いよいよ帰りです。
今回の旅行で、寝台特急・カシオペア以上に楽しみにしていた北斗星です。

上段:えきねっと(JR東日本)HPから引用
下段:JR北海道HPから引用

札幌駅4番線から出発です。

DD51重連です。
札幌-函館間を運んでくれます。

北斗星のエンブレム
北斗星の車両を象徴するようなこのエンブレム。
実はJR北海道所属の車両だけに付いているのだそうな。
確かにエンブレムの中には「JR HOKKAIDO」と書かれています。
あと、見ていて不思議だった「539」の表示ですが、青函トンネルの距離である53.9kmを表しているんだそうです。

B寝台
・普通の開放式2段寝台
・4人部屋のように使える半開放式2段寝台のコンパートメント
・1人用個室のソロ
・2人用個室のデュエット
の4種類あります。

デュエット
今回はこのB寝台2人用個室を利用です。
部屋番号12なので2階室です。(奇数が1階、偶数が2階という事です。)

行き先表示幕
いよいよ帰りです。もう帰らなきゃならない残念感と、北斗星に乗れるわくわくと混在しています。
上野駅でのカシオペアと違い、入線してから発車までの時間がかなり短いので、写真を撮る時はご注意を。
また、この時間に、グランシャリオではシャワーカードの販売も始まっていますので、シャワーを利用したい方は併せてご注意くださいね。
私は、写真を撮っていましたが、奥さんがシャワーカードを買いに行ってくれました。
複数人数で行く場合は、連携も必要ですよ。
なお、シャワーカードを買うと、シャワーセットが買えます。
北斗星の場合は、タオルに北斗星のヘッドマークが印刷されていますので、欲しがる方も多いようですが、シャワーカードを購入しないと売ってもらえません。
また、シャワーカードと同数しか売ってもらえません。
ちなみに、シャワーカードのデザインですが、残念な事に、カシオペアのものが流用されておりました。

個室入口
デュエットである事と部屋番号が表示されています。

階段はドアの中にあります。
カシオペアは外に隣室と共用の階段が室外にありましたので、造りが違います。
でも、これが以外と有効なスペースになったりするんです。(後述)

階段を上から
結構急です。4段位しかないので、手すりがないと私には上り下り出来ませんでした。
でもこの階段の手すり、どうにも後付けっぽいですよね。

入って右側の頭側。
読書灯の下にいろんなスイッチの付いたパネルがあります。
ここで、BGMの切替や主照明のON/OFFなどの諸操作が出来るようになっています。
左側のベッドの頭側には何も付いていません。
ちなみに、天井部には換気扇が付いていました。ナショナル(松下精工株式会社)製となっていましたが、全体の雰囲気にマッチしてました。車両製造時から付いているんでしょうかね?
一方、左側の天井にはスピーカーが付いていましたが、Panasonicでした。壊れて付け替えたようです。
なんかこのスピーカーだけ雰囲気が違っていて、浮いてました。

こっちは足側。
落ちないようにベッドサイドレールが付いていますが、浅い…。
一方、入口からの高さを感じますねぇ~。

荷物置き場
入口上部、ベッドの足側にあります。結構な容量があります。
でも、荷物の出し入れには要注意です。下には深い谷が待ち受けていますからね。
ちなみに、1階の部屋だとこの半分以下しかありません。
デュエットについてですが、1階と2階で部屋の造りに違いがあります。
1階室は床からの最高位で195cm。一方、2階室は135cmです。
これだけ見ると、1階室の方が良いと感じます。
階段の昇降がないのもメリットでしょう。
デメリットとしては、荷物置き場が狭い事です。冬の北海道に出かけると、着るものがかさんでしまいますので、荷物が大きくなりがちです。
1階室の荷物置き場は、実質1人分しかないように思えました。
一方、高さ135cmしかない2階室ですが、私的には2階室がお好みです。
1.窓が天井に向かってアールを描いて付いているので、景色が良い。
2.荷物置き場が広い。
3.床からの高さは135cmですが、階段部分を有効に使うと、実質200cmを超える高さが確保出来ます。
着替えの時などはここを有効に使うと問題なしです。
(これが後述の意味です。)
そうは言っても、寝台券購入時に1階と2階の選択は出来ないと聞きました。
こればかりは運なのでしょうか。

