トンリョウ(TongLiao)ワークブーツ/バイクブーツ

ちょっと作りが違うワークブーツです。

ブーツのすくい縫い

2013-12-03 16:00:54 | Boots
寒くなってきましたね。

ブーツが欠かせない季節です!

と、軽く宣伝をしたところで作業に入ります。(笑)



オーダーをいただいているブーツのすくい縫いをしました。


このブーツはバイク乗りのお客さまからオーダーをいただいたものです。

お客さまは若い頃、エンジニアブーツを履いていた事があるそうなんですが、
どうにも足が痛くて履くのをやめてしまったそうです。

それからはいわゆるワークブーツから遠ざかっていたそうです。


工房にお越しいただき、足のサイズを聞くと「靴はいつも25.0cmか25.5cmを買うよ。」との事なので
サンプルブーツを履いていただく事に。



履いた結果、オーダーをいただける事になりました。(喜)



「(既製品のブーツと)全然ちゃうね~。これやったら履けるよ。」 と感想をいただきました。


もちろん、お客さま用に作るブーツはサンプルブーツより履き心地が良くなりますよ。





という事で作業を進めています。


今回は 『すくい縫い』 です。


『すくい縫い』 とはウェルトを中底、アッパーと縫い付ける作業です。

このすくい縫いを手で行うので 『ハンドソーンウェルテッド』 になるんですね。



それでは作業に。


まず、中底内側の溝からすくい針を刺します。

ウェルトを抑えながらすくい針を刺します。
すくい針にアールが付いているので、針が「すくう」ように進みます。なので『すくい縫い』なのかな?


靴学生のときにハンドソーンウェルテッドを学んだときは
アッパーを吊り込む前の状態で中底にすくい針を刺しておき、実際にすくい縫いをするとき
その穴をガイドにもう一度すくい針を刺し、アッパーとウェルトに穴を開けました。
(ハンドソーンウェルトの仕組みを教える為だったんでしょう。)

講師の先生(昔の職人さん)は「普段はこんな作り方はしませんよ。」と言っていましたが、あんまり想像がつかず・・・
その後、勤めたメーカーにいた年配の方(昔の職人さん)にも話を聞いたり、実際にすくい縫いを
見せてもらって現在の作り方に近い方法になりました。


チョット余談が過ぎましたが続けます。(笑)



針を刺したら、その穴に糸を通します。

一本の糸の両端に針(釣り糸を使ってます)を付けているので、その釣り糸を中底の内側とウェルト側から通します。



通したら糸を引きます。

すくい縫いで使う糸はシングルでも4m以上あるので腕を横に広げながら引きます。



糸を引いたら、締めます。

右手はすくい針の柄に糸を絡ませ、左手は手袋に糸を絡ませ、思いっきり締めます。

締め方も引く角度を変えて何度か締めます。

これをウェルトをかける部分すべてに行います。

手間のかかる作業ですが、このすくい縫いをしているときは 「ブーツ作ってるな~!」 と強く感じます。


片足縫い終わったときは 「ふぅ!」 と一息つきますが、それだけ集中して縫います。

集中しないと同じように(角度、ピッチ、力の入れ方など)ウェルトを縫い付ける事ができないんですよ。
(『私は』ですが・・・)















トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,000) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代    ¥105,000(税込¥110,250)~

詳しくはホームページをご覧ください。

 
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Tong Liao (トンリョウ)
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U R L :order-boots.com
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