「鬼平 高萩の捨五郎」播磨屋の芝居を堪能

昨夜は、ＢＳフジで「鬼平　高萩の捨五郎」を堪能しました。
まだ、江戸でお勤めをしたことがない盗賊・妙義の團右衛門（津川雅彦）鬼平のいる江戸を避けていたのですが、ついに重い腰をあげます。襲うのは、かつて高萩の捨五郎（塩見三省）から、絵図を買っていた三倉屋。捨五郎にも仲間に加わるように勧めますが、その時、鬼平に命を助けられていた捨五郎は密偵となっていました。この、密偵になる件りが、鬼平らしい情に溢れるシーンで、ファンにはたまりません。捨五郎の煮え切らぬ態度に、不審を抱いた團右衛門は、彼が密偵になっていることを突き止めます。ここから、鬼平と團右衛門の知恵比べが始まります。なにしろ、この團右衛門、役宅にも手下の竹蔵（火野正平）を送り込んでいるほどの男　並みの盗賊では、ありません。
そして、ついに平蔵の鼻をあかすことに成功した團右衛門。一方、密偵になった捨五郎の命を奪われるなど、一敗地に塗れた平蔵。悔し涙にくれます。一年後、再び江戸の地に戻った團右衛門。なじみの茶屋の女（遠野なぎ子）の前に姿を現すと、そこに鬼平が・・・このラスト、怒りに燃えた平蔵のセリフにしびれます。さすが、播磨屋。