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「北斎と広重 冨嶽三十六景への挑戦 江戸東京博物館コレクション展」に行ってきました・・。

2024-07-03 21:30:00 | お出かけ

先日、岡山県立美術館で、開催されている、「北斎と広重 冨嶽三十六景への挑戦 江戸東京博物館コレクション展」に行ってきました。

現在、「江戸東京博物館」の大規模改修に伴い、所蔵の美術品が地方で見ることができるんですよね。

HPでは、「本展では、江戸東京博物館の所蔵する作品から、北斎の「冨嶽三十六景」全46点のほか、「東海道五拾三次之内」「名所江戸百景」といった広重風景画の名作など、計213件を一挙公開し、二人の絵師の挑戦をたどる。」との触れ込みで、江戸時代を代表する2大浮世絵師、「葛飾北斎」、「歌川広重」の浮世絵を鑑賞することができるのです。こんな機会、なんてなかなかないですからね。前売り券を買ってやってきました。

制限はあるものの、館内の浮世絵は写真OKと太っ腹。気になった作品を何点か、撮影させていただきました。

ただ、今回、少々、この展覧会をなめておりました・・。平日だし、そんなに、観覧者もいないだろうと思っていたのですが、これが、かなりの大盛況。しかも、200点を超す作品を展示しているので、観覧者が、1点、1点、説明書きを読んで作品を見て・・を繰り返していると、かなりの「牛歩」状態でなかなか前に進まない・・

午後2時半くらいにここについて、中に入って作品を見始めたのですが、あっという間に閉館時間ということになってしまいました・・。

チケットに書いてあった閉館時間を勘違いしていて午後5時に閉館するのに、午後7時まで見れるものだと思っていたのです・・。なので、最後の方は駆け足で見ることに・・。もっとじっくり見たかったなぁ・・。

ということで、北斎、広重の人気作品をご紹介です。

まずは、「葛飾北斎」から。北斎の作品といって有名なのは、何と言っても「富嶽三十六景」です。その中でもとりわけ有名なのが。最初のフォトの「神奈川沖浪裏」です。今日から発行される「新1000円札」の絵柄としても採用された傑作です。

作曲家ドビュッシーもこの作品から着想を得て交響詩「」を作曲したといわれています。静かな富士山を背景にせり上がった大波が迫力満点で、その大胆な構図と繊細な描写は人々に衝撃を与えました。海外では「The Great Wave」という名で親しまれている逸品。この展覧会の目玉の一つです。

そして、「赤富士」こと「凱風快晴(がいふうかいせい)

凱風」とは、初夏に吹く南風のこと。好天に恵まれた夏の早朝に風景を描いた作品と言われています。山肌を赤く染めた富士山は大変印象的で、浮世絵の富士山といえばこの図といえるほど、多くの人に親しまれている作品です。

その「赤富士」と対を成すと言われている「黒富士」こと「山下白雨(さんかはくう)

好天の早朝の富士山を描いた「赤富士」に対し、こちらは、荒れ狂う稲光を表現した「黒富士」になります。

構図はほぼ同じながら、全く違った表現で、富士山を印象深く描いています。

この3点は、富嶽三十六景でも人気の作品。北斎のダイナミックさが伝わってくる作品でした。

続いて、「歌川広重」の作品。広重の作品で最も有名なのは、やはり、「東海道五十三次

自分と同じ世代の方なら、「永谷園」のお茶漬けの景品として1枚づつ、この浮世絵カードが入っていたことで、その存在を知ったという方も多いはず。まずは、53次、最初の起点となる、「日本橋 朝之景

当時の日本橋の活気ある情景が描かれています。この浮世絵は、飛脚や魚の河岸の活気あふれる姿を、その当時の日本橋の実際の風景をそのまま描いた作品です。

この五十三次にも、人気の作品が何点もあります。その一つがこちらの「蒲原 夜之雪

実はここ「蒲原」は温暖な気候で滅多に雪なんかは降らないところだそうです。ましてや雪が積もるということは無いとの事。そこを広重が脚色してこの風景を描いたとか。それが、代表作と言わるようになるとは・・。流石、天才浮世絵師です。

続いて「庄野 白雨

これまでになかった版画での「」を表現した作品。白雨とは夕立のこと。突然の雨に先を急ぐ旅人の姿を上手く表現されています。こちらも、人気の作品です。

そして広重には、さらに人気のシリーズ、「名所江戸百景」というものがあります。こちらの浮世絵も何点か展示されていました。その中でも、一番の名作がこちら。「大はしあたけの夕立

あの世界的画家である、「ゴッホ」が模写したという傑作です。広重の雨の表現は、素晴らしいのですが、これ、「版画」なんですよね・・。以前、TVで浮世絵のことを特集しているものを見たのですが、この本絵というものは、木に写すとその本絵というものは無くなってしまうそうです。それを「彫師」が線の1本、1本まで丁寧に掘り進めて行くそうです。それを「摺師」が摺って版画になるそうです。

本絵が凄いのはわかりますが、「彫師」や「摺師」という存在に、もっと日の目が当たってもいいのではないかなぁ・・と感じてしまいました。

 

                 

最後は、バタバタになってしまいましたが、約2時間30分があっという間に過ぎたという感じでした。ボリューム満点で見ごたえ十分な展覧会でした。

最後に、お土産コーナーに立ち寄って、ポストカードやマグネットみたいなものも買ったのですが、こちらも購入。「歌川広重」の「立体組上絵」です。本来、「ガチャガチャ」みたいですが、人気なのか、直接販売でした。「1個500円

製作はあの「KAIYODO」(海洋堂)モノは間違いないです。

全12種類の中から引き当てたのは、ナント!

大はしあたけの夕立」  大当たり!です。

これか「白雨」のどちらかが出たらいいなぁ・・と思っていたのでラッキーでした!

この浮世絵展、今週末までの開催です。機会があれば、是非、ご覧になるといいと思いますよ。



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