今年の冬は暖冬で、各地のスキー場もまだまだ積雪量が少ないようですが、去年は結局一度もスノーボードに行きませんでした。
20代後半から始め、多い年で7~8回は行ってたのに。年々行く回数が減ってきています。今シーズンはなんとか2~3回は行きたい。
スキーと違って、ボードの醍醐味は何と言っても新雪!パウダーを求めてなるべく人の滑っていない所を滑りたい。
特に以前の会社の仲間連中はその傾向が強く(もちろん私も含めてですが)、コースでも端っこばかり攻めていたような気がします。
で、30も幾つか過ぎた頃、友人5人で乗鞍へ2泊3日の泊りがけでボードを満喫してきました...満喫するはずでした...あぁ、記憶から消せない酸っぱい思い出...
現地に到着した我々は宿泊先のペンションで荷解きするのももどかしく、早速ゲレンデへ。皆3日間通しのリフトパスを購入していざ山頂に向かいました。私と友人Tさんは数本滑り終えた後、目と目を見合わせて滑走禁止区域のロープを越え、パウダースノーの世界へ~!やっぱり新雪は最高!ニヤリ。
バックカントリーと呼ばれる木と木の間やリフトの支柱の間を膝近くまで新雪に埋もれながら「キャッキャ、キャッキャ」と楽しんでいました。
すると、遠くの方から耳障りなサイレンの音が近づいてきました。な、何!?
「ハッ」と振り向くと、なんとゲレンデ監視員のスノーモービル3~4台がパトライト点滅させながら私たち2人を追いかけてくるではありませんか!?あわわ~!007のジェームズ・ボンドさながら、私とTさんは慌てて山岳の奥へ逃げ込みました。
2人とも「はぁはぁ」と息が上がり、暫く身を潜めていると、サイレンの音が小さく遠ざかっていきます。頃合を見計らって、林の中からモゾモゾ脱出し、コースまで出てきました。
何食わぬ顔で下まで滑り降りると、そこには監視員のスノーモービルが待ち構えていました。
目を三角にさせた、見たところまだ二十歳そこそこの監視員の男の子に
「雪崩が起きたらどうするの!?」
「いつから来てるの!?」
「リフト券は没収しますからね!」
「もう二度と来ないで!」
と、ケチョンケチョンに怒られ、罵られ、先ほど買ったばかりの3日間通しのパスを没収されました。あぁ、なんという屈辱。30過ぎたオッサン2人が「すみません、すみません」と米搗きバッタのようにペコペコ頭下げましたが、リフトパスは戻ってきませんでした。(泣)
スノーモービルが走り去ったあと、2人はすぐにリフト券売り場へ行き、3日間通しのパスを買い直したのは言うまでもありません。なんという散財(><)
その後は借りてきたネコのように大人しく滑りました。
あの時の監視員のお兄さん、お元気でしょうか?その節は大変ご迷惑をおかけしました。私は真面目に更生してこんなに立派(?)な大人になりました。
腕時計の修理や電池交換がありましたら、いつでも仰ってくださいね。
腕時計修理専門店トゥールビヨン店主より。
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