昼行灯(だった)トキの大雑把なひとりごと

クレヨンしんちゃんよりもユルく生きていた(当面過去系)私の備忘録と、大雑把なひとりごと。時々細かく語ることも。

出張と読書

2008-02-20 23:09:10 | 読書
本日は横浜出張であった。
ここ仙台から横浜への出張は、当然、新幹線を使う。どちらかというと、至便な部類に入るかもしれないが、時間設定が不可ない。
会議のスタートが10時、終了が午後5時。
それに間に合うような列車を選ぶと、朝6時半発になる。ということは、起床は5時で、泉ヶ岳の麓にある我が家から、仙台駅までのバスは、始発でも間に合わない。つまり、駅へは、自家用車で向かうしかない。
そして、5時に会議が終わっても、余裕を持って帰ると、仙台着は午後8時半となる。そこから、疲れた躯で車を運転して帰宅すると、午後9時を過ぎる。
これは、なかなかに過酷である。「泊まらざるを得ない」日程のほうが楽かもしれない。しかし、妻の負担やペットの世話を思うと、それでも日帰りの方がよい。

ところで、こういった「会議出張」は、殆ど「座っていること」が、仕事のすべてである。まず新幹線で座る。つぎに会場で座る。いや、メモを取ったり名刺交換したりもするが、多くの時間は腰掛けている。もっとも、高々座っているだけのことが、結構、疲れるらしく、起床が早かったこともあり、うっかり気を抜くと船を漕ぐ羽目になる。然も我が身は無駄に幅を取る。椅子が狭くて苦しい。躯を縮込めていると、上記に輪をかけて疲れる。そんな状態だから、発言者の意見を聞いても、半分は理解が追いつかない。ますます、「座っているだけ」の状態に近づく。さて、この仕事の目的は、何だったか?

とにかく、こういう出張は、人事異動で配属部署が代わっても、なぜか年に1~2回は割り振られることになる。そのたび、草臥れる。この手の出張は、そろそろ縮小してもよいのではないかと思う。


ところで、帰りの新幹線の車内で、先週末アマゾンで買っておいた『死神の精度』を読了した。伊坂幸太郎の短編を読むのは初である。ちなみに、チルドレンも購入済みであり、これは明日から読む。
伊坂作品の「仕掛け」は、長編にこそ醍醐味がある、と、始めは思った。要するに、短編では謎解きが物足りない。しかし、読み終えてみると、あれやこれやが繋がっていて、やはり面白いのである。唸らされる。
ところで、本作品も映画化された。見に行くかどうかは分からない。というのは、「アヒルと鴨のコインロッカー」と異なり、あまり地元が登場しない。6つの短編中、宮城県が出て来るのは一編だけで、メインの舞台でもない。地元を偏愛するわけではないのだが、やはり「観に行こう」というモチベーションは、下がる。

「死神」は金城武が演ずるらしいが、どうも、映画化した際の配役は、収まりが悪い。伊坂作品における、あの軽く、また遠い目線を持った、登場人物の雰囲気を思わせるキャスティングは、難しいのだろう。かといって、代替案も見当たらない。もっとも、私は俳優の知識が人並み以上にあるわけでもない。考えても、無駄だ。


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