腕時計修理専門店・トゥールビヨン店主のブログです
腕時計の修理の詳細や腕時計のトリビア、店主の個人的な趣味の話などを気の向くままに書いております。
 



一部のコアな常連さんに絶大な人気を誇る当ブログの不定期企画『映画と腕時計』のスピンオフ第1弾、『漫画と腕時計』(アニメも含む)でございます。

突然で申し訳ない。

思い立ったが吉日。


早速、記念すべき第1回にご紹介する漫画が、昨年店主がどハマりした『ザ・ファブル』でございます。

<ザ・ファブル>
作者 南勝久
『週刊ヤングマガジン』(講談社)で2014年49号から2019年51号まで第1部が連載された。
第2部として『ザ・ファブル The second contact』と改名し、2021年34号より連載中。
2017年、第41回講談社漫画賞一般部門受賞。
2021年11月時点でシリーズ累計部数は1200万部を突破している。
2019年、岡田准一主演で実写映画化。
2021年、実写映画シリーズ第2作公開。

第1部のあらすじ
現代の東京。
その伝説的な強さのため、裏社会の人間から「寓話」という意味を持つ「ファブル」と呼ばれる1人の殺し屋がいた。
その男は幼いころから「ボス」の指導を受け、数々の標的を仕留めてきた。
しかし、彼の正体が暴かれるのを恐れたボスは「1年間大阪に移住し、その間は誰も殺さず一般人として平和に暮らせ」と指示する。
こうして彼は「佐藤明」という名前を与えられ、ボスと古くから付き合いのある暴力団「真黒組」の庇護の元、一般人として大阪での生活を始めるのだったー (ウィキ調べ)


『ルパン三世』や『ゴルゴ13』、『コブラ』なんかが好きな方、ま、一度手に取ってみて。


さて、正確で細かいディテールにまでこだわる画風が特徴の南先生の作品ですが、第1部では腕時計のシーンは洋子(佐藤明のパートナーで、妹という設定)が高橋(真黒組の下っ端組員)に居場所を特定させるために時計内部にGPSを仕込んだ腕時計をプレゼントするシーンが出てきます。
大写しにならなかったので、機種の特定はできませんが、恐らくSEIKOのプロスペックスかCASIOのオシアナスあたりだろうかと。


で、ハッキリと腕時計の機種を特定できるシーンがついに出てきます。

出てくるのがこちら↓

第2部『ザ・ファブル The second contact』の1巻。

第1話の割と早いシーン(22ページ)で出てきます。

こちら↓






ジャガー・ルクルトの“レベルソ”です。

ルクルトのシンボル的存在のレベルソが誕生したのは1931年。
当時、貴族の間で盛んだったポロ競技のために開発されました。
最大の特徴は運動中の衝撃からガラス面を守るため、ケースそのものが180度回転して、内側に収まるという構造にあります。

実際に1巻の後半で仲間内で格闘するシーンが出てきますが、そのシーンにおいて忠実に再現されています。(164ページ)

こちら↓






激しい格闘にも耐えられ...ますかね?(笑)

機械式なのでほどほどに。


しかし、妹の洋子が暗殺者の兄に対する結婚祝いの時計選びのセンスには脱帽(笑)

安直に考えるならハードなシーンにも耐えられるG-ショックかルミノックスあたりをチョイスしそうだが、まさかの老舗高級ブランドのルクルトを持ってくるとは...

クロちゃん「さすがです、姉さん!」


如何でしたでしょうか。

そんなに漫画を読む方ではないので、恐らくこのスピンオフ企画、これが最後になるかもしれません...(笑)

また次回、気が向いたらになりますが『映画と腕時計』の方でお会いできるかと思います。


第2巻発売の2022年2月4日がとても待ち遠しい腕時計修理専門店トゥールビヨン店主
ということで、明日は定休日でございます。

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昨年12月8日にとあるお問い合わせメールをいただきました。

お住まいは不明ですが、N様からのご依頼。

ここで、その全文をご紹介させていただきます。


店主様、はじめまして。
たまたまブログで映画で使われている時計の紹介を目にしました。
自分で調べても全くわからないので、駄目元でお伺いさせてください。
アルパチーノ主演映画フェイク。
この作品でアルパチーノが着けていた腕時計わかりませんか?
宜しくお願い致します


来た!

