すずらん
先日、知り合いの若いお母さんから聞いた話です。
小学2年生と1年生の息子たちが、初めての母の日のプレゼントということでスズランの鉢植えをプレゼントしてくれたそうです。
母の日と言えば赤いカーネーションが定番、なのに何故スズランだったかというと、昨年の5月にそのお母さんが息子たちを連れて近くにある実家に帰ったときに、そこに咲いているスズランを好きだと言ったことがあって、お兄ちゃんがそれをしっかり憶えていたのだそうです。(おじいちゃんおばあちゃんの家に咲いている小さな白い花。)
お母さんが大好きなあの白い小さな花を、おじいちゃんおばあちゃんの家に子どもたち二人はもらいに行きました。ところが、スズランはまだ咲いていなかったのです。庄内地方ではスズランは5月中旬頃からチラホラ咲き始めるのです。
ガッカリして半べそをかいているお兄ちゃんを見兼ねたおじいちゃんが、花屋さんを一緒に探し回ってくれて無事スズランを手に入れることができました。
思いもよらない子どもたちからのプレゼント、お母さんは嬉しくて嬉しくて嬉しくて・・・、感激のあまり泣きだしてしまったそうですが、泣いたお母さんを見て子ども達はビックリ、何か悪いことをしてしまったのかと勘違いして、二人ともごめんなさいと泣きだしてしまったのだそうです。
お母さんは、悲しくて泣いたんじゃないのよ、とありがとうを何度も言いながら息子たちと三人で泣きあいっこをしたそうです。
きっと、子どもたちもお母さんも一生忘れられない母の日になるのでしょうね。
スズランの花言葉は、『純粋』『純愛』『幸福の再訪』、そしてヨーロッパでは『聖母の涙』と言われているそうです。
1000の星のむこうに (大型絵本)
アネッテ ブライ
岩波書店
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