トンリョウ(TongLiao)ワークブーツ/バイクブーツ

ちょっと作りが違うワークブーツです。

ワークブーツだからって同じにしなくてもね。

2018-06-26 18:19:42 | Boots
製作中のブーツがそろそろ大詰めです。



今回製作している編み上げブーツですがトンリョウではアメリカ製のワークブーツと違う処理をしている箇所がチョイチョイあります。




快適に履くことを考えてのことなんですがやっぱりワークブーツの本場?『アメリカ製のようにしないと雰囲気が出ないんじゃない!?』 と思っている方もいらっしゃると思うので紹介したいと思いました。







細かい箇所なんですがココが違います。

編み上げブーツのハトメ(アイレット)です。


ハトメとは靴紐が通る穴を補強する為のパーツです。

編み上げブーツを履くときに靴紐を絞め込みますね。

その際に摩擦で穴の部分が傷んでしまわないようにハトメを打って補強してるんです。
(履いてるときもテンションがかかりますし、多少は靴紐が動いてます)





このハトメ、海外製のブーツも見た目はほとんど変わりません。

金属の厚みが少し違ったり、大きさも種類によりますがまるっきり同じ大きさではないと思います。






今回紹介するのは 『ハトメの製造国がどこか』 という違いではなく、処理(打ち方)の違いです。





海外製のブーツはこのように打っているブーツを多く見ます。

日本では “菊割り” という打ち方に似てるんですが日本のそれとは少し違う打ち方です。






トンリョウで製作しているブーツはこのように打ってます。

“丸潰し” という打ち方です。ハトメを割らずに丸く打ってます。


その際に “座金” というお皿を噛ますことによって裏側にかかるテンションも分散するようにしてます。





トンリョウでの処理は 『打つ際に座金を噛ませてオスメスのある打ち具で潰して・・・・・・』 という作業になります。

菊割りだと 『裏側から打ち具で潰す』 です。


チョットした手間なんですが7ホールのブーツだと片足で14個、一足で28個打つことになります。
(座金には表裏があるし、掴みずらいのも難点です


けっこうな手間です。






なぜ手間をかけてこのように処理しているかと言うと、以前履いていたドクターマーチンで修理をしたことがあるからなんです。





打ち方が良くなかったのだと思いますがバリのようなものが出てたんですね。



そんなことを気にもせず数回履いてたら何だか靴紐がボロボロになっていくじゃありませんか。




『何で??』 と思いハトメの裏を触ってみるとハトメが上手く潰れてなかったんです。




調べてみたら上手く潰れてない箇所が数個ありました。

潰し方が悪かったんでしょうが金属を割って潰してるのでこういった不具合も出ないとは言い切れませんよね。




そんな経験がありトンリョウではこのように処理してます。








本場とは違いますが 『違うからダメ!!』 という見かたより 『どうして違うのか』 を知っていただき、納得していただけると嬉しいです。




ただ “本場と同じだから” という考えだけではなく、雰囲気を損ねることなく実用品としての不具合を無くしていきたいと思います。







































トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 21,000(税込¥22,680) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代   ¥108,000(税込¥116,640)~

詳しくはホームページをご覧ください。


 
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