来ました。

毎日書いている本人でさえ完全に忘れていた企画。

そう、“映画と腕時計”。

もう何年やってないんだ?(4年ぶりです)


え~っと、アル・パチーノ主演の『フェイク』はDVDを持ってましたが、昨年10月の断捨離で買い取りに出してしまいました。(買い取り時の驚愕の顛末は昨年10月9日のブログをご覧くださいませ)

で、新たにアマゾンでポチッとして取り寄せましたよ!(ワンコイン500円以下でしたのでご安心ください(笑))

もう一度観直しました。

こちら↓

『フェイク』(原題:DONNIE BRASCO)1997年公開。

誰もが知るベテラン大御所俳優アル・パチーノと今やハリウッドを代表する俳優だが、当時は中堅クラスでそろそろ脂が乗ってきかけのジョニー・デップのW主演。

FBIの潜入捜査官とマフィアの攻防を描いた実話を映画化。
原題のドニー・ブラスコとは潜入時の偽名です。

<あらすじ>
FBI特別捜査官ジョー・ピストーネ(ジョニー・デップ)は、ドニー・ブラスコという名で単身、街に潜伏する。
マフィア組織の構成員であるレフティ(アル・パチーノ)という男に出会い、彼に息子のように可愛がられるようになった彼は、クールな知能を発揮し、着実にマフィアの中枢へと上り詰めてゆく。
一方、盛りを過ぎたレフティは、ドニーの出現に夢を見、再び人生を賭けるのだが...

マフィアのグループ内での抗争、妻や子供との確執、潜入捜査官という真実とマフィアという偽りの狭間で苦悩する様子が描かれています。


さて、ご依頼にあったアル・パチーノ(レフティ)の着けている腕時計ですが、劇中の所々で何度かチラチラと写り込みます。


1時間44分41秒の警察署の留置場に入れられた時のシーン。

これがその腕時計↓


何だ?
特徴のある角型ケース(オクタゴンか?)でコンビ。

そして最後のシーンで自宅から出掛ける際、身に付けているものを全て外して引き出しに仕舞う時に時計が大写しになります。

これ↓

2時間20分49秒。

これが限界。

お気付きになられただろうか?

1枚目の写真とブレス形状が違います。

このブレスはエバータイプ(伸び縮みするやつ)です。

違う時計なのか?

何だろ?

このケース形状、デザインの時計に見覚えはないなぁ。

安物っぽく見えるし。

有名なブランドの物ではないのかもしれない...


N様、大変申し訳ない。

分かりません。

ネットでも色々検索してみたが分からず。

申し訳ない。

力不足。


ドニーの時計はカルティエ(タンク)だと一瞬で分かったんですけどねぇ。

すんません。


優秀な探偵を求む。


また、定期的に“映画と腕時計”をしなければいけないな、と改めて思った腕時計修理専門店トゥールビヨン店主
ということで、明日は定休日で、明後日は臨時休業させていただきます。
修行に出ます。

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ご無沙汰しております。

新春第一弾として“映画と腕時計”シリーズに相応しい大ヒット映画のシリーズ5作目『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』をお届けします。

こちら↓


もうシリーズ5作品目なんですねぇ。

1作目の公開が1996年だから丁度20年前。

トムもまだ若かった。(今も若いが)

今回も相当体張ってます。


監督は95年公開の『ユージュアル・サスペクツ』で第68回アカデミー賞脚本賞を受賞し、『X-メン』、『ワルキューレ』、『ツーリスト』、『アウトロー』などの脚本を手掛け、『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』でも脚本しているクリストファー・マッカリーがメガホンを取っています。

製作にはトム・クルーズ、そしてJ・J・エイブラムスなどが。
J・J、儲け倒しよるな(笑)

公開は2015年夏。

実は年末に公開したかったが、『007/スペクター』や『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』との競合を避けるため前倒しの公開にしたそうな。

正解。

<解説>
米国スパイ組織IMF(インポッシブル・ミッション・フォース)に所属する腕利きエージェントが、仲間たちと協力して暗躍する無国籍スパイ組織撲滅というハイレベルのミッションに挑戦する姿を活写する。
共演は、ジェレミー・レナー、サイモン・ペッグ、アレック・ボールドウィンら。
高度1500メートル、時速400キロメートルで飛行中の軍用機侵入を試みる、トムの命知らずのアクションも見どころ。