6号車のロビー
最初からお酒・おつまみを持ち込んで占拠している人がいました。
その人曰く「ここは俺の基地だから」ですと。
他の人の迷惑はかえりみない行動に呆れてしまいました。
「鉄ちゃん」の嫌な一面を見てしまいました。こういう人がいるから鉄ちゃんて嫌われるんだと思います。
ロビーですからみんなの共有の場ですよね。車掌さんも何とかして欲しいと思います。
さて、
ここで19:30過ぎからJR北海道の車掌さん持ち込みの限定グッズ販売が行われました。
洞爺駅から乗り込む車掌さんが持ち込み、販売されます。
札幌駅で車掌さんに尋ねたところ、「19:30にロビーで売るから。早く行っていた方が良いよ。」との事でした。
時間より早めに行って、ソファーに座って待っていると、時間にはわらわらと人が集まってきます。
19:25頃に洞爺駅に着くはずでしたが、遅れていたので19:30過ぎに到着。
黒い革鞄を持った車掌さんがやってきました。
と、ここで販売方法が鉄ちゃん主導で決められました。
車掌さん言われるがまま…。
じゃんけん大会
ルールは、
1.車掌さんとのじゃんけんで勝った人のみ勝ち抜け。(負けは当然の事、あいこも負け。)
2.最後に4人位になったら、当事者間でじゃんけんして勝ち残った2人が購入出来る。
3.一家族のうち1人が勝ったら終わり。(一家族購入出来るのは1個だけ。)
ということになりました。
肝心の持ち込まれたグッズは
・革の小銭入れ(黒)×2個
・革の小銭入れ(茶色)×2個
・革のキーホルダー(ロイヤルルーム用同型)×2個
・革のキーホルダー×2個
・革のコースター(3個セット)×2個
・懐中時計×2個
ひとおおりのグッズはあるらしいですが、各2個、計12個という少なさ…。
手作りらしく、大量生産出来ないようです。それにしてもねぇ。売り方位、最初からJRがきちんと決めておいて欲しいものです。
早く行って待っていた人たちは時間の無駄ですよねぇ。
という訳で始まりました。じゃんけん大会!
ツアーで乗り合わせたおばちゃん達が強い事!!
上記の順番で進んだんですが、全然勝てず、結局私は革のコースターで3人までに残りましたが、よりによっておばちゃんに負けました…。
私の運はここまで。
しかしっ!
奥さんが最後の最後にやってくれました!
懐中時計 Get ですっ!!
革のキーホルダーか懐中時計が欲しかったので、結果としてはコースターで負けておいて良かったです。

パッケージ
JR北海道色満載です。

ご本尊
左がカバー閉時、右がカバーオープン時です。
文字盤にはJR北海道の北斗星エンブレムが描かれています。

文字盤アップ
ここで気付くレアなポイント。
エンブレムのすぐ下に書かれた「HOKUTOSEI」の右に「2015-1」の表示。
これは、2015年1月を表しています。
つまり「2015年1月の北斗星に乗って購入したもの」という証です。
奥さんはこだわりがないので、購入後に「あげるよ」「良かったね~」などと嬉しい事を言ってくれました。
さて、時間は19:40を遙かに超えています。
実は、グランシャリオのディナーを予約してあったんです。
慌てて隣の7号車へ移動。
気分が良いので、最高のディナーとなりました。

懐石御前
カシオペアではフランス料理だったので、和食にしてみました。
(フランス料理は両車共通メニューなんです。)
内容は、
・お造り:サーモン、ホタテ、キス昆布〆、あしらい
・八寸:サーモン味噌漬焼、海老鬼殻焼、烏賊白焼、合鴨スモーク、姫リンゴワイン漬、手毬サーモン、若桃蜜煮
・温物:黒毛和牛ビーフシチュー、じゃが芋、大黒しめじ、人参、アスパラガス
・焼き物:蟹味噌甲羅焼、湯葉有馬煮
・炊合せ:末広南瓜、里芋、蓮根、蒟蒻、蕗、人参
・お吸い物
というものでした。
当然、私は北海道限定サッポロ・クラシック生、奥さんはカクテル(ファジーネーブル)を頂きました。

