東北本線,東海道本線沿線 全線全駅歩き旅のブログ

旧東北本線と田沢湖線,花輪線,釜石線,八戸線,山田線、北上線、東海道本線、奈良線、大船渡線沿線歩き旅の記録。

東北本線沿線を歩く旅 番外編 大曲駅から秋田駅を歩く旅

2015年09月16日 | JR 田沢湖線 歩き旅

2015年(H27)8月25日 四ツ小屋駅ー>秋田駅 約6.4Km

四ツ小屋駅にはプラットホームに待合室がありベンチもあるのだが駅舎には無い。
さっき一休みしたことだし休憩をしないで歩き出す。


住宅地を歩いていたらまたもや庚申塚を発見。



さきほど見た庚申塚もそうだったがここも松ノ木が植えられている。
目印として植えてあるものかそれとも別の意味があるのかはわからないが日本的な風景だなと思う。


出来るだけ線路に近い道を歩こうと人気の無い農道を選んで歩く。







めざす秋田駅はもうすぐだ。
このマンホールの蓋は秋田の蕗をデザインしたものだろうか。



「アキタフキ」をはじめてみたときは驚いた、なんと高さが2メートルにもなるのだ。
葉の部分は雨傘ほどの大きさで雨具として十分に使える大きさだ。
茎の部分を使った砂糖菓子しか食べたことは無いが煮物などさまざまな料理があるそうだ。

農家が点在する道を行くと新幹線の車両基地が右手に見えてきた。





線路と交差する高架橋の上から赤い鼻を並べた「こまち号」を見る。





橋の袂にはカトリック教会の墓地があった。





盛岡市にも教会はあるがキリスト教だけの墓地は見たことが無い。
公葬地にはキリスト教のお墓を見かけることがあるが。

見た目には仏教のお墓と変わらない。違うところは十字架が立っていることだろうか。



いままでキリスト教のお墓をじっくり見たことが無かったが、墓石に家紋が入っていたり、墓石の形が日本のお墓のスタイルを踏襲しているのが興味深い。
また墓石には亡くなった人の名前などが刻まれるのだが。
ちゃんと洗礼名も刻まれていて「ヨセフ 佐藤一郎」「マリア 田中花子」などとなっている。
仏教のお墓では亡くなった年月日と享年84歳などと刻むが、「昭和10年(1935年)3月27日生」、「昭和40年(1965年)4月5日 永眠」としてあるのだ。この部分は西洋風なんだなあ。
ちょっと驚いたのは未亡人の名前に朱が入れてあることだった。
存命中の人の名前に赤色を入れるというのは仏教式のお墓ではわりと普通にあるので、あれは「仏教のしきたり」だと思い込んでいたのだ。キリスト教でもこのような風習があるのだろうか?
たぶんキリスト教のお墓も日本風に変化したということなんだろうなあ。





もう秋田駅は目前だ。秋田駅が見えてきた。
駅近くの踏み切り、こまち号が車両基地へと入っていく。



秋田駅に到着。



東口で記念写真を撮る。風は冷たかったが快晴だったので気持ちよく歩けた。



時刻はちょうど12時。



中央改札口前では「竿灯」がでむかえてくれる。



竿灯はまっすぐ立てるとかなりの高さがあるので天井に当たってしまう、それで斜めにしてあるのだろう。

さらに秋田名物「なまはげ」の顔出しパネルもあった。



それにしても「スポッ!と、なまはげ Red Blue」とは、、、
普通に「赤オニ 、 青オニ」でいいんじゃないのかなあ。

駅から少し行くと今度は「なまはげ」の石像が!



「なまはげちゃん」だそうだが、これでは泣く子も笑ってしまうだろう。

秋田の市内へと歩いていく。
今日の昼食は「稲庭うどん」にしようと考えているのだ。
もちろん駅中でも「稲庭うどん」を食べられるが市内を歩きながら食堂を探すほうが楽しい。

久保田城は秋田市の中心にある城跡である。
その城のお堀のハスの花が満開であった。



と、堀の脇にこんなものを発見。





このポールの上の台にカメラやスマートフォンを置いて記念撮影してくださいというものだ。なかなかよい工夫である。

おや? ハスの花の向こうに赤と黄色のパラソルが見えている。



秋田といえば「ババヘラアイス」である。
お婆さんが道路わきのパラソルの下でアイスクリームを売っているのだ。
あまり甘くなくてとても食べやすい。
私は糖分を控えるようにしているが暑いし、ここまで来た記念だと勝手な理由をつけて食べることにした。
節約しながらの歩き旅をしているのに、昨日は「がりがり君」そして今日は「ババヘラアイス」とお金を使っている。
私のようなものが貧困のどん底に落ちていくのはこのような”際限の無い支出”である、自重せねばと思う。



この方はお婆さんではなかった、普通の主婦のアルバイトという感じである。
なんだ「ババ・・」じゃないのか「ママヘラアイス」に名称を変えなさい。



甘くなくさっぱりとした味わいで、私の好物だ。
糖分を控えているからと少なめに盛ってもらったが、普通はこの倍くらいの盛りになるはずである。

市内の複合施設に「いなにわうどん本舗」のお店を見つけたので、ここで昼食にする。



うどんだけだと満腹にならないだろうと考えて、丼のセットを注文。



上品な味で実においしい。
昨日もおとといもインスタントラーメンだけの食事だったので、胃が「おお、やっとまともな食い物が入ってきた」と喜んでいる。
セットの天丼の量が少なくてこれでも満腹にはならなかったが、今回の旅の唯一の贅沢である。

さて駅に戻ろう。
途中の電柱に「海抜6メートル」とあった。



この場所は海岸から5キロメートルほど離れている、もし東日本大震災級の津波に襲われたらここも数メートルの海水が押し寄せてくるのかもしれない。
そう思うと都会のまんなかにいても安心はできないな。


秋田駅からほど近いところには「秋田市民市場」がある。



市場がにぎわうのは早朝なので昼過ぎだと客はまばらだ。



と、あるお店をみると「稲庭きしめん入荷しました」などと一緒に「秋田美人います」と・・・ どさくさにまぎれてアピールしてるのだった。





どうもお尻の具合が良くない。
持病の痔病が再発したようだ。歩き終えてから再発したのであとは車で帰るだけだが、歩くのがツライほど痛みが出てきた。
お尻に負担をかけないようにゆっくりと歩いて駅へと向かう。

秋田駅のみやげ物売り場にも「ババヘラアイス」関連商品が並んでいた。



なんと「ババヘラミルキー」というのもあるのだ、なんでも商売にしちゃうんだねえ。



午後2時40分、和田駅までJRで戻り、汗で汚れた身体を温泉でゆっくり洗い帰宅する。温泉にゆっくり浸かるのも痔のためにはよいのだ。



今回歩いた距離は合計52キロメートルだった。

さて、、つぎはどこへ?




コメント
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