<あらすじ>
正体不明の多国籍スパイ集団“シンジケート”をひそかに追っていたIMFエージェントのイーサン・ハント(トム・クルーズ)は、ロンドンで敵の手中に落ちてしまう。
拘束された彼が意識を取り戻すと、目の前に見知らぬ女性と、3年前に亡くなったはずのエージェントがいた。
拷問が開始されようとしたとき、その女性は思わぬ行動に出る...
(ヤホー!映画より)


手に汗握るバイクチェイスシーン、難攻不落な極秘施設からのデータファイル奪取などアクション満載で、アッという間の131分。


で、肝心の腕時計はというと、唯一出てくるのがIMFの元メンバーでちょっとおっちょこちょいだがITに強いベンジー・ダン(サイモン・ペッグ)がモロッコの発電所の地下にある極秘施設に潜入するシーン。

中盤の山場、映画開始から1時間3分53秒でスクリーン一杯に大写しになります。

こちら↓


ティソのTタッチです。
エキスパートソーラー(Ref.T091.420.44.051.00)
ソーラーウォッチでチタン素材のモデル。

Tタッチは文字盤にタッチするだけで6種類の機能を呼び出せる時計です。
1、高度計
2、クロノグラフ
3、コンパス
4、アラーム
5、タイマー
6、晴雨計

イーサン・ハントがデータを入れ替える為、水中に潜るミッションを行うが、3分で酸素が切れてしまう。

そのためベンジーが3分間のカウントダウンタイマーを使います↓


不可能と思われるミッション、今回も成功させられるんでしょうか?

...

成功します!(笑)


Tタッチは1年に1~2本の割合で電池交換を承りますが、時刻や日付の合わせ方がちょっとややこしいので毎回苦戦します(笑)


早くもシリーズ6作目が待ち遠しい腕時計修理専門店トゥールビヨン店主

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書いている本人も忘れかけていた、極々一部の方に絶大な支持をいただいている人気のコーナー、映画と腕時計が昨年9月5日以来、実に5ヶ月と22日ぶりに戻ってまいりました。

日本アカデミー賞の発表に合わせてみました(←うそ)


今日ご紹介する映画は巨匠マーティン・スコセッシ製作総指揮、『レオン』、『トランスポーター』シリーズでお馴染みのリュック・ベッソン監督の『マラヴィータ』(2013年11月日本公開)です。
アメリカ/フランス合作。
こちら↓


主役は名優ロバート・デ・ニーロ。
スコセッシ氏とは1970年代からのお付き合い。
ご存じ『タクシー・ドライバー』や『ニューヨーク・ニューヨーク』、『レイジング・ブル』『キング・オブ・コメディ』、『グッドフェローズ』、『ケープ・フィアー』、『カジノ』などなど2人で作り上げた名画はいっぱい。

今回の『マラヴィータ』は当初リュック・ベッソンはプロデューサー兼キャスティングだったそうだが、主役がデ・ニーロ、脇を固めるのがミシェル・ファイファーにトミー・リー・ジョーンズとくれば自らがメガホンを取らざるを得なかった(取りたかった)と述べています。


あらすじは...(まだ本作を観ていない人はスルーしてください)

フレッド・ブレイク(ロバート・デ・ニーロ)は泣く子も黙る元マフィアで、家族ともどもFBIの証人保護プログラムを適用され、偽名を名乗って世界各地の隠れ家を転々としていた。
そんなワケあり一家はノルマンディーのコミュニティに溶け込もうとするが、かんしゃく持ちのフレッドは事あるごとに昔の血が騒ぎトラブルを引き起こしてしまい、妻のマギー(ミシェル・ファイファー)と二人の子供も行く先々でトラブルを起こしてしまう。
やがてフレッドに積年の恨みを抱くマフィアのドンが、彼の居場所を突き止めて恐怖の殺し屋軍団を現地に派遣。
かくしてファミリー(家族)VSファミリー(マフィア)の仁義なき壮絶バトルの火蓋が切られる!

