月に一度、市原と木更津の市民ネットワークで会議を開き、互いの活動について情報交換しています。
場所は持ち回りで、今日はきさらづ市民ネットワークの事務所で。
住宅地の一軒家を借りた事務所はとにかく静かで、市原の事務所とは雰囲気が全く違います。
今日は互いの活動を報告し合ううちに、市民の足となる交通についての話題に。
木更津では10年も前からNPO法人ライフサポート浪岡が生活バスを運行していると聞き、急きょ理事長の近藤さんに連絡してお話を聞かせてもらいました。
まず2地区を回って乗客を拾いNPOの車庫まで運び、そこから公園やスーパー、市役所、病院など、運行コースにそって走ります。
1日に4便あり、1便は3コース、2便は2コース、3・4便は1コースとなっていて、10人乗りの中古車を購入して運行しています。
例えば1便目で市役所に行き、2便目で市役所からスーパーへ買い物に行き、4便目で車庫に戻りその後は家の近くまで送ってもらえるというもの。家の近くまで送るのは買い物の荷物が多くなるという配慮です。
これだけの活動を市の助成も受けずに10年以上も続けてこられたことに驚きでした。
現在約100名の登録があり、利用者の費用はNPO会費として1カ月2千円。一方、運営の費用は年間600万円。会費収入は240万円なので300~400万円を捻出しなければなりません。
NPO法人ライフサポート浪岡は市の公園清掃を受託していて、作業の費用をできるだけ抑えて運営費用の穴埋めをしているのです。つまり清掃する人がもらう報酬の一部を寄付して運営にあてるというイメージでしょうか。ボランティア精神の賜物です。
全国からも注目されていて、市原市若宮からも活動について伺いにこられるとか。
高齢者の生活をサポートする、このような活動が広がればいいなと感じました。
NPO法人ライフサポート浪岡の理事長の近藤さん(中央)、右隣は木更津市議・田中紀子さん。
このような機会を設けていただき、有難うございました。