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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

ベルイマン監督「夏の夜は三たび微笑む」

2018-08-08 10:46:51 | 日記
恵比寿ガーデンシネマで上映中の「ベルイマン監督生誕100年映画祭」より「夏の夜は三たび微笑む」観てきました。先日観た大竹しのぶ主演のミュージカル「リトル•ナイト•ミュージック」の基となった作品。この作品自体も、シェイクスピアの「夏の夜の夢」を下敷きにしています。1955年の作品。

舞台はスウェーデン。弁護士のフレードリックは、幼妻アンと一緒に かつての恋人 女優のデジレの舞台を観に行きます。実は、フレードリック 未だにアンと関係を持つことが出来ません。その悩みを、デジレに相談。そこへ現れたのが、彼女の現愛人 軍人のマルコム伯爵。段々 話がこんがらがっていきます。
デジレ 伯爵と別れて フレードリックとよりを戻したい。あわよくば、結婚したい。一計を案じます。母親の家に、2人を家族共々招待し、食事をする。夏の夜の晩餐が始まります。

話は、フレードリックの息子ヘンリック 伯爵の妻シャルロッテも巻き込み、ますますこんがらがって行く。そして、夜が明け 「3たびの微笑み」が終わった頃、彼らは各々のパートナーと一緒に去って行く。「ロマンティック•コメディ」と思ってみにいきましたが、むしろ「ラブロマンス」な感じですね。コメディの要素は、決して多くない。デジレの母 あるいは付き人の老女など、狂言回しにぴったりの役も登場するのですが、彼女たちが そう活躍する訳でもない。
伯爵が、デジレをフレードリックに奪われそしてになり
「妻ならともかく、愛人を奪われたら、トラになる」といきり立ち
妻がフレードリックに色目を使うと
「愛人ならともかく、妻を奪われたら、トラになる」
と豹変するシーンなどもあるのですが、笑いがドッと起こるほどでもない。
むしろ、スウェーデンの素敵な景色のなか、夜が明けて行くまでに起こる「ラブロマンス」という感じでした。