山形県酒田市最上川河口□□
先日、東京からのお客さんを連れて車で庄内平野を移動している時、田んぼで落ち穂拾いをしている白鳥の群れを見て、その方が盛んに感動している事がありました。
地元の私たちにとっては見慣れた光景でも、都会の人にとっては望むべくもないそれはそれは贅沢な風景ということになるのでしょうね。
日中、白鳥たちは庄内中のあちらこちらの田んぼに散らばって、落ち穂や土の中のミミズなどをついばんでいます。あちらの田んぼに10羽、こちらの田んぼには30羽、ときには100羽を超える大派閥が出現することもあります。
庄内に飛来する白鳥は、酒田市の最上川の河口だけでも約1万羽(日本一の飛来数です)、その他にも日向川、新井田川、鶴岡市の赤川、大山下池・上池、遊佐町の月光川などにも沢山の白鳥が飛来します。庄内地方はシベリアからやってくる白鳥たちの一大越冬地になっているのです。
そして、この1万を超える数の白鳥の胃袋を満たすほどに庄内平野の田んぼは豊かなのだとつくづく感心する今日この頃です。
本場の味「庄内米」の落ち穂は、さぞかし美味しいことでしょう。(庄内町狩川)
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