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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

つかこうへい×馬場徹 「引退屋リリー」

2016-02-25 13:50:05 | 日記
12月には「熱海殺人事件」で、何度か足を運んだ紀伊国屋ホール。今回は、つかさんの七回忌記念公演として行われる「引退屋リリー」です。1989年に「予告編」が発表されながら、とうとう上演されることがなかったといういわくつきの作品。上演できなかった理由は、演じられる俳優がいなかったからとのことですが、確かに、その問題点が、よくわかりました。
ヒロイン リリーは 祐真キキ スケザネと読むそうです。アメリカの人気ドラマ「HEROES REBORN」に出演中とのこと。ただ、やはり、「非常にカリスマ性の強い女優」という魅力を感じさせる役としては、難しい部分もあります。一方、リリーを追う刑事二階堂が、つかこうへい最後の弟子と言われる馬場徹 こちらは、なかなかすらっとしたイケメン俳優。脇に、つか芝居ではおなじみ山崎銀之丞らが出演します。
舞台は、呪われた島 犬島。ここで、父親の自殺を見届けたリリー 彼女を追う二階堂 彼女をスターにしようとする映画監督(銀之丞) そして、呪われた犬島の人々。彼らが複雑に絡み合います。映画のシーンなのか現実なのか、虚実ないまぜにしたシーンが続きます。1度観ただけでは、わかりにくいシーンもあります。ただ、ラスト「人間とは、幸せになるために生まれてきたのです」という、いつもの「つか節」が流れると、やはり、長年のつかファンとしては、感動してしまいます。ラストは、おなじみ、「シュガーベイビーラブ」で燕尾服姿の男優陣が、ヒロインを交えて踊る。「つかさんを観たな」という気になります。