トンリョウ(TongLiao)ワークブーツ/バイクブーツ

ちょっと作りが違うワークブーツです。

ハンドソーンとグッドイヤーの中底

2018-06-07 18:06:23 | Boots
関東地方が梅雨入りしましたね。



梅雨明けにはたくさんバイクに乗れるようにジメジメの梅雨に負けないように作業を進めなくちゃ!







今日はオーダーをいただいているブーツの中底加工をしました。




トンリョウで製作しているワークブーツはハンドソーンウェルト製法という作り方です。



そのハンドソーンウェルト製法と同じような仕組みで機械化したのがグッドイヤーウェルト製法です。





グッドイヤーウェルト製法は既製品のわりと高価な靴に使用されていますね。




しかし、ハンドソーンとグッドイヤーでは仕組みは似てるんですが大きく違う箇所があります。






それは中底です。





ハンドソーンウェルトは中底を削りすくい縫いをするように加工しているのに対してグッドイヤーは突起を貼り付けてすくい縫いをするようにしているんです。









ハンドソーン用の中底はこういった具合になります。

一枚のヌメ革を削り突起を作っています。



突起はこんな感じです。

私は革包丁を使ってこの突起を作ってます。


片足に包丁を入れる回数は4回ですね。


中底は木型底面の形になってるのでウネウネ曲がってます。

なので包丁を入れる角度や包丁を入れる深さは手勘を頼りに作業してます。








そしてグッドイヤー用の中底はこうです。

“リブテープ” という突起を接着剤で貼っています。




突起はこのようになってます。

一枚革のハンドソーンに比べて突起が高いですね。


これは機械ですくい縫いをする都合上、このようになってるんです。








ハンドソーンの突起とグッドイヤーの突起の画像を見て何か気づきましたか?






実はグッドイヤーの中底は木型にピッタリくっ付いてません。





こんな感じです。

木型と中底の間に隙間がありますね。


これは平らな中底を数箇所 釘で仮止めしてあるだけなのでこのようになるんです。




アッパーを吊りこんでシャンクを付けたりすれば木型底面の形に保形はされるんですが木型を抜いたあと木型底面とピッタリの形になっているかというと疑問がでます。





対してハンドソーンの中底は。

木型底面にピッタリくっ付いてますね。



これは中底を木型に仮止めする際に中底の革を水に浸けて柔らかくし、半乾きになった状態で木型にピッタリくっ付くように仮止めをします。



すると中底の革が乾いても木型の底面にピッタリと合った状態で保形されるんです。





そして中底が乾いてから突起を作る加工をするんです。





グッドイヤーでは大量生産するためそこまで手間がかけられない事とリブテープを貼った中底を水に浸けるとリブテープが剥離することもありますし、リブテープも劣化します。



さらにリブテープは横方向には曲がりますが縦方向には曲がらないんです。


なので縦方向横方向にアールのついている木型の底面にはピッタリ合うことはないんです。




なので先ほどのグッドイヤー用の突起の画像を見ると若干突起が内側に倒れてます。


これは縦方向に曲がらないリブテープが木型底面のアールに合わせようと内側に倒れてるんですね。







ハンドソーンとグッドイヤーはウェルトを縫い直せばアッパーと中底が傷むまで修理ができる作りになっていますがこのような違いがあるんですよ。
(あとは縫い方も違いますね。)






今回説明したことはあくまで違いであってグッドイヤーが良くないという事ではないです。




機械式の作り方で見えなくなってしまう部分にこれだけ手間をかけて作っていますし、修理できる回数も他の製法に比べてかなり多くなります。





ハンドソーンもグッドイヤーも長く履き続けたい方には最適な製法です。




そしてこの二つの製法で作ったシューズやブーツは履きこんで行くほど足に馴染み、とても履きやすいものに成長していきますよ。





アッパーのデザインや使用している革だけでなく 『どんな作り方をしているのか』 というところにも興味を持っていただけると嬉しいです。



























トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 21,000(税込¥22,680) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代   ¥108,000(税込¥116,640)~

詳しくはホームページをご覧ください。


 
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
Tong Liao (トンリョウ)
〒270‐2212
     千葉県松戸市五香南2‐31‐5元山マーケット1F中央
電 話 : 047(710)6917  / 090(2634)0207
U R L :order-boots.com
E mail : boots.tongliao@gmail.com
時 間 : 10:00~20:00
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

※不在の事がありますので先にご連絡をください。

ブランドと物

2018-06-04 19:18:29 | その他
今日は朝一でかかりつけのお医者さんに行ったあと酒屋に寄ってきました。




酒屋さんで買ったものはコレです。

ラム酒です。


若い頃 『ラムコーク』 を飲んでからラムが好きになりました。



私はそんなに酒が強いほうではないんですがときどきロックで飲むと 「おいしいな~」 と感じるものです。



あまり種類というかメーカーを知らないんですがこのバカルディのラム酒が美味しいんですよね。



前回、バカルディの中でも少し高いラムを飲んだらこれまた美味しいんです。




ということで今日はバカルディの飲んだことがないラムを買いました。





一つはアルコール度数が高いラムです。

75.5%ですって

はたしてロックで飲めるんでしょうか・・・・・チョット心配ですが暖かくなってきたことだし氷もすぐに溶けるのでいけるでしょう





そしてもう1本はこれです。

こっちはアルコール度数35%なのでちょうどイイかな?



裏のラベルに難しいことが書いてあったんですがとりあえず飲んでみないと分からないです。





今回のこの2本は前回バカルディのラムを飲んで美味しいと思ったから買いました。





バカルディというブランドで買いましたがどうでしょうかね。





美味しいことを期待してます。










私の作ってるブーツ達も一度試してみて、その後気にいってもらえるとうれしいです。



















































トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 21,000(税込¥22,680) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代   ¥108,000(税込¥116,640)~

詳しくはホームページをご覧ください。


 
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
Tong Liao (トンリョウ)
〒270‐2212
     千葉県松戸市五香南2‐31‐5元山マーケット1F中央
電 話 : 047(710)6917  / 090(2634)0207
U R L :order-boots.com
E mail : boots.tongliao@gmail.com
時 間 : 10:00~20:00
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

※不在の事がありますので先にご連絡をください。

スキスキスー

2018-06-01 17:58:45 | 道具
またギックリ腰やっちゃいました。


ということで整体に通ってます。



「前回はいつ腰を痛めたかなぁ~」 と思って診察券を見たらほぼ一年前にやってました。



なんででしょう・・・・・・・・






先生にも「あまり無理をしないようにしてください。」 と言われたので腰に負担のかからない作業から進めてます。





今日は革の裁断と漉きをしました。




漉き(すき)とは革の貼り合わせ部分や縫い割り部分などを薄くすることです。




漉きは 『漉き機』 という機械を使います。



漉き機はこんな機械です。

使う用途の割りにはけっこう大きめの機械です。





革を漉く部分はココです。

使うところはほんの一部なんですよね。





漉きをかけるとどのようになるのかと言いますと。




まずは漉きをかける前の状態の革です。



革の厚みは一定ですね。



このままだと貼り合わせたときに革の厚みが2枚分になるので段ができてしまい履いたときゴワゴワします。



なので革を貼り合わせたときに段ができないように漉きをかけるんです。



漉き機を通すと。

ムーディさんのように左から右に受け流します。




するとこのようになります。

革の断面が薄くなってるのが分かりますか?



漉き機はこのように革の端を薄くしたり全体を薄くしたりする機械なんです。



以前友人がこの漉き機を見て 「なにコレ?」 と聞かれたので 「こうやって使うんだよ。」 と使ってみせると・・・・・・・







『たったそれだけ~~』 と・・・・・・・




私は何の不思議もなく使っていたのでその反応にビックリです。



友人の反応をみて 「そういえば大きさの割にできたものが地味かも・・・・・」 と思いました。






ただこの漉きを手作業でやるとけっこう大変なんですよね。





包丁を使うんですがキレッキレの包丁じゃないとできないんです。


研ぎのあまい包丁だと革が伸びて漉けません。





手漉きはこのようにします。

“漉き砥” といわれる砥石の上で包丁を漉く幅・角度に合わせて 『ス~~~』 っと押します。




するとこのように漉けます。

機械を使ったのと同じようにできてますね。



この手漉きですが漉き機を使うのに比べると10倍ぐらい手間がかかります。



ブーツ作りはさまざまなパーツを縫い合わせるのであちこち漉く必要があるんですね。


なのでこの漉き機は必需品なんです。

たとえ地味でも・・・・








ということでライニングを漉き機にかけた状態がこちらです。

貼り合わせる箇所によっても漉き幅を変えたり縫い割りという縫い方をする箇所も漉き幅と厚みを変えてます。





漉き機で入らない箇所や均一に漉かない箇所などはこのあと手で漉いてます。








トンリョウで製作しているブーツの足あたりが柔らかいのはこの漉き機が活躍してくれているのも理由の一つです。







 












トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 21,000(税込¥22,680) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代   ¥108,000(税込¥116,640)~

詳しくはホームページをご覧ください。


 
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
Tong Liao (トンリョウ)
〒270‐2212
     千葉県松戸市五香南2‐31‐5元山マーケット1F中央
電 話 : 047(710)6917  / 090(2634)0207
U R L :order-boots.com
E mail : boots.tongliao@gmail.com
時 間 : 10:00~20:00
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

※不在の事がありますので先にご連絡をください。