お造りの中に北海道
わかめが北海道形に型抜きされていました。

甘味
和風なお菓子です。
カシオペアでの懐石御前に付いていたのを見た時は、カシオペア車内限定販売されている「星のクーヘンカシオペア」が出ていたのですが、北斗星では違いました。
食事中、アナウンスがあってから一向に姿を見せなかった車内販売カートが突如横切っていきました。
斜め向かいのテーブルの人が慌てて追いかけていったので、私も付いていきました。
で、必要な車内限定グッズや予定していたお土産を購入し、グランシャリオのテーブルへ戻り、時間までディナータイムを楽しみました。

グランシャリオ
高級な食堂車ですよねぇ。
従業員のみなさん、よく揺れる電車の中で淡々と飲食物を運べるものだと感心してしまいました。
食後、部屋に戻ろうとロビーカーへ出ると、まぁ!いっぱい人が並んでいる事!!
みなさん、パブタイム待ちなんだそうです。
1時間以上前から並んでいる人がいて、パブタイム待ちがこれでは、「これは明日の朝食は無理だな」と思いつつ、とりあえず部屋へ。
その後、シャワーの準備をして、あらためてロビーカーへ。
DD51重連による運行は函館まで。
函館-青森間の青函トンネルを抜ける部分はED79が受け持っているそうな。
そのため、函館駅と青森駅で機関車の交換をする訳ですが、青森駅は乗降駅ではないため、外に出て写真を撮る事が出来ません。
ということは、チャンスは函館駅のみ。
ということで、ロビーカーで待つ事にしました。
ちょうど2人分のシャワータイムの1人分が交換時間に重なるため、一緒に待つ事にしたんです。
で、函館駅に着くちょっと前に11号車乗降口へ移動。
駅に着いてからの移動を少なくしたかったんです。
同じ考えの人は多いもので、カメラを持った人が集まってきました。
函館駅に着く前には、「大勢集まる所で写真を撮る時に三脚を使うヤツは写真を撮る資格はない!」と豪語するおじさんがいました。
思わずうなずいてしまいまいた。
観光に行くと、人の迷惑を顧みず三脚を立てている写真マニアや鉄ちゃんを見かけますが、正直かなり迷惑です!
良い写真を撮りたいのは分かりますが、人に迷惑をかけたり、ましてやルールを無視(立入禁止区域に入り込むなど)して撮る写真には何の価値も無いと思います。
さて、そうこうしているうちに函館駅です。
案の定、一部鉄ちゃんが三脚を立ててスタンバイしていました。
前出のおじさん、「やっぱりいやがったか」と言ったかと思うと、三脚を撤収させていました。
おかげで写真が撮りやすくなりました。(心の中でおじさんに拍手でした。)

ED79を待つ北斗星
脇に立つ駅員さんが良い感じです。

ED79がやってきました。

ED79-9
この機関車にひかれて青森まで行きます。
見えませんが、DD51重連とはここでさよならです。
写真を撮り終えてからロビーカーに戻り、奥さんがシャワーから出てくるのを待ちます。
で、交代して私がシャワーへ。

シャワールーム
A,B 2つがならんでいます。
カシオペアと違って、外で履き物を脱いでおけるのと、衣類等を入れるかごの他に、眼鏡や腕時計などを置いておける小さな棚が付いているのは便利でした。
シャワータイム終了後、グランシャリオでお飲み物を購入して、ロビーカーで青函トンネルに入るのを見届けてから個室へ戻りました。
あとは浴衣に着替えて、部屋でのんびり。
翌朝、朝食はグランシャリオを使うのに並ぶのは面倒だから、と、サンドイッチを購入する事に決めていました。
で、障害を持つ私に代わって奥さんが買いに行ってくれたんです。
売り場はグランシャリオ。
そしたら、奥さんから携帯が。
「相席で良ければ座れるって。どうする?」
いやいや、1回目で座れるなら行くでしょ。と、慌てて着替えてグランシャリオへ。