流石、デ・ニーロはマフィア役が板についています。
所々にニヤリとさせられるユーモアを交え、リュック・ベッソン特有のスピーディーな展開があっという間の111分。
痛快エンターテイメントに仕上がっています。


で、肝心の腕時計は映画後半の91分49秒にスクリーンに大写しになります。

町の住民らが集まる映画鑑賞会に参加していたフレッド(デ・ニーロ)が昼間に仕掛けた爆弾が夜中の12時にドカン!と破裂した際、チラリと自分の腕時計を見るシーン。

こちら↓


出ました!
ジャガー・ルクルトのメモボックスです。
1960年代~70年代の代物と思われます。
デ・ニーロの私物なのか、美術小道具さんが用意したものなのか、相当センスが良いと言わざるを得ません。
ケースや文字盤、針の状態を見る限り、中々のコンディションだと思われます。

ケースの4時位置側に付いているのがリュウズで、2時位置はアラーム操作を行うリュウズになっています。
4時位置のリュウズは他の時計と同じ操作方法で日付と時刻を合わせます。
アラーム操作方法は2時位置のリュウズを巻きあげ、リュウズを引き出して回すと文字盤内側が回転して矢印が回りますので、セットしたい時刻に矢印を合わせます。
(上写真では2時を指していますので2時にアラームが鳴るようセットされています)
そのままリュウズを引き出していたら、2時にジジジジジジジジジジジジジとコオロギの羽音のような音が鳴ります。
押し込んだらアラーム解除。
お洒落です。


ちなみに『マラヴィータ』とはイタリア語で“裏社会”を意味し、主人公フレッドの忠実なる愛犬の名前でもあります。


『ゴッド・ファーザー』や『アンタッチャブル』、『グッドフェローズ』などを観ていたら時々ロバート・デ・ニーロは元々は本当にあっち側の人だったんじゃないかと思ってしまう腕時計修理専門店トゥールビヨン店主

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ご無沙汰しておりました。

一部の方には大好物のこのシリーズ、“映画と腕時計”が1年以上ぶりに戻ってまいりました。

お待たせいたしました。

その間映画を全く見ていなかった訳ではないことだけお伝えしておきます。


で、本日ご紹介の映画がこちら↓


『アンノウン』(2011年公開)

今や中年オヤジが主人公のアクション映画には欠かせなくなったリーアム・ニーソン主演のサスペンスアクション。

リーアム・ニーソンと言うと、真っ先に思い浮かぶ映画は『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』のクワイ=ガン・ジン...

と言う人はまだまだ浅い。

『シンドラーのリスト』のオスカー・シンドラーだ、と言う方...

まずまず。

店主は1990年に公開されたサム・ライミ監督の『ダークマン』(ペイトン・ウェストレイク)を思い出します。


それはさておき、『スター・ウォーズ』シリーズ以降、老体を鞭打ったハードアクション系に数多く主演(出演)しているリーアム・ニーソンが今回も体当たり演技で謎に迫ります。


<あらすじ>(まだ観てない人はすっ飛ばしてください)
ベルリンで自動車事故に遭ったマーティン・ハリス博士(リーアム・ニーソン)。
意識を取り戻した彼が目にしたのは、自分のことを忘れてしまった妻(ジャニュアリー・ジョーンズ)と、彼になりすました別の男(エイダン・クイン)だった。
警察には相手にされず、謎の暗殺組織には狙われ、彼は次第に孤立し、憔悴しながら追っ手から逃げ続ける。
やがて思いがけぬ味方(ダイアン・クルーガー)を得たハリスは、危険を顧みず謎に飛び込む。
自分は正気なのか、自分は何者なのか、一体どこまで行けば真相にたどり着くのかと、絶えず自らに問いかけながら...

結構後半まで何が何だか分からなかったが、そういうことだったのか!と分かるとそれまでの伏線が見事に繋がり、ハタと膝を打ちます(笑)

展開もスピーディだし、ハラハラ感も十分。

88点差し上げます!
結構な高得点だが、単に店主の好みの問題なので点数は当てにしないでいただきたい。


で、肝心の腕時計は冒頭から13分05秒に出てきます。
こちら↓


意識を取り戻した病院のベッドの上で、妻からプレゼントされた時計だということを看護婦さんに伝えるシーン。

裏ブタには↓

(13分29秒頃)

