10月17日(水)校庭で3年生が空を見上げています。これは,国語「ちいちゃんのかげおくり」の学習です。戦争で出征してしまう前の日にお父さんが教えてくれたのが,このかげおくり遊びでした。家族4人の最後の想い出になりました。
~中略~戦火にまみれ一人ぼっちになってしまったちいちゃんが最期ふらふらしながらこのかげおくりをすると,一人のはずなのにそこには死んだはずの,お父さん,お母さん,お兄ちゃんの声がいつしか重なり「そのとき,体がすうっとすきとおって,空にすいこまれていくのが分かりました。」と綴られています。
3年生は,このかげおくり遊びを再現していたのです。3年生たちは,空に映る自分たちの陰に大喜びです。何一つ不自由のない生活をしている今の子どもたちに,この作品が平和や命の大切さを考えさせてくれるきっかけとなることを願います。親子でこの教科書を読んだり,祖父母と戦争について話したり,週末にかげおくりをしながら過ごしていただけると嬉しいです。