洋食
奥さんが頼みました。
・パン
・ミニサラダ
・厚切りロースハム
・ソーセージ
・ハッシュドポテト
・卵料理(スクランブルエッグ)
・プルーンジュース
・フルーツのヨーグルトがけ(青森県産リンゴ)
・デザート(夕張メロンゼリー)
・コーヒー又は紅茶

和食
カシオペアでは洋食だったので、北斗星では和食を頂きました。
・ご飯
・味噌汁
・焼き魚(鮭の塩焼き)
・卵焼き
・かまぼこ
・わさび漬け
・香の物(梅干し、小茄子の漬け物)
・緑茶
・デザート(夕張メロンゼリー)
・コーヒー又は紅茶
食事をしている間にも、人が来ては名前を言って「ロビーカーでお待ちください」って言われてました。
すいません。待ち無しで座れちゃって…。
食後、それでもサンドイッチへの気持ちが断ち切れず、あとで車内販売でサンドイッチを1個だけ買いました。
部屋に戻る時、ロビーカーは大勢の人…。
タイミングの大切さを学びました。
それにしても、北斗星では結構運に恵まれています。
部屋へ戻る途中で洗面をして、部屋では荷物整理をして、あとはのんびり。
そうそう、個室出入口向かいの壁にこんなものがありました。

開きそうですね。

で、開けてみると…
椅子です。
これはB寝台に付いているもので、個室となったデュエットにも残されていたのでした。
部屋と逆側の景色を楽しむ時に使えますよ。
ただし、通路を塞いでしまうので、通行する人への配慮は必須です。
そうこうしている間に上野駅に到着。

北斗星牽引車の象徴
流れ星ですかねぇ。

青森から北斗星を引っ張ってきてくれたEF510
はて、この車両番号に見覚えが…。
行きのカシオペアを上野から青森まで引っ張ってくれたEF510でした。
EF510-513
大変お世話になりました。
終わってしまうと「あっ!」という間の5日でした。
帰って奥さんと話したこと。
臨時列車がなくなるまでにもう一度乗りたいね
でした。
おしまい。
今回の旅行で、寝台特急・カシオペア以上に楽しみにしていた北斗星です。

上段:えきねっと(JR東日本)HPから引用
下段:JR北海道HPから引用

札幌駅4番線から出発です。

DD51重連です。
札幌-函館間を運んでくれます。

北斗星のエンブレム
北斗星の車両を象徴するようなこのエンブレム。
実はJR北海道所属の車両だけに付いているのだそうな。
確かにエンブレムの中には「JR HOKKAIDO」と書かれています。
あと、見ていて不思議だった「539」の表示ですが、青函トンネルの距離である53.9kmを表しているんだそうです。

B寝台
・普通の開放式2段寝台
・4人部屋のように使える半開放式2段寝台のコンパートメント
・1人用個室のソロ
・2人用個室のデュエット
の4種類あります。

デュエット
今回はこのB寝台2人用個室を利用です。
部屋番号12なので2階室です。(奇数が1階、偶数が2階という事です。)

行き先表示幕
いよいよ帰りです。もう帰らなきゃならない残念感と、北斗星に乗れるわくわくと混在しています。
上野駅でのカシオペアと違い、入線してから発車までの時間がかなり短いので、写真を撮る時はご注意を。
また、この時間に、グランシャリオではシャワーカードの販売も始まっていますので、シャワーを利用したい方は併せてご注意くださいね。
私は、写真を撮っていましたが、奥さんがシャワーカードを買いに行ってくれました。
複数人数で行く場合は、連携も必要ですよ。
なお、シャワーカードを買うと、シャワーセットが買えます。
北斗星の場合は、タオルに北斗星のヘッドマークが印刷されていますので、欲しがる方も多いようですが、シャワーカードを購入しないと売ってもらえません。
また、シャワーカードと同数しか売ってもらえません。
ちなみに、シャワーカードのデザインですが、残念な事に、カシオペアのものが流用されておりました。

個室入口
デュエットである事と部屋番号が表示されています。

階段はドアの中にあります。
カシオペアは外に隣室と共用の階段が室外にありましたので、造りが違います。
でも、これが以外と有効なスペースになったりするんです。(後述)

