昨夜のニュースを観ていて驚きました。
白昼、東京・銀座の高級時計店で“すり替え窃盗”の一部始終が防犯カメラに映っていました。
すり替えられたのはROLEXの中でも特に人気の高いデイトナ。
接客していた店員さんが席を外した隙に手慣れた感じでポケットから持ってきた同型の別の時計(コピー品)とすり替えました。
犯行時間わずか20秒ほど。
戻ってきた店員とその後暫く話をして「また来る」と言って退店。
店員が異変を感じたのが男が去った20分後だったそうで。
そんなことある?
あるんですね...
その時計の価格に時計修理屋も驚きますよ。
税込みで488万4000円。
いや、税込みとか税抜きの問題じゃない。
凄いね。
その犯人が店員さんに「エルプリは安くならないですか?」と聞いていた。
店員さん「いや、ならないです!」
エルプリとはゼニスが誇る自動巻きクロノグラフの名機“エル・プリメロ”のこと。
現行のROLEXは全て自社ムーブメントが搭載されていますが、1988年から製造されたデイトナ初の自動巻きモデルにはエル・プリメロがベースのCal.4030が搭載されていました。
オールステンレスのデイトナ(Ref.16520)の定価は確か65万円くらい、コンビモデルで100万円をちょっと超えるくらいでした。
その頃のデイトナの価格が特に高騰しているようです。
丁度その頃、店頭で販売員をしていました。
SSモデルの店頭価格は59万8000円だったと記憶しています。
無理してでも2~3本買っておけばよかったな...
ま、防犯カメラに顔もバッチリ映っているし、どうせ近日中には取っ捕まるでしょう。
時計が無傷で返ってくるのを願うのみ。
では、修理品のご紹介。
こちら↓
ROLEX エクスプローラーⅡ Ref.16570T 自動巻き
東大阪市在住のO様所有。
リュウズ交換、ケースパイプ交換、バネ棒交換、パッキン交換、防水検査を行いました。
OHは行っておりません。
24時間針を備えたGMT機能を持つエクスプローラーⅡです。
固有番号がF品番なので2003年~04年に製造されたモデル。
スクリューダウン式のリュウズがねじ込めなくなったということでリュウズ部分のみの修理をさせていただきました。
O様大事にお使いくださいませ。
だいたい、エル・プリメロを「エルプリ」と言う時点で腹が立つ腕時計修理専門店トゥールビヨン店主
メロくらい縮めずに言えよ!コノヤロウ!
一時期時計雑誌で推していた「トリカレムーン」(トリプルカレンダーにムーンフェイズが搭載されたモデル)という言い方にも如何なものかと思っていました。(笑)
「あけおめ」「ことよろ」もアカンで!!(怒)
ということで明日と明後日は定休日で、しかも明後日は2年ぶりのゴルフです。
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