冬茜
2006-01-14 | 空

久しぶりの冬茜(ふゆあかね)の中、雀たちが冬木立に群れていました。
野に生きる鳥たちは、体一つで飢えと寒さに立ち向かっています。
食料の少ない冬。彼等は一粒の糧を探すにも雪をかき分け必死です。
時には危険を冒し、人間の近くにも接近しなくてはいけません。
そして夕方には、凍てつく冬の夜を越えるために安全な宿を探さなくてはならないのです。
冬は、成鳥だけでなく幼鳥や老鳥に対しても容赦なくその厳しさを与えます。
その冬の厳しさに耐え、過酷な状況を乗り越えたものにだけ、春が訪れるのです。
そんな鳥たちは冬の束の間、時