階段を上から
結構急です。4段位しかないので、手すりがないと私には上り下り出来ませんでした。
でもこの階段の手すり、どうにも後付けっぽいですよね。

入って右側の頭側。
読書灯の下にいろんなスイッチの付いたパネルがあります。
ここで、BGMの切替や主照明のON/OFFなどの諸操作が出来るようになっています。
左側のベッドの頭側には何も付いていません。
ちなみに、天井部には換気扇が付いていました。ナショナル(松下精工株式会社)製となっていましたが、全体の雰囲気にマッチしてました。車両製造時から付いているんでしょうかね?
一方、左側の天井にはスピーカーが付いていましたが、Panasonicでした。壊れて付け替えたようです。
なんかこのスピーカーだけ雰囲気が違っていて、浮いてました。

こっちは足側。
落ちないようにベッドサイドレールが付いていますが、浅い…。
一方、入口からの高さを感じますねぇ~。

荷物置き場
入口上部、ベッドの足側にあります。結構な容量があります。
でも、荷物の出し入れには要注意です。下には深い谷が待ち受けていますからね。
ちなみに、1階の部屋だとこの半分以下しかありません。
デュエットについてですが、1階と2階で部屋の造りに違いがあります。
1階室は床からの最高位で195cm。一方、2階室は135cmです。
これだけ見ると、1階室の方が良いと感じます。
階段の昇降がないのもメリットでしょう。
デメリットとしては、荷物置き場が狭い事です。冬の北海道に出かけると、着るものがかさんでしまいますので、荷物が大きくなりがちです。
1階室の荷物置き場は、実質1人分しかないように思えました。
一方、高さ135cmしかない2階室ですが、私的には2階室がお好みです。
1.窓が天井に向かってアールを描いて付いているので、景色が良い。
2.荷物置き場が広い。
3.床からの高さは135cmですが、階段部分を有効に使うと、実質200cmを超える高さが確保出来ます。
着替えの時などはここを有効に使うと問題なしです。
(これが後述の意味です。)
そうは言っても、寝台券購入時に1階と2階の選択は出来ないと聞きました。
こればかりは運なのでしょうか。

6号車のロビー
最初からお酒・おつまみを持ち込んで占拠している人がいました。
その人曰く「ここは俺の基地だから」ですと。
他の人の迷惑はかえりみない行動に呆れてしまいました。
「鉄ちゃん」の嫌な一面を見てしまいました。こういう人がいるから鉄ちゃんて嫌われるんだと思います。
ロビーですからみんなの共有の場ですよね。車掌さんも何とかして欲しいと思います。
さて、
ここで19:30過ぎからJR北海道の車掌さん持ち込みの限定グッズ販売が行われました。
洞爺駅から乗り込む車掌さんが持ち込み、販売されます。
札幌駅で車掌さんに尋ねたところ、「19:30にロビーで売るから。早く行っていた方が良いよ。」との事でした。
時間より早めに行って、ソファーに座って待っていると、時間にはわらわらと人が集まってきます。
19:25頃に洞爺駅に着くはずでしたが、遅れていたので19:30過ぎに到着。
黒い革鞄を持った車掌さんがやってきました。
と、ここで販売方法が鉄ちゃん主導で決められました。
車掌さん言われるがまま…。
じゃんけん大会
ルールは、
1.車掌さんとのじゃんけんで勝った人のみ勝ち抜け。(負けは当然の事、あいこも負け。)
2.最後に4人位になったら、当事者間でじゃんけんして勝ち残った2人が購入出来る。
3.一家族のうち1人が勝ったら終わり。(一家族購入出来るのは1個だけ。)
ということになりました。
肝心の持ち込まれたグッズは
・革の小銭入れ(黒)×2個
・革の小銭入れ(茶色)×2個
・革のキーホルダー(ロイヤルルーム用同型)×2個
・革のキーホルダー×2個
・革のコースター(3個セット)×2個
・懐中時計×2個
ひとおおりのグッズはあるらしいですが、各2個、計12個という少なさ…。
手作りらしく、大量生産出来ないようです。それにしてもねぇ。売り方位、最初からJRがきちんと決めておいて欲しいものです。
早く行って待っていた人たちは時間の無駄ですよねぇ。
という訳で始まりました。じゃんけん大会!
ツアーで乗り合わせたおばちゃん達が強い事!!
上記の順番で進んだんですが、全然勝てず、結局私は革のコースターで3人までに残りましたが、よりによっておばちゃんに負けました…。
私の運はここまで。
しかしっ!
奥さんが最後の最後にやってくれました!
懐中時計 Get ですっ!!
革のキーホルダーか懐中時計が欲しかったので、結果としてはコースターで負けておいて良かったです。

