雪深いなかのサスペンス「ウインド・リバー」

角川シネマ有楽町で上映中の「ウインド•リバー」観てきました。
舞台は、アメリカ ワイオミング州。雪深い土地で起きた殺人事件。18歳の女の子が、雪の中で横たわっている。薄着 裸足。不可解な状況が意味するものは、何なのか？ なかなか興味深い設定で映画は進んで行きます。
捜査に当たるのが、地元の人間でハンターを生業とする男•コリー。さらに、FBIの新人捜査官•ジェーン。コリーを演じるのは、ジェレミー•レナー。なかなか渋い。ジェーンを演じるのは、エリザベス•オルセン。こちらは、非常にチャーミング。
殺された女の子の名前は、ナタリー。彼女は、ネイティヴアメリカン。実は、コリーの元妻も、ネイティヴアメリカン。コリーの娘エミリーも、何年か前 ナタリーと同じような状況で殺されていた。そして、ナタリーはエミリーの親友。当然、コリーは、犯人捜しに力が入ります。
辺り一面 雪景色。捜査は、困難を極めます。やがて、犯人の目星がついてきますが•••

良く出来たクライム•サスペンスだと思います。捜査に携わる警察のベン コリーの別れた妻ウィルマ さらにナタリーの父マーティンなど、脇役の人物造形も魅力的で、映画の出来を高めます。ただ、画竜点睛を欠くというべきか、肝心の犯人捜し。動機が、あまりにも、いかにもという感じだったのが残念。もう一工夫欲しかった。