PARCO劇場「三谷幸喜 VAMP SHOW」

PARCO劇場で上演中の「VAMP SHOW」です。
三谷幸喜作品。
初演は1992年 再演は2001年。
今回が3演目ということ。
初演は、西村雅彦　古田新太らが出演していて、観た記憶があります。
若者が車に乗って、ドライブして、騒いでいた作品というイメージ。
もちろん、ヴァンパイヤものというのは覚えております。

今回は、岡山天音　戸塚純貴　平埜生成ら若手男優の出演。
紅一点の出演は、久保田紗友。
劇場に入ると、幕は上がっていて、鄙びた駅のセットが設えてあります。
5人の若い男と、訳あり風の1人の女性。
電車を待っているのだが、駅員の要領を得ない説明によると
電気系統の故障で、遅れているらしい。

やがて、男達がヴァンパイヤであることが分かってくる。
が、じつは、なかで1人だけ、島(岡山)だけはヴァンパイヤではない。
皆が、もう血を吸ってしまったと勘違いして、誰も吸っていなかった^_^
ここから、仲間達が次々と死んでいき、
チラシで謳っている通り、ホラーコメディの作品になって行く。

前半は、さほどではありませんが、後半はテンポ良く
面白い作品になっていました。

「川柳川柳追善 昭和音曲噺 夏のガーコン祭り」

23日夜のお話です。
昨年11月、90歳の天寿を全うされて
お亡くなりになった川柳師匠の追善落語会。
会場は「ザ•高円寺2」
ここは、川柳師匠が晩年、終演記念日の前後に
10年にわたり「ガーコン」の会を開いた、いわば川柳ファンにとっては聖地^_^

では、早速プログラム。
天使がバスで降りた寄席　三三
ガーコン　小せん
中入り
川柳と私　つくし

私、この中で一番楽しみにしていたのが
三遊亭白鳥作の「天使が」を三三師匠が口演すること。
が、公演日の4.5日前、主催者から連絡。
三三師匠が、コロナで休演に。
キャンセルしようかとも思ったのですが
主催者に問い合わせたところ、シークレット•ゲストが出るという。
シークレット•ゲスト！
ちょっと魅力的！
行くことにしました。

19時開演。
舞台に置かれた川柳師匠のパネルの後ろに釈台が。
シークレット•ゲストは、あの人！
ならば、満足！

まず、つくし師がご挨拶。
「川柳がやっていたガーコンの会に10回全部いらした方？」
と訊くと、何人かのお客様の手が上がる。
すごい！
私は1回だけでした。

で、ゲストの喬太郎師匠登場。
残念ながら
「天使が　は出来ない。というより、一生演らない！」
と笑わせて、川柳師匠の追善会なので「歌ってくれ」
という注文があったとかで
クレージーキャッツのナンバーに乗せて「居残り佐平次」

続いて小せん師　　
川柳師公認の「ガーコン」
ちょっと川柳師と声質も似ていて、師の元気な頃を彷彿とさせる高座でした。

中入り

トリはつくし師
川柳師唯一の弟子が、師匠の思い出を語ります。
特に、最晩年　六代目圓生師匠一門で、兄弟弟子で、ほぼ同時期に
天に召された圓丈師匠との友情　老人ホームで無聊をかこつ姿　最後の高座
などは、つくし師でなければ語れないエピソードだけに
心に残りました。ただ、挨拶で
「高座1時間だと思ったら40分。今から削らないと•••」
と言っていたのが、結果は1時間押し。
終演は、22時前。

大急ぎで、高円寺駅に向かいました。

「久野綾希子さん」

ミュージカルで活躍なさった久野綾希子さんがお亡くなりになりました。
元劇団四季の看板女優。
鹿賀丈史さん　市村正親さんらと共に活躍。
「ウエストサイド」「ジーザス」などでヒロインを務めた。
小柄で可愛いらしい女優さんでした。
当時の私の憧れ。
私がミュージカル好きになりきっかけを作ってくれた女優さんでした。

