松本清張 「影の車」

松本清張の短編集「影の車」です。同名で映画化された「潜在光景」始め7編の短編小説が収録されている短編小説集。いずれも、清張らしい人間臭い作品ばかりです。

「潜在光景」 幼馴染みの女性と再会した浜島。夫を亡くした その女性と関係を持つ。彼女には、6歳の男の子が。その子の存在が、浜島の「潜在光景」を呼び起こす。
「典雅な姉弟」高級住宅地に住む 上品な老姉弟。独身を通してきた 姉弟の裏側に隠されている事実とは•••
「万葉翡翠」万葉集の歌をヒントに 翡翠を探しに行った3人の大学生。無事 宝は見つかるのか？
「鉢植を買う女」 生まれつき醜く 男に相手にされない楢江。小金を貯める事に生き甲斐を感じてきたが、初めて知った男がギャンブル狂で•••
「薄化粧の男」 主人公の男を巡る妻と愛人。犬猿の仲の2人。ある日 男が撲殺され•••
「確証」 非の打ち所がない 社交的な女房を持った男。ふとした事から、妻が不貞しているという疑惑を持つ。浮気相手と睨んだのは、会社の同僚。男は、2人にワナを仕掛ける、
「田舎医師」 故郷に遠い親戚を訪ねた男。亡き父の面影を辿る旅だったのだが、思わぬ事件に遭遇して•••