京葉5市(市原市・千葉市・習志野市・船橋市・八千代市)の議員合同研修会がオークラ千葉ホテルで行われました。
テーマは「人口減少における女性の活躍」、講師は日本テレビ報道局解説員・宮島香澄さん。
1998年に日本テレビに入社し、二人の息子さんの産休・育休後に復帰されましたが、当時は同じ年代の子持ち女性の友人は皆仕事を辞めざるを得なかったそうです。
これまでの男女平等は権利の視点に立ったものだが、これからは日本の成長力や経済力の視点で女性の活躍が必要。
国際的には経済社会における女性の参画が進んでいる国ほど競争力、所得が上昇する傾向にあり、諸外国を対象とした調査によると、役員会の女性比率が高い企業ほど経営指数がよく株式市場での評価も高い。
男性は周囲を気にして口をつぐむことがあるが女性はハッキリ物を言うので、経営陣に女性がいると不正やコンプライアンス違反が起こりにくいのだそう。
日本女性は世界でもトップレベルの教育水準でありながら育休をとれば競争からはずされてしまうので、仕事をやれる女性は子どもを産まないという選択をせざるを得ない。
安倍首相は女性の活躍と言ってるが本当に心から願っているのか?と、ちょっと躊躇しながらの発言に頷く私。
そう言えば今朝の新聞に「『保育所落ちた。日本死ね』また今年も?」って記事があり、働きたいのに働けない、働かなきゃ食べていけないと、苦しむ声が。
しかし、「保育所を整えて就労につなげることだけでは本当の女性の活躍にはならない」と講師の宮島さん。
親の介護も育児も女性が担うのが暗黙の了解になってしまっているが、女性が子どもを産み社会で活躍するためには男性の家事育児参加を進め男女共に働き方の改革が必要です。
「子どもを産んで仕事に復帰できた私はラッキーでしたが、友人の医師は仕事を諦めてしまった」と、同じ女性として能力を発揮できない悔しさがこもった、熱い講演でした。