トンリョウ(TongLiao)ワークブーツ/バイクブーツ

ちょっと作りが違うワークブーツです。

ウェルトの目付け

2013-12-17 12:25:12 | Boots
オーダーをいただいているブーツが完成間近です。


作成中のブーツはお客さまの要望で元になるデザインがあります。



そのブーツがこちら。

ミリタリーブーツです。

写真のブーツを元にお客さまの足&脚に合わせてなるべく忠実に作ります。


ただ、写真だけだと仕立てが良く分からない部分があるんですよね~。(汗)


そこで、お客さまが実物のブーツも持って来てくださいました。(喜)




そのブーツがこちら。

写真のブーツとチョット違う箇所があるんですが、仕立てを見るにはすごく参考になりました。



そして、この2つのブーツはウェルトが 『目付け』 になっています。



『目付け』 とはウェルトのだし縫いがかかる部分に “ギザギザ” を入れる仕様です。



こんな感じですね。



元になるミリタリーブーツはゴムの一体型のソールなのでイミテーションの目付けですが、
今回トンリョウで作るブーツは本物の目付けです。



ビスポークなどの高級紳士靴の場合、『目付け車』 と言われる道具を使い、手でだし縫いをかけます。


その 『目付け車』 がこちらです。

この道具をウェルトの上から「コロコロー」 とかけてギザギザを付けてからギザギザのピッチに合わせて
だし縫いをかけます。

なので、ものすごく細かいピッチで縫う事になります。
(すごく大変なんですよ。【汗】)


しかし、今回作っているブーツはラフなタイプのものなので、あまりだし縫いのピッチが細かくても
雰囲気が良くないんです。
仕上がりが 『華奢』 な感じになっちゃうんですよね。


という事で、だし縫いのピッチはチョット荒めにして一つ一つ手で目付けをする事にしました。





それでは作業のほうに移ります。




まず、使う目付けの道具はこれです。



『ナタ』 みたいな形をしています。たしか、道具の名称も『目付け』だった気がするんですが・・・・



これを温めます。

コバゴテと同じ要領ですね。


温まったらロウに付けます。

ロウが溶けて目付けに付きます。


ロウが付いた目付けをウェルトに押しつけます。

この作業を繰り返します。一度温めたら2~3か所の目付けができますが、それ以上はロウが溶けなくなるので
目付けを温めてからの作業になります。



完成した状態がこちら。

目付けをした後、コバゴテもあてて仕上がった状態です。

目付けのピッチもブーツの雰囲気に合ってます。



自分で作っていて言うのも変なんですが、予想以上にカッコよくなってます。(笑)















トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,000) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代    ¥105,000(税込¥110,250)~

詳しくはホームページをご覧ください。

 
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