内田タツル×高橋源一郎の対談本。
正月本として。かなりぶ厚い。
ハズレかな?と思いきや、
かなりはまってしまった。
自民党を語ろうとする時、何から、あるいは、何を語ればいいのか?
政治イデオロギーや、政治信条といったものが『無い』との指摘。
55年体制を考えた場合、自民党だけで、日本を切り盛りしてきたと
いうよりも、社会党と相対的な距離感を保ちながら、有利なポジションを
選んできて、野党も含めて『日本の政治』を持ちつ持たれつ、運営してきたのではないか?とい
う指摘。なるほど。
ただ、イデオロギーや信条がない分、『生活実感』に根ざした政治で、いや、むしろ、
日本人全体で日本を運営してきたので、そもそも自民党が良かったというよりも、
『まあ、自民党なら薬にも毒にもならないな、』という感覚での55年体制だったのではないか?
経営学の本にもあったが、『集団』で行動するために、個人主義の欧米のように、『哲学』
や『信条』が必要ない。それよか、魚の群れのように『集団』が一定方向に走る事が
むしろ、すんごい統治システムなわけで、なんとも政治も、組織も『日本的経営』なんだなあ。、と改めて。
しかし、政権交代した民主党であったが、
『さよなら自民党、こんにちは自民党?。』に象徴されるように、中身変わらず。
つまり、民主党は、単なる自民党の生まれ変わりではないか?と。
小沢さん論も、おもしろい。
政権交代前に、確かビールケースの上に立って、小さな農村で演説しているのを見たが、
まさに、あれこそが、パフォーマンスでなく、小沢さんの真骨頂であり、
まさに東北の農村を『傷だらけ』で守ることに全力なのが小沢さんの凄みをうむのだろう。
田中角栄さんの教えを引き継ぎ、選挙区の全員に会うぐらいの覚悟で、選挙区の方の
叱咤激励を全身で浴びてこい、というところが『強み』かもしれない。マスコミでチャーチャー
口先だけでしゃべる政治家とは、明らかに違う。そりゃ、『強い』わな。
この本全体を通して、『口語体』で政治を語ろう、というメッセージがあり、
成功している。こんな風に政治を知りたかった。インタビュワーが、渋谷陽一さんというのも
オツであった。
正月本として。かなりぶ厚い。
ハズレかな?と思いきや、
かなりはまってしまった。
自民党を語ろうとする時、何から、あるいは、何を語ればいいのか?
政治イデオロギーや、政治信条といったものが『無い』との指摘。
55年体制を考えた場合、自民党だけで、日本を切り盛りしてきたと
いうよりも、社会党と相対的な距離感を保ちながら、有利なポジションを
選んできて、野党も含めて『日本の政治』を持ちつ持たれつ、運営してきたのではないか?とい
う指摘。なるほど。
ただ、イデオロギーや信条がない分、『生活実感』に根ざした政治で、いや、むしろ、
日本人全体で日本を運営してきたので、そもそも自民党が良かったというよりも、
『まあ、自民党なら薬にも毒にもならないな、』という感覚での55年体制だったのではないか?
経営学の本にもあったが、『集団』で行動するために、個人主義の欧米のように、『哲学』
や『信条』が必要ない。それよか、魚の群れのように『集団』が一定方向に走る事が
むしろ、すんごい統治システムなわけで、なんとも政治も、組織も『日本的経営』なんだなあ。、と改めて。
しかし、政権交代した民主党であったが、
『さよなら自民党、こんにちは自民党?。』に象徴されるように、中身変わらず。
つまり、民主党は、単なる自民党の生まれ変わりではないか?と。
小沢さん論も、おもしろい。
政権交代前に、確かビールケースの上に立って、小さな農村で演説しているのを見たが、
まさに、あれこそが、パフォーマンスでなく、小沢さんの真骨頂であり、
まさに東北の農村を『傷だらけ』で守ることに全力なのが小沢さんの凄みをうむのだろう。
田中角栄さんの教えを引き継ぎ、選挙区の全員に会うぐらいの覚悟で、選挙区の方の
叱咤激励を全身で浴びてこい、というところが『強み』かもしれない。マスコミでチャーチャー
口先だけでしゃべる政治家とは、明らかに違う。そりゃ、『強い』わな。
この本全体を通して、『口語体』で政治を語ろう、というメッセージがあり、
成功している。こんな風に政治を知りたかった。インタビュワーが、渋谷陽一さんというのも
オツであった。