パッケージ
JR北海道色満載です。

ご本尊
左がカバー閉時、右がカバーオープン時です。
文字盤にはJR北海道の北斗星エンブレムが描かれています。

文字盤アップ
ここで気付くレアなポイント。
エンブレムのすぐ下に書かれた「HOKUTOSEI」の右に「2015-1」の表示。
これは、2015年1月を表しています。
つまり「2015年1月の北斗星に乗って購入したもの」という証です。
奥さんはこだわりがないので、購入後に「あげるよ」「良かったね~」などと嬉しい事を言ってくれました。
さて、時間は19:40を遙かに超えています。
実は、グランシャリオのディナーを予約してあったんです。
慌てて隣の7号車へ移動。
気分が良いので、最高のディナーとなりました。

懐石御前
カシオペアではフランス料理だったので、和食にしてみました。
(フランス料理は両車共通メニューなんです。)
内容は、
・お造り:サーモン、ホタテ、キス昆布〆、あしらい
・八寸:サーモン味噌漬焼、海老鬼殻焼、烏賊白焼、合鴨スモーク、姫リンゴワイン漬、手毬サーモン、若桃蜜煮
・温物:黒毛和牛ビーフシチュー、じゃが芋、大黒しめじ、人参、アスパラガス
・焼き物:蟹味噌甲羅焼、湯葉有馬煮
・炊合せ:末広南瓜、里芋、蓮根、蒟蒻、蕗、人参
・お吸い物
というものでした。
当然、私は北海道限定サッポロ・クラシック生、奥さんはカクテル(ファジーネーブル)を頂きました。

お造りの中に北海道
わかめが北海道形に型抜きされていました。

甘味
和風なお菓子です。
カシオペアでの懐石御前に付いていたのを見た時は、カシオペア車内限定販売されている「星のクーヘンカシオペア」が出ていたのですが、北斗星では違いました。
食事中、アナウンスがあってから一向に姿を見せなかった車内販売カートが突如横切っていきました。
斜め向かいのテーブルの人が慌てて追いかけていったので、私も付いていきました。
で、必要な車内限定グッズや予定していたお土産を購入し、グランシャリオのテーブルへ戻り、時間までディナータイムを楽しみました。

グランシャリオ
高級な食堂車ですよねぇ。
従業員のみなさん、よく揺れる電車の中で淡々と飲食物を運べるものだと感心してしまいました。
食後、部屋に戻ろうとロビーカーへ出ると、まぁ!いっぱい人が並んでいる事!!
みなさん、パブタイム待ちなんだそうです。
1時間以上前から並んでいる人がいて、パブタイム待ちがこれでは、「これは明日の朝食は無理だな」と思いつつ、とりあえず部屋へ。
その後、シャワーの準備をして、あらためてロビーカーへ。
DD51重連による運行は函館まで。
函館-青森間の青函トンネルを抜ける部分はED79が受け持っているそうな。
そのため、函館駅と青森駅で機関車の交換をする訳ですが、青森駅は乗降駅ではないため、外に出て写真を撮る事が出来ません。
ということは、チャンスは函館駅のみ。
ということで、ロビーカーで待つ事にしました。
ちょうど2人分のシャワータイムの1人分が交換時間に重なるため、一緒に待つ事にしたんです。
で、函館駅に着くちょっと前に11号車乗降口へ移動。
駅に着いてからの移動を少なくしたかったんです。
同じ考えの人は多いもので、カメラを持った人が集まってきました。
函館駅に着く前には、「大勢集まる所で写真を撮る時に三脚を使うヤツは写真を撮る資格はない!」と豪語するおじさんがいました。
思わずうなずいてしまいまいた。
観光に行くと、人の迷惑を顧みず三脚を立てている写真マニアや鉄ちゃんを見かけますが、正直かなり迷惑です!
良い写真を撮りたいのは分かりますが、人に迷惑をかけたり、ましてやルールを無視(立入禁止区域に入り込むなど)して撮る写真には何の価値も無いと思います。
さて、そうこうしているうちに函館駅です。
案の定、一部鉄ちゃんが三脚を立ててスタンバイしていました。
前出のおじさん、「やっぱりいやがったか」と言ったかと思うと、三脚を撤収させていました。
おかげで写真が撮りやすくなりました。(心の中でおじさんに拍手でした。)

