薫のよもやま話

森山かおる
市原市議会議員
重度障がいの息子を育てながら、日々感じる事を想いのままに

し尿や下水処理の新たな施設

2023年03月28日 | 日記

市原市下水処理センターにできた、下水汚泥を固形燃料化する施設と、し尿(くみ取り)や浄化槽の汚泥を処理する施設を見学してきました。
始めに、下水汚泥を固形燃料化する施設から。


今までは下水処理で最終的に残った汚泥を焼却して灰にし、お金を払って引き取ってもらってたのですが、この施設が出来たことで汚泥の水分を飛ばして石炭の代わりになる固形燃料にしてセメント工場などに売ることが出来るのです。

こちらが固形燃料。匂いも殆どありません。


このような施設は県内で初めてのことだそうで、設計建築に26億6千円、20年間の維持管理は79億円かかるのですが、トータルで10億円のプラスになるそうです。
これは市のお財布事情だけでなく、焼却せず有効利用することでカーボンニュートラルにも寄与できます。

こんなプラント見学はワクワクするのですが、各階の足元はグレーチングで下が透けて見えるので、高所恐怖症の私は最上階まで上がれませんでした(涙~)

次に、し尿(くみ取り)や浄化槽の汚泥を処理する施設。
こちらは汲み取り式のトイレや家庭の浄化槽の汚泥をバキュームカーで吸い取ったものを脱水して助燃剤にすることで、福増にあるゴミ処理施設で有効活用される事になります。


見学時にちょうどバキュームカーが入ってきてし尿を施設に入れている所に遭遇しましたが、匂いは殆ど気になりません。

施設内外の状況は中央監視室で常時チェック。
このモニターは市役所の環境部にも設置されています。

こちらは水質分析室

この施設が出来たことで職員の人件費も少なくなり、こちらも市のお財布とカーボンニュートラルに寄与できるものです。

常々思うのですが、し尿や下水の処理って私たちの生活に欠かせないものなのに、上水道に比べて注目されないのがすごく残念なのです。
特に災害時には上水道に代わるものとしてミネラルウォーターや給水車があるけど、下水処理は代替えが利きません。
それだけに下水処理にもっと注目してほしいと思っています!