「神戸コンチェルト」を後にして、向かったのは、国宝にして世界遺産でもある「姫路城」です。
現在、この姫路城、1964年(昭和39年)に完了した解体復元工事から49年が過ぎ、漆喰壁(しっくいかべ)をはじめ上層部の軒(のき)やひさしに傷みや汚れが激しくなってきたため、本格的な修理を行っている真っ最中。工事が終わるのは、平成26年度くらいになるそうです。
現在は、こんな感じで、お城を眺めることはできません・・。が、しかし、工事が終わるまでの間は、姫路城大天守修理見学施設「天空の白鷺」として見学することができるんです。
大天守が素屋根で覆われている間(平成23年度から約3年間)は、内部に見学スペースを設け、修理の様子を公開されています。
では、早速、「入城」です。
天守閣に入るまでは、工事の影響はそんなにありません。フツーに見学しながら、天守閣を目指します。
まずは、「菱の門」から。櫓門と呼ばれる型式の城内で最も大きな門です。両柱の上の横たわる冠木と呼ばれる木に菱の紋が彫られていることから、この名前が付いているそうです。
入場口から、天守閣を目指していると、「りの一渡櫓」を通ります。ここには、これまで姫路城を彩ってきた、鬼瓦・鯱(しゃち)・瓦・漆喰などの実物の展示や、甲冑(かっちゅう)を展示しています。こちらには、江戸、明治、昭和の3世代の鯱鉾が展示されていました。時代時代で、微妙に形が違っていますね。
で、その隣の棟には、甲冑が、ライトアップされて展示されています。厳かな雰囲気漂う空間です。
城の下まで辿り着きました。お城を覆っている建屋は、正面と側面では、ちゃんと絵が違うんですね・・。デカイけど、なかなか芸が細かい。
りの一渡櫓の見学後、天守閣を再び目指します。
そして、建屋内へと入場して、1階ウェイティングゾーンへ。そこから、エレベーターに乗って、改修工事が行われている8階を目指します。ちなみに、この施設に入城するのに「400円」、エレベーターに乗るのに「200円」が必要です。
エレベーターで8階へ。ようやく、改修工事現場を見ることができました。 瓦が外された天守閣は、身ぐるみを剥がされて裸にされちゃったって感じで、セクシーですね~。 改修後は、ここに新しい瓦を葺いていくようです。
ここでは、瓦・屋根復元展示がされており、姫路城の瓦の実物カットモデルを展示しています。瓦の特徴・材料・産地・製作工程、屋根葺き(やねふき)の特徴を紹介しています。
1階下った7階では、姫路城の漆喰壁の実物カットモデルを展示しています。漆喰の役割・材料・産地・特徴、漆喰壁の仕上げ作業について紹介しています。漆喰壁の下地からの修復、屋根目地漆喰、軒先・破風(はふ)・懸魚(げぎょ)の漆喰等の修復作業について、分かりやすく解説しています。
さらに下って行くと、石垣も改修されている様子も見ることが出来ます。
そして1階ホールへと戻ってきます。ここでは、姫路城の修理について紹介が展示されています。
エレベーターに乗って登らなかった方用に?かどうかわかりませんが、ミニチュアで、改修工事の様子を再現しています。
まぁ、折角ここまで来て、200円ケチっても、しょうがないので、上に登ることをお勧めしますけどね・・。
その後は、姫路城の中を見学。今は、工事の関係で見学出来るかどうか分かりませんが、この時はままだ見ることが出来ました。
と言っても、展示されているモノは、すでに撤去されていて、ただ、中を見て歩くってぐらいだったんですけどね・・・。
でも中には、こんな感じで、姫路城の骨組みの展示なんかあったりして見どころも何か所かはあったんですけどね。
最後に、もう一度、下からパチリ。
今まで何度か姫路城に来て、見学したことは、あったのですが、こんな感じで、見ることは、無かったので、結構、面白かったです。50年周期で、改修される?のか分りませんが、今度、改修される頃には、きっとこの世にはいそうにありませんから・・・。
城を後にしようと帰路に向かう途中で、こちらを発見!「桜」です。季節的には11月くらいだったのですが、何個か花をつけていました。
こちらは、「十月桜」と言って、年に2回、花をつける桜だそうです。
旅の最後に、思わぬいいものを見つけることも出来て、大満足のバスツアーでした。 ランチも美味しかったし、世界遺産も(改修中でしたが・・)見ることもできたしね。
今度は、改修されて綺麗になった姫路城を見に来たいなぁ・・・。
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