冬枯れた林床に真っ先に顔を出して春を告げてくれるのがオウレンです。オウレンはキンポウゲ科オウレン属の日本固有の多年草で、小葉の切れ込みの形態によって三種類に分けられるようです。主に北海道と東北の日本海側に咲くのがキクバオウレン(菊葉黄蓮)主に太平洋側と西日本に多く咲くのがセリバオウレン(芹葉黄蓮)主に中部地方に多く咲くのがコセリバオウレン(小芹葉黄蓮)オウレンは花が終わった夏場以降も年間を通して葉をつけているので、いわゆる「スプリング・エフェメラル」(春の妖精・早春植物)ではありませんが、それらよりも早い時期に花を咲かせ春を真っ先に告げてくれるので、早春の妖精のひとつだと思っています。オウレンの花がまだ冬の寒さの残る風に揺れる様子は、いまだ土の中の「スプリング・エフェメラル」(春の妖精)たちを目覚めさせる合図を送っているように思えるのです。(今思ったのですが、ジプリ映画「もののけ姫」に出てくる『こだま』 みたいですね。ほら、あのテルテル坊主みたいな首をケタケタ鳴ら しながら樹木の芽を芽吹かせる木の精霊です。(^^; )
撮影場所酒田市市条字八森(八森自然公園内)撮影DATANikon D750TAMRON SP 90mm F/2.8 Di MACRO VC
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