ED79を待つ北斗星
脇に立つ駅員さんが良い感じです。

ED79がやってきました。

ED79-9
この機関車にひかれて青森まで行きます。
見えませんが、DD51重連とはここでさよならです。
写真を撮り終えてからロビーカーに戻り、奥さんがシャワーから出てくるのを待ちます。
で、交代して私がシャワーへ。

シャワールーム
A,B 2つがならんでいます。
カシオペアと違って、外で履き物を脱いでおけるのと、衣類等を入れるかごの他に、眼鏡や腕時計などを置いておける小さな棚が付いているのは便利でした。
シャワータイム終了後、グランシャリオでお飲み物を購入して、ロビーカーで青函トンネルに入るのを見届けてから個室へ戻りました。
あとは浴衣に着替えて、部屋でのんびり。
翌朝、朝食はグランシャリオを使うのに並ぶのは面倒だから、と、サンドイッチを購入する事に決めていました。
で、障害を持つ私に代わって奥さんが買いに行ってくれたんです。
売り場はグランシャリオ。
そしたら、奥さんから携帯が。
「相席で良ければ座れるって。どうする?」
いやいや、1回目で座れるなら行くでしょ。と、慌てて着替えてグランシャリオへ。

洋食
奥さんが頼みました。
・パン
・ミニサラダ
・厚切りロースハム
・ソーセージ
・ハッシュドポテト
・卵料理(スクランブルエッグ)
・プルーンジュース
・フルーツのヨーグルトがけ(青森県産リンゴ)
・デザート(夕張メロンゼリー)
・コーヒー又は紅茶

和食
カシオペアでは洋食だったので、北斗星では和食を頂きました。
・ご飯
・味噌汁
・焼き魚(鮭の塩焼き)
・卵焼き
・かまぼこ
・わさび漬け
・香の物(梅干し、小茄子の漬け物)
・緑茶
・デザート(夕張メロンゼリー)
・コーヒー又は紅茶
食事をしている間にも、人が来ては名前を言って「ロビーカーでお待ちください」って言われてました。
すいません。待ち無しで座れちゃって…。
食後、それでもサンドイッチへの気持ちが断ち切れず、あとで車内販売でサンドイッチを1個だけ買いました。
部屋に戻る時、ロビーカーは大勢の人…。
タイミングの大切さを学びました。
それにしても、北斗星では結構運に恵まれています。
部屋へ戻る途中で洗面をして、部屋では荷物整理をして、あとはのんびり。
そうそう、個室出入口向かいの壁にこんなものがありました。

開きそうですね。

で、開けてみると…
椅子です。
これはB寝台に付いているもので、個室となったデュエットにも残されていたのでした。
部屋と逆側の景色を楽しむ時に使えますよ。
ただし、通路を塞いでしまうので、通行する人への配慮は必須です。
そうこうしている間に上野駅に到着。

北斗星牽引車の象徴
流れ星ですかねぇ。

青森から北斗星を引っ張ってきてくれたEF510
はて、この車両番号に見覚えが…。
行きのカシオペアを上野から青森まで引っ張ってくれたEF510でした。
EF510-513
大変お世話になりました。
終わってしまうと「あっ!」という間の5日でした。
帰って奥さんと話したこと。
臨時列車がなくなるまでにもう一度乗りたいね
でした。
おしまい。