもない。親子ずれであろうか,女性が2名ガイドブックを見て頼んだような料理を食べていた。他に4人ほどいたが,申し合わせたように豚バラ麺を注文し,食べていた。ここはオーソドックスに「五目うま煮飯」を注文してみる。
お茶をやかんで注いでくれる。時々,継ぎ足すのも最年長(80歳はいって居るであろう)の方。よく働く。気になるのは40過ぎでぶつぶつ言って,のんびり動いている女性。態度が悪い。以前は居なかったが,家族経営のように楽しい雰囲気を一人で台無しにしている。観察しているうちに,丼ぶり一杯の五目うま煮飯が出てきた。味を確かめる時には「うま煮」か「中華飯」を注文してみる。料理であれば「酢豚」か「エビチリ」であろう。ごまかせないし,店の特徴が最も出るところだと思う。あんがたっぷりかかった炒め物は,光っている。ましてできたて熱々である。味もマイルドで美味しい。家庭料理の味である。それでいて自宅では絶対まねができない,味がする。火力の強いコークスを頑として使っているので,すべての具がシャキシャキしている。素材の味がしみ出しているうま煮である。量も多く満足。ザーサイ・スープなど全く付かないが,不思議に不足を感じない店である。
コース料理は,この店独特の「1卓50000円」らしいが食した方がよい。8品ぐらいで美味しいらしい。今後,是非試してみたい。
ランチ例)特にランチメニューは準備していない。
人気のものは,牛バラ麺・飯800円,豚バラ麺・飯800円,焼売450円。