余談ですが、私、今日「ミス•サイゴン」を観る予定が中止になった。
理由は、関係者がコロナにかかったという事なのですが
キャスト表見ると、かかったのは、おそらく市村さん。早く復帰してほしいものです。

話戻します。久野さん　四季退団後は
「結婚物語」の若妻アグネスや「リトル•ショップ•オブ•ホラーズ」のヒロイン•オードリーなどが印象に残ります。
最後に観た舞台は、六本木の小劇場で上演された
「アカシアの雨が降る時」
鴻上尚史さんの作品で。認知症気味の老婆を演じていた。
可愛いお婆ちゃんでした。

彼女が「エビータ」に主演した時、同名の化粧品がカネボウだったかから発売されることになり
CFに出た。
「久野綾希子••••」と、彼女を紹介するナレーションが流れ
「30歳からの化粧品云々」という商品説明が流れると
久野さんが「31です」というCFが、なぜか印象深く残っている。

ご冥福をお祈りします。

「ミス•サイゴン パート1」 3人のキム

帝劇で上演中の「ミス•サイゴン」です。
2020年に上演を予定しながら、コロナ禍で中止となってしまった公演。
今回復活。
改めて「日本初演30周年記念公演」として、上演されています。
初演以来、エンジニアを演じ続けている
「ミスター ミス•サイゴン」(まぎらわしい^_^)市村正親さんは
今回も健在。
ビッグ•ナンバー「アメリカン・ドリーム」を歌って踊っています。

エンジニア役は、市村さん以外に3人いますが
私、市村さん以外では観る気がしないので、
駒田一さんらのエンジニアは観ていません。
一方、キム役は3人。
こちらは全員拝見しましたので、今回は、そのお話。

まずは昆夏美さん。
2014年版からキムを演じています。
もうベテラン。
歌の合間に「聞いて」とかセリフを挟むなど
余裕も感じられます。

屋比久知奈さん。
こちらは2020年版が中止になったので、初登板。
でも、「レ•ミズ」などに出演経験があるので実績充分。
声質も、とてもきれい。

高畑充希さん。
やはり、このメンバーに入ると、声量の弱さは否めない。
ただ、それがかえって、17歳のキムに見えるという利点もある。

ちょっと長くなりました。
舞台全体については、稿を改めます。

明治座で「松鯉•阿久鯉•伯山親子会」

先週金曜日に時計の針を戻します。
明治座で「あっぱれ！明治座 名人会」という興行で「松鯉•阿久鯉•伯山親子会」が実現。
楽しんできました。

では、早速、演目と演者。
子ほめ　こと馬
阿武松　伯山
長門守木村重成の最期　阿久鯉
中入り
紙切り　正楽
乳房榎　松鯉

開口一番に、女性が上がってので、てっきり講釈師かと思ったら
「まずは落語で••」
よく見たら、釈台がない^_^
しかし、本当に芸人世界、女性が増えました。

続いて、伯山先生。
「何かおめでたい話を•••」
と、阿武松出世相撲の1席。
相撲好きなだけに、楽しく聴けました。

阿久鯉先生
「難波戦記」の中からの1席。
ちょっと長かった。
前半は、15分押しでした。

お中入り。

食いつきは、紙切りの正楽師匠。
鈴本休んでの出演。
注文が「志ん生」
紙切っている間の三味線が志ん生師匠の出囃子かと思ったら
小三治師匠だった。
今の前座さん「一丁入り」知らないんですかね。
残念！
私の隣の席のお婆さん。
普段、あまり寄席に行くことないのかな？
正楽師匠の「この間、お煎餅の袋切ってくれって言われました」
などなど、定番のギャグに、腹抱えて大爆笑！
ある意味、新鮮でした^_^

トリの松鯉先生。
「怪談話を•••」と「乳房榎」へ。
重厚な語り口に、ピッタリの話。
菱川重信の幽霊　迫力がありました。