エリザベス・ハリスからマーティン・ハリスへと刻印されています。
結婚して5年と言っていたので下の数字は結婚記念日でしょうか。

その贈られた時計がこれ↓

ROLEX シードゥエラー ディープシー Ref.116660

ケース径44mmの大型ケースに、特許取得の新機構リングロックシステムにより驚異の3900m防水を実現したプロフェッショナルダイバーズ。
ケース左サイドには、飽和潜水時に時計内部に溜まったヘリウムを排出するための専用バルブを備えています。
搭載ムーブメントはパラクロムヒゲゼンマイを採用したCal.3135。

2008年から発売が開始され、現行モデルですので今も販売されています。
正規価格113万4000円。


一時は謎を解き明かす仲間になってくれたタクシードライバーの女性ジーナ(ダイアン・クルーガー)に助けてくれたお礼として「売ったら結構な値段になる」と言ってあげてました。
(最終的には返してもらいましたが)

マーティン・ハリス様、大事にお使いくださいませ。


次回の“映画と腕時計”はいつになるのかは誰にも予測できないと思われる腕時計修理専門店トゥールビヨン店主
意表を突いて2日続けてかもしれない...

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おまっとさんでした。(←愛川欽也風。 ふ、古い!)

ごく一部の人に熱烈に愛されている(と思われる)人気シリーズ、“映画と腕時計”。

久々です。


今日ご紹介するのはこちら↓


『アウトロー』。

2012年アメリカ公開。(日本公開は2013年2月)

リー・チャイルドの全米でベストセラーとなっているジャック・リーチャーシリーズ9作目の2005年の小説『アウトロー』(原題:One Shot)を原作とした映画。
クリストファー・マッカリー監督・脚本。
トム・クルーズが主人公のジャック・リーチャーを演じる。
『ワルキューレ』(08)以来2度目のタッグ。


あらすじ

6発の銃声、5つの死体。
白昼に無差別銃乱射事件が発生し、全ての証拠は拘束中の容疑者ジェームズ・バー(ジョセフ・シコラ)の犯行として一件落着するかに見えた。
だが、取り調べ中無言を貫くバーは“ジャック・リーチャーを呼べ”とだけ書いたメモを検事に渡すと再び黙秘してしまう。
法の持つ限界に縛られず己の正義に従うジャック・リーチャー(トム)の前に立ちはだかるのは予想外の敵だった...。

ま、ちょっとダークな面を持ちつつ人間味溢れる正義感一杯のジャック・リーチャー。
トム好きにはたまらない作品に仕上がっております。


で、肝心の腕時計ですが、劇中に出てくるのは1本だけ。

映画の冒頭3分26秒で銃乱射犯が時間の確認の為、その腕時計がスクリーン一杯に大写しになります。
こちら↓


ドーン!と出ました。

タグ・ホイヤー。

アクアレーサー キャリバー5 500m Ref.WAJ2110.FT5015 
自動巻き


これです↓




この1本しか出てこないからサービスで色んな角度の写真をUPしときます。




ヘリウムエスケイプバルブを備えた本格的自動巻きダイバーズ。
普段使いには少々オーバースペックの感は否めないが、そのガッシリした作りは安心感抜群。

狙撃犯様、大事にお使いくださいませ。



で、何故この映画の邦題が“アウトロー”になっちゃったんでしょう?
公開前はアメリカ版“男はつらいよ”の寅さん風に紹介されていたが、寅さんは銃をぶっ放したり殴ったり蹴ったりはしない。
明らかに寅さんとは違います。

寅さんはどう考えてもリチャード・ギアでしょ。


ジャック・リーチャーシリーズとして原作がシリーズ化されているのなら、ズバリ映画のタイトルも『ジャック・リーチャー』でよかったのではないかね?

実際にジャケットにも大きく『JACK REACHER』って入ってるんだし。

続編が出たら『アウトロー2』になっちゃうの?


『ジャック・リーチャー/疑惑の銃弾』てな副題付けたら如何でしょう。


『アウトロー/ジャック・リーチャー忘れな草』、『アウトロー/ジャックリーチャー子守唄』、『アウトロー/ジャック・リーチャー夕焼け小焼け』、『アウトロー/翔んでるジャック・リーチャー』、『アウトロー/ジャック・リーチャーサラダ記念日』と続いたりして(笑)


ま、『ランボー』も日本の配給元(東宝東和)が付けて大当たりしたからなぁ。


続編にも期待したいところ。


映画館とハワイ行きの飛行機の中とDVDで既に3度観ている腕時計修理専門店トゥールビヨン店主
同じ映画を何度も観るのは割と平気です。
ジャッキーの『蛇拳』なんか40回以上観てるし。
ということで、明日はお休みです。

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母の日。

うちの店の横のコーナンさんの外売りコーナーやスーパー内の花屋さんもカーネーションが咲き乱れております。

やっぱりクリスマスケーキと同じで売れ残ったら安く叩き売るんですかね?



