『よせやぃ』読了。
啄木さんの二つの歌の解説。
『空き家でタバコをのむ』というニュアンスの歌。
つらいことがあって、(つらいことが何か分からない)
タバコをのむという行為は、大きな雲をつかむような
歌よりも『自意識』が存在しているということ。
自意識が存在しているかどうか、こそ文学の本質なのでは
ないか?とのこと。
そう考えると、医療福祉には、かなり公益性の高いことで、
『自意識』がはさめない。が、今後は、いかに医療従事者が
『自意識』を公益性の高い『医療福祉』と接合していくか、が課題というニュアンスで、
『ほーーーーーーー』とナットクしてしまった。
『大衆教育社会のゆくえ』は終章手前まで。
能力の高低=世帯の収入の高低だと、
能力に応じて教育をしようとして、
能力別に教室をわけると、それが『能力別』に
分けただけでなく、
『世帯の収入の高低』でわけることになってしまい、
我が国では『能力別』あるいは『習熟度別』に教室を
分けることが、なかなか出来ないとのこと。
『ホーーーーーーーーーーーーーーーーーーー』っとナットク
してしまった。
あと、『能力別』といってしまう時の『能力』のものさしが
正しいの?という問題や、
『能力別』というキャップをかけることによる『機会の不平等』
の問題も出てくる。
『能力別』の是非は、けっこう複雑、且つ広範囲に及ぶ問題で、
日本人の特徴にも関連する問題だろうな。