以前から、戦略って、よーーーーーーわからん、と思っていて、
この三品先生の本を読んでみた。
まず、この本をお書きになる前提の説明の時点で
、かなり刺激を受ける。
経営学の場合、事例研究をよく見るが、
その事例は、特定の産業の、しかも特定の企業の成功事例で、
それを、その他企業に『普遍化』出来るのか、という問いに対して、
無防備ではないか、と、私自身も思っていた気がする・・・。
しかし、書きながら、成功事例は、『視野を広げる』という点では、
貢献しているとも思うが、それだと、ちょっとインパクトが弱い気もする。
ほとんどの上場企業の財務諸表を、片っ端から調べあげて、戦略の成否を
調べるという、壮大な動機。しかも、確か40年ぐらいのスパンで行っている。
戦略の成否について、大前提として、『生涯利益の最大化』をおいて、
利益成長の跳躍『率』をはかろうとする試みは、ほーーーーーーーーーーーーーーーーーー、と
刺激をかなり受けた。
自分も、小さな、小さな分析をやってみたいな、という気持ちにしてくれただけでも、
読む価値があった。