とにかく、産んでくれた母親に感謝。



昨日の朝、1枚のFAXが店に届いた。

石川県金沢市在住のH様からのお問い合わせでした。

「映画『ザ・エッグ』に出ているアントニオ・バンデラスが映画後半の盗みに入るシーンでステンレスベルトでグリーン液晶のデジタル表示の時計を着けていました。
貴社のブログで検索しましたが、アナログ時計ばかりでしたので。
この時計のメーカー、価格等をお知らせください。データ写真もあれば尚良いです。」

という内容。

2010年10月10日のブログで“時計と腕時計その34”として『ザ・エッグ』を紹介しております。
(よかったら見てね)


FAXには手書きで時計の絵も描いていただいていた。

これ↓


H様、無断でFAXを公開させてもらいますが、個人情報保護法の観点から特に問題ないと判断いたしました。
電話番号やメールアドレスなどは写っていませんのでご安心ください。

絵、お上手です。


で、昨日、仕事が終わって家に帰ってから、DVDラックから『ザ・エッグ』を引っ張り出し、早速チェックしました。


探しているのはこれですね↓



確かにデジタルはデジタルですが...


これ、ブライトリングのブレスに付いているデジタル時計ですよ。

ほら↓




ね。


盗みに入るシーンでは、アントニオ・バンデラスとモーガン・フリーマン二人ともお揃いのブライトリング エアウルフ Ref.A783C11KBAを着けていますが、それ以外の時計はしていません。

時計の詳細につきましては、2010年10月10日のブログをご覧くださいませ。

ブライトリングのSSブレスに付いているデジタル時計を色々調べましたが、どこを探しても出てこなかったので、映画用の特別仕様かと思われますが...違ってたらすみません。


スッキリしていただけましたでしょうか?




早送りして問題のシーンだけを観たので、また最初から観直したいと思った腕時計修理専門店トゥールビヨン店主

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アメリカのオハイオ州で、10年におよぶ長期監禁事件の被害者が救出された件。

10年って...

時々こういった猟奇的な事件が起こる。

そう言えば新潟県でもあったな。


この手の事件が起こると『羊たちの沈黙』を思い出す。


映画の世界だけかと思っていたが、現実に起きた事件を映画化しているパターンももちろんあるわけで。

主犯格のアホづらした3人の男には極刑しかないでしょう。

しかし、今朝のニュースで犯人のお母さんがノーモザイクでインタビュー受けてた映像が流れてたが、日本では考えられませんな。

地元の警察も何度か犯人の自宅を訪問していたらしいが、もうちょっと早く解決できたかもしれないと思うと歯がゆい。

被害者へのケアが重要です。



『羊たちの沈黙』が出てきたということで、人気シリーズ“映画と腕時計”。


今日紹介する映画はこちら↓


『ラスト・ターゲット』(2010年アメリカ公開、2011年日本公開)
原題は「The American」で、マーティン・ブースのミステリー小説「A Very Private Gentleman(影なき紳士)」が原作になっています。

ネスプレッソのCMでお馴染、ハリウッドきっての男前ジョージ・クルーニー主演のスタイリッシュ・サスペンス。

監督は『コントロール』でカンヌ映画祭受賞のアントン・コービン。


あらすじ
スウェーデン、冬。
暗殺を生業として生きる男ジャック(G・クルーニー)は、連れの女と雪原を歩いているところを狙撃される。
一瞬の間にスナイパーを返り討ちにすると、一緒にいた女も撃ち殺す。
彼女も敵の一味だったかもしれない...。
疑惑を胸に秘め、男はスウェーデンを後にした。
ローマ。
<組織>の連絡係と接触したジャックは、イタリアの山奥の町に身を寄せる。自らをアメリカ人のカメラマンとして静かで穏やかな日々を送るジャックは、美しい娼婦クララと出逢う。
ある日<組織>から狙撃銃の製作を依頼され、彼はこれを最後の<仕事>と決意し、依頼を引き受ける。
しかし再び忍び寄るジャックを狙う暗殺者の影。
彼の“最後の仕事”、その標的<ラスト・ターゲット>とはいったい...?
予想もつかない運命が、ジャックを待ち受けていた...。


山に囲まれたイタリアの美しい田舎町を舞台に、地元の神父や娼婦と係わりを持つことで、徐々に人間らしさを取り戻していく孤独な暗殺者を見事に演じている。

監督は「昔の西部劇風の映画をイメージ」と語っている。
なるほど、西部映画によくありがちなストーリー展開か。

どこか「ゴルゴ13」にも通ずるところがあるような気がします。


さて、問題の腕時計ですが、冒頭からジャックの腕時計がチラチラ映し出されますが、本編開始から43分58秒あたりでドカン!とUPになります。
こちら↓


間違えようがない。
うちの修理品のご紹介でもお馴染のオメガ スピードマスター プロフェッショナル。
手巻き。
Ref.3873.50

女性スナイパーに自分の製作したバラバラの狙撃銃を渡し、女性が組み立てる際にクロノグラフを作動させて時間を測る際の映像。

とても正しい使い方です(笑)


しかし、暗殺者というと、秒刻みで時間に正確じゃないといけない仕事のようにも思えるので、手巻きよりも精度の良いクォーツを選ぶのが筋じゃないかとも思えるが、本編のジャックにはよく似合ってるので細かいことは言わない。

が、何故スピマスをチョイスしたんだろう、と思ったら、ジョージ・クルーニーがオメガのアンバサダーだからですがな!
タイアップだったのね。


で、その女性スナイパーの腕時計がよくわからない。
これ↓


ケースとブレスの繋ぎ目の形状がブルガリかとも思ったが、いくらググッても出てこない。
ボーム&メルシエでもないし、思いっ切りカジュアルにフォッシルも検索したが該当するモデルは見つからず。
無念。
誰か教えて。


今回の『ラスト・ターゲット』、店主の独断と偏見で、ズバリ...



78点!


とさせていただきます。

何とか及第点。



クルーニーファンの方、点数に何か文句があるなら言ってください。

すぐ上方修正致します。



原題の『The American』がどのような(配給会社の)会議の流れで『ラスト・ターゲット』に決まったのか経緯を知りたい腕時計修理専門店トゥールビヨン店主
クルーニー主演で『アメリカン』だとコーヒーの映画だと思われるからか?

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昨日の汗ばむ陽気から一転、今朝は風が冷たい大阪です。

季節の変わり目。
体調管理には十分お気を付けくださいませ。



フワ~ッと天気の話題から入ると言うことは...


そう、今日のブログのネタがありません(汗)



困った時には...



そう、『映画と腕時計』。



今回ご紹介の映画は2010年に劇場公開したシルヴェスター・スタローン監督の『エクスペンダブルズ』にしてみました。

こちら↓


パッケージをご覧の通り、何とも贅沢なキャスティング。

このまま全員SASUKEに出れそうな筋肉自慢のメンツが勢ぞろい。
ド派手にドンパチやってくれてます。


あらすじ
自ら消耗品と名乗り、鉄壁のチームワークを誇る精鋭部隊。ギャラは高いが仕事は確実、<エクスペンダブルズ>は傭兵業界にその名を轟かせる最強無敵の軍団だ。
凶悪なソマリアの武装海賊に拉致された人質を鮮やかに救出した彼らの次なる任務は、南米のヴィレーナという島国の軍事独裁政権を破壊することだった。
だが、その依頼にはかつてない危険と巨大な陰謀が待ち構えていた...


全編に渡って派手なアクションシーンの連続なので、良くも悪くも見事に何も考える必要のない映画に仕上がってます。

上のパッケージ写真には写っていないが、特別ゲストにシュワちゃんも登場してます。

映画製作費の85%が全員のキャスティング料ではないかと思わせます。

何故このメンツにザ・ロックが入っていないのかを逆に問いたい(笑)


キャストに不満はないのだが、いかんせん、ハリウッド映画界にも高齢化社会の余波がきているのではないかと思わせるのに十分。
スタローンもミッキー・ロークもドルフ・ラングレンもジェット・リーも皆見事に年をとりました。

チョイ役のシュワちゃんなんかお爺ちゃん一歩手前感が否めず、見ていて痛々しい。

ヨボヨボですやん!(><)


ジャッキーもアクション映画を卒業する理由がわかる気がします。


ま、そんなこんなで全員頑張って体張ってますが、肝心の腕時計(パッケージ写真のスタローンの腕にあるヤツです)は映画の終盤(1時間13分09秒頃)にドカンと大きく画面に出ます

これ↓


パネライ ルミノール1950 レガッタ ラトラパンテ Ref.PAM00332

パネライ・クラシックヨットチャレンジ2009年開催記念モデルで、限定500本。
特殊製法でチタンの粉をSSに密着させるPVDを採用し、ケース表面をブラックコートしています。
スプリットセコンド・クロノグラフ仕様。


敵のアジトのある島に上陸し、あちこちに爆弾を仕掛けて走り回っている時のシーンで登場。

DVDパッケージの裏面にも↓


耐えてます(笑) 

スタローンと言えばパネライ。
ちなみにシュワちゃんはオーデマ・ピゲ。(この映画では出てこないが)


映画の点数?

う~ん...

8点?


念の為一応言っておきますが10点満点ではない。


ま、そんな感じなので、気楽に。気楽に。



『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』の頃のミッキー・ロークに思いを馳せる腕時計修理専門店トゥールビヨン店主
ハリウッドでも1、2を争うセクシー俳優だったのになぁ...
なんでああなっちゃったかね?

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今日は久しぶりに“映画と腕時計”。

今日ご紹介するのは巨匠オリバーストーン監督と名優マイケル・ダグラスが再タッグ。
2010年に全米、翌2011年に日本で劇場公開された『ウォール・ストリート』。

こちら↓


『トランスフォーマー』シリーズや『イーグル・アイ』、『インディジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』などでお馴染の俳優シャイア・ラブーフが若手金融マンとしてM・ダグラス演じるゴードン・ゲッコーと対峙する21世紀のマネーゲームを描くスリリング・サスペンス。


O・ストーンとM・ダグラスの“再”タッグということで、実はこの作品、1987年に公開された『ウォール街(Wall Street)』の続編です。

前作の若手金融マン役はチャーリー・シーンでした。
今回の作品にもチラリとカメオ出演してます。


ストーリーは...
若くしてウォール街での成功を手にした金融マン、ジェイク(S・ラブーフ)。
美しい恋人と結婚秒読みという幸せな日々がある日一変する。
勤務先の投資銀行が突然破綻したのだ!資産を失い、父と慕っていた経営者は自殺。それが卑劣な陰謀によるものだと知った時、ジェイクは復讐を心に誓い、かつてカリスマ投資家としてその名を轟かせたゴードン・ゲッコー(M・ダグラス)に近づく...


前作の最後でゲッコーがインサイダー取引と証券詐欺罪で捕まりますが、8年の懲役の後出所するところから始まります。

冒頭、20世紀フォックスのタイトルコールが終わり、本編が始まって38秒、いきなりゲッコーの腕時計が出ます。
これ↓


カルティエのサントス(金無垢)。

連邦刑務所から出所する際、預けていた持ち物を1つづつ返してもらうシーン。

看守「絹のハンカチ1枚...ネクタイ1本...腕時計1個...指輪...金のマネークリップ、紙幣なし...携帯電話」



刑務所に入っていた年月の長さを携帯1つで見事に表現(笑)



そしてジェイクの務める投資銀行の経営者ブレトンが地下鉄に投身自殺する日の朝、彼の寝室のシーン。(25分40秒)
こちら↓


ベッドのサイドテーブルの上にオメガのデ・ヴィル。

分かりにくいですが、間違いなくオメガ。
アップ↓


やっぱり分かりにくい?



サブプライムローンを発端とする金融市場の崩壊“リーマン・ショック”後のウォール街に何が起きているのか!?
2度のアカデミー賞に輝く巨匠オリバー・ストーンが、金融界を取り巻くリアルな世界をスリリング&ドラマチックにあぶり出した超一級エンターテイメント!


できれば前作を最初に観ていただきたい。



今日の格言:   金は天下の回りもの



M・ダグラスは年を追うごとに悪役が板に付いてくるなぁ、と思う腕時計修理専門店トゥールビヨン店主
ということで、明日は定休日でございます。

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