鬱の根本原因をあらためて考えてみた

幼少時からふりかえると、要所要所で幸運が働いて、そんなに悪くない生活が得られていた様に思う。
努力が嫌いな性格だったが、そのつど最低限の努力はした。たとえば勉強。試験前だけやった。高校になると落第が怖いのでさらに準備をするようになった。
大学は一浪したが希望通りのところに入れた。それも苦手の数学がたまたま７５％解けたためだ。これは偶然の僥倖。
今の仕事に就けたのも偶然。時間がなくて適当に埋めた入社試験がたまたま通った。
妻と出会い、今の家に住むことになったのも偶然。珍しいペットを飼うことになったのも偶然。
ここまで、全部「運命」で仕込まれているような気がしていたものだ。
これが暗転するのは、思いがけないペットの急死。その３ヶ月ほど前に、熊本出張の帰りの飛行機内で嫌な予感がしていた。
これまで順調だった生活が崩れるような。それが上記の形で起こった。
以後の生活はカオス。うまくいかないと感じる事が多くなった。
そして、腐りながら仕事をしていたが、何とか立ち直ろうとしてきた矢先、嬉しい事と辛いことが職場で同時に起こるようになった。
それがどうなったかは前回書いたとおり。以後、どうやら自分にとって職場は「何をどうやってもうまくいかない場所」「自分にかかわる人に不幸を生じさせる場所」という観念が固定してしまった。生き死にに関わるようなことすらあったのだ。
つまり今の自分は、過去のもろもろの経験から「職場が大嫌い」なのだ。これでは行きたくなるはずがない。鬱が治るはずもない。
役割を与えられてもこなせる気がしないから、昇進も望まない。しかし、同期に遅れている現状をスルー出来ているわけでもない。
１０年以上前、難しい仕事でも「他の人ができているのだから自分もそれなりにはできるはず」と前向きに捉えられていた自分は、もう居ない。
今の前の職場で、そういう自分がすっかりすり切れてなくなってしまった。それより前は、たとえば休日を使って県内出張のシミュレーションのため自家用車でコースを走ったり、図書館で仕事の調べ物をしたりできていたのだ。そういうことは一切できなくなった。休日は休むだけ。寝るだけ。寝て悪夢を見るだけ。他の事が出来ない。だから疲れも取れない。
つまり、やりがいとか生き甲斐とか、そういったものの喪失が最も大きい。少なくとも今の仕事を続ける限り、それらを得られそうにない。かといって、私生活で夢を持てるようなこともない。
このように「甲斐がない」とか「夢が持てない」という精神状態自体が鬱の症状のような気もするが、どちらが原因でどちらが結果か、判然としない。
いずれ、今の状態が過去と違うということだけはわかる。ほっといてもある程度のやる気が出てくるのが正常な状態だ。そうならなくなって何年だろう。とくに去年からひどくなった。今の自分は残りかすである。

目標

いろいろ異論反論あると思うけれど、自分としては社会人としてこれ以上やっていくのはもう限界。
通常の労働提供で生活の糧を得ること自体が限界。
１０年前くらい前までは、この仕事を前向きに捉えられていた。
それ以降はつまづいた。やりがいのない職場。長時間トイレに籠る日々。
その後異動した先ではバランスの悪い業務分担で、試されている気がした。
初年度は苦心したが、２年間頑張った。まだ、このころは頑張れた。
３年目は奇跡の年だった。良い事がかなりあった。だがそれは同時にとても悪い事でもあった。それは後でわかった。
４年目は３年目の楽しい日々が続くと思っていたが、あっさりそれは終わった。
そして、仕事はきつい。ほとほと疲れたところで東日本大震災。
生活の支障が最小限で済んだのは幸いだった。ペットの死も覚悟したが生き残った。
このあたりで過去の僥倖が全くの虚偽であったことが判明。人生観が暗転。
鬱病気味だったのはずっとだが、ひどくなり仕事が本当にできなくなった。そのため、服薬を開始。
服薬後、一時的に症状が改善することはあったが、基本的には平行線。
同僚や仕事で関わる人の人生に関わる不幸等を何度も目にした。自分とかかわったせいではないかと苦しんだ。
それは誇大妄想だと言われるが、どうしても自分と結びつけてしまう。自分が不幸の原因なのではないかと。
一つ前の職場は「振り回される」職場。自分は役に立たないし本当に疲れた。最初に言われた大きなミッションだけやった。
そして、異動させてもらった。
服薬を開始してから、だんだんと夢が悪夢系に偏り、かつ夢だと気づきながら目覚められないということが増えた。
向精神薬の副作用ではないかと疑っている。
夢の中も妙に現実感があり、現実に戻ってこうやってブログを打っても、この時間が現実なのかどうか少し自信が無い。
そういうのを「狂った」というのかもしれない。私はすでに狂っているのか？
であれば尚更社会人としてやっていくのはますます無理だ。なので、宝くじを当てて、働く必要の無い蓄えを得る。
そうして隠居する。普通に生活すれば死ぬまで十分な暮しが出来る金銭を、ただ消費する。浪費はしない。必要な物だけ買う。
あとの人生は、楽しくすごさないとだめだ。いつ死ぬかわからないのだし、法や社会秩序に反しない範囲で楽しく過ごさないといけない。
これからはそうやって生きる。その一つが社会人脱出だ。早くそうなる。間もなくそうなる。
関わる人を不幸にすることもない。だから私がくじを当てて引きこもり生活に移ることは、正義だ。

異動になりました。

この年になると地方紙に実名が掲載されたりしてイヤです。
この仕事って名前を衆人に晒さないといけないんですね。私は匿名性を保って生きて行きたいのに。

新しい職場は、まだ慣れなくて気を遣い、疲れます。
周りはみんないい人です。自分も年ですし丁寧に扱われます。
昇進が同期よりだだ遅れとかは多少気にはなります。でも、責任を与えられるとそれに耐えられる精神状態ではなさそうなので、人事部の判断はおおむね正しい。
先週は土日も短時間片付けのため出勤。月・火は10時くらいまで残業。
翌日から新しい職場。とにかく仕事をこなす。まだ電話は出られない。窓口もできない。勉強しないと。
突発的な業務があったり、予算に振り回されたりしないのがここの仕事のいいところではある。
そういう大所高所の判断に振り回される生活を約５年続けて本当に疲れたので。
少なくとも１年は社長室に行く必要がないポジション。
できれば迷惑かけない時期に、数日でいいから休みたいな。心を洗いたい。
最近変な夢を見て、夢の中で夢とわかって、今の現実も夢の一つみたいに現実感がなくて、そういう状態が続いている。

土曜日は妻が不在だったので朝晩のペットの世話、クリーニング出し・回収、買い物、庭の草刈りなど雑事をこなした。
日曜日は朝から妻と遊びに行って、美術館でランチ。妻はかなり落ち込んでいる。私もブルー。明日からの事を朝から考えていた。
ああ、仕事したくない。もう永遠に仕事しないで今の生活水準でずっと生きて行けるように早くなるぞ。