Nikon D200 TAMRON SP90□□
山形県酒田市山王の森□□
緑色から黄緑色へ、黄色から橙色へ、そして紅へ。
落葉樹たちの葉の色づきは「紅葉」と一口で言ってはもったいないほどの多様性があります。どれ一つとして同じ色づきの葉はありません。
黄色い葉はカロチンという黄色の色素、紅い葉はアントシアニンという赤い色素が、その時の寒暖差や乾燥具合などによって様々に変化する云々、というふうに葉の色が変化するしくみはわかっているのですが、樹木たちが生きていく上でこの紅葉はどのような意味があるのか?ということは分かっていないのだそうです。
葉を落とし、土に還り、栄養となりまた木を育てるだけなら、こんなにもきれいに色づく必要はないようにも思えます。
しかし葉は、その役目を終えて枝を離れる間際に、まるで生きた証を灯すかのようにきれいに色づいて、冷たい風の中へと消えてゆくのです。
色づいた葉を美しいと思うのは
いのちの儚さを感じるから
いのちをいとおしく思うから
今この一瞬がとても大切だと思えるから
「この木も死ぬの?」
「いつか死ぬさ。でも”いのち”は永遠に生きているのだよ。」とダニエルは答えました。
『 葉っぱのフレディ(いのちの旅) 』
レオ・バスカーリア作:みらいなな訳
葉っぱのフレディ―いのちの旅 レオ バスカーリア 童話屋 このアイテムの詳細を見る |