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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

まさに感動の名作「夜中に犬に起こった奇妙な事件」

2016-02-27 13:04:04 | 日記
日本では、V6森田剛の主演で上演された作品です。主人公は、アスペルガー症候群の15歳の少年クリストファー。重苦しいテーマなので、日本の上演は、観ていません。今回は、昨年素晴らしい作品を観せてくれたナショナルシアターのライブなので、足を運んでみました。結果は大正解。素晴らしい舞台でした。
クリストファーが、隣家の犬が刺殺されたのを発見するシーンから、物語は始まります。飼い主は、クリストファーが殺したと勘違いします。他者とはうまく交われないクリストファー。きちんと己の潔白を証明できません。傷ついたクリストファーは、自ら犯人を探すことを決意しますが、事態は遅々として進みません。彼の行動は父親にばれ、大目玉を食らいます。が、その後、意外な真実が次々と明るみにでて、その結果、クリストファーの大冒険が始まります。ここからは、本当に息をもつかせぬスピーディな展開が続きます。ラスト、この事件を通して一回りも二回りも成長したクリストファーが、「僕は、もう何でもできる」と繰り返しますが、周りの大人たちが、なんとも言えない表情で彼をみている場面で照明が落ちます。いわくいいがたいエンディングでした。
2幕冒頭、エスカレーターも知らないクリストファーが、一人で地下鉄に乗ってロンドンに向かうシーンの舞台装置は、素晴らしかった。ナショナルシアターの舞台の質の高さには、いつものことながら、驚かされます。