薫のよもやま話

森山かおる
市原市議会議員
重度障がいの息子を育てながら、日々感じる事を想いのままに

教育への熱い想いに触れて

2016年07月08日 | 日記

今日は小沢議員と敬愛学園高等学校を訪問しました。

校長の白鳥先生は昨年7月まで市原市の教育長を務めらた方です。

荒れていた姉崎高校の学校改革をされたことは有名で、私はその経緯を本を読んで感銘を受けました。

粘り強い生活指導や小学校の教育課程までさかのぼる「学び直し」が書かれています。

勉強は、わかるから面白い。知る楽しさを与えるのが教師の仕事。わかって喜ぶ生徒の笑顔が教師の喜びにもなる。

こうしたプラスの連鎖を生むには学習方法だけでなく、また教員だけでなく、全職員が同じ方向を向いて気持ちを一つにしていく組織力が必要だと感じました。

トップの校長がしっかりした理念をもち、学校という組織をどうまとめていくかが問われます。

そこを知りたい!と思っていたら、出ました!

今朝の千葉日報でも記事に取り上げられた白鳥校長の書籍です。

今日手にしたばかりなので少ししか読めてはいませんが、「組織・チームとして動く学校組織のあり方」には信頼関係の大切さが書かれていて、これは教育現場だけでなく全ての組織に通用するものです。

「芯のある粘り強いチームづくりには、教員以外の職員の存在を決して忘れてはならない」

これを見て思い出したのが、息子が通っていた袖ケ浦特別支援学校の当時の校長、今別府先生。

保護者会でインタビューした時の言葉です。

「全職員は協力し合う仲間として役職に関係なく同等で、仕事をしてもらっている人に声をかけることを大切にしています。それは子どもに対しても同じで、障がいの程度や学年による上下に関係なく、人として平等と考えている。それが信条です。職員が校長の顔色を伺うようなことがあってはならないことで、やりたいことを引き出せるようにしなければいけない。」

組織の力が発揮できるのは、トップの意識次第なのでしょう。

白鳥校長は、「組織には自浄作用が必要だ」とおっしゃっていました。

それは組織を構成する全ての人が平等でなければ成立しません。

物申す人がいてこそ議論は深まり、その存在を排除しないことが前提です。

教育者の熱い想いに触れることができ、教育とは何かを改めて考えさせられました。

 


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