1987年の画期的なロックオペラ
楽劇「ANZUCHI」はジュリー39歳の時だった。
まだ、加藤直とACTシリーズが始まる2年前の年だ。
作・・・市川森一
演出・・・加藤直
音楽・・・久石譲
「市川森一」はホログラフィック演劇を作りたかった、とあります。
「白状いたしますと、楽劇「ANZUCHI」は、私の、ホログラフィへの果てない憧れが生みだした、かひなき夢の世界なのでありました」
いったいどういうことなのか。
市川森一のこの戯曲を読めばその理由がわかる。
おいおいとその戯曲を元に紹介していきたいと思っています。
まずは、配役から。
沢田研二・・・・織田信雄
役所広司・・・・セバスチャン・ダ・クルス
天宮良・・・・織田信孝
桑名正博・・・・トマス・デ・アルメイダ
上条恒彦・・・・竜王・日乗上人
戸田恵子・・・・イブキ
森公美子(二期会)・・・・サキ
足立さつき(二期会)・・・・ヤマジ
一条さゆり(伝説のストリッパー)・・・・ヒアラシ
桑名晴子(桑名正博の妹、シンガー)・・・・タマカゼ
村田香織(ピーターパン)・・・・カミカゼ
女性にはちょっと(注)をつけさせてもらいました。
それにしてもすごいメンバーです。
今回、男性も女性も二期会のメンバーが多く参加しています。
俳優役所広司がどのような歌を聴かせてくれるのか、とても興味があるところです。
他のメンバーのほとんどは歌のうまさは定評のある方ばかり。
やはり、この音楽劇の見所は音楽!だと思います。
久石譲は、わずかひと月ばかりの間に25曲ほどの曲を書き上げています。
「自分をほめてやりたい」と書かれています。
果たして、その自信作がどういうROCKなのか。
久石譲の元には、音源があるのでしょうね・・・。
陽の目を見せてやりたいと、久石譲さんが思いさえすれば(笑)
思えば、この2年後にはACTが始まるわけですが、
この「ANZUCHI」の成功こそが、これから先のジュリーの音楽劇へのステップになったわけです。
たくさんの方の協力を得られるようになったのも、
この舞台の魅力のとりこになった、制作にかかわる人たちがたくさんいたからです。
この舞台を見ていた音楽家「林 光」は、翌年に「ドン・ジョバンニ」をほとんどオリジナル曲でかきおろしました。
「ANZUCHI」のパンフレットには、数年前から沢田研二で「ドン・ジョバンニ」をやりたいと思っていた、と告白してあります。
そんな「ANZUCHI」
みなさんも見たいと思いませんか?