ネタバレもややありますが、これを読んだから見る必要はないというほど詳細を記してはおりませんので、ご安心くださいませ。
最近、私は、「ハイヴォルテージフェスティヴァル2010 エマーソン、レイク&パーマーコンプリートボックス」のDVDを随時聞いている最中です。
1.本編(コンサート)のDVD。
2.テレビヴァージョンと記された90分のDVD。
3.同じくテレビヴァージョンと記された60分のDVD。
4.上の3枚のDVDのすべての映像を1枚に収録したブルーレイディスク。
計4枚のディスクが入っていました。
本編は言うことなしでした。(^ ^)
演奏の出来不出来は、よくわかりませんが、一つの映像作品として見た場合、期待以上でした。
かつての楽曲の再現もいつものパターンではない部分もあり、いろいろと工夫を凝らしているので、それだけでも楽しめました。
加えて、世界各国からEL&Pを見に来られた聴衆がいて、オープニングの悪の教典#9第一印象パート2の開始と同時に、聴衆も合唱を始めたところは、言葉もありません。
EL&Pと聴衆が一体となってコンサートが流れていく感じがしましたね。
EL&Pは、よくも悪くも、イエス等と違って、それぞれの代わりになる人がいないと言う事ですね。
一時的にコージー・パウエルやロバート・ベリーと組まされた時はあったにせよ、結局は長続きせずに終わりました。
そのためバンド自体への郷愁は、3人のミュージシャン個々人への郷愁と一体化している感じです。
それが、よりいっそう、ファンとの一体感を深める事につながっているように思えました。
などなど、説明だけでは伝わらない熱気と愛情がこの映像から感じ取る事ができますね。
本編のDVDには、ドキュメンタリーと記されたメンバーや関係者のインタビューも別チャプターで入っています。
これは、テレビヴァージョン90minと記されたものからの一部引用です。
テレビヴァージョン90minは、メンバーや関係者のインタビューを主体として、EL&Pの歴史を追ったものです。
業界関係者でなければ、解らなかったエピソードも含まれていて、半端マニアを釘付けにする内容でした。
ラブ・ビーチ製作へ突入するエピソードも網羅していました。
キースとグレッグとカールのEL&Pに対する考え方はそれぞれですね。
それは今初めて解った事ではないわけですが、説明や表現の仕方に個性が出ていました。
グレッグは、EL&Pに所属していた事に対する充足感が伝わってくる言葉が多かったですね。
EL&Pの生み出したものを、とても誇りに思っているという事や、
何を聞かれても、「感謝!感謝!」の連発が印象に残ります。
感謝をする人は好かれますから、より良い老後に踏み出している感じがしましたね。
キースは、何を聞かれても淡々としていますね。
特にロックレジェンドを作ったバンドであるとか、そんな意識はなくて、自分が思った事を一つ一つやってみて、結果こうなって、まぁ、よかったかなぁと言う感じでした。
特徴的なのは、カールでした。
カールは自分が参加し、関わっていたバンドに対して、付加価値を少しでも高めようとする発言が多かったです。
おかげで、EL&Pが世界の国で為しえた私の知らない事も知る事ができたし、グレッグ主体のバラードでさえ、バンドとしてのEL&Pの曲であると捉えているようでした。
(確かに3人で演奏していますから、もっともではあります。)
しまいには、自分たちが生み出した楽曲の特徴を、「プログレの範疇に収まらない折衷主義」と言う言葉を用いていましたね。
EL&Pの先見性や特徴的な記録等を語らせたら、カールの右にでる者はいないかも知れません。
自らがキングスロードを歩んで来た事を絶対的に肯定している感じです。
あと、マネージャー達が、EL&Pの音楽を他のロックとは明らかに一線を画すものとして、彼らの音楽自体に惚れ込んでいる話ぶりも良かったですね。
インタビュー初お目見えと思われるツアーマネージャーは、今でも時々、EL&Pの音楽を聞いているようでした。
その方のマンティコア時代のお世話ぶりには、お給料をもらっているとはいえ、健気な仕事ぶりが伝わってきました。
以上が途中経過ですね。
ではまた。
2011年10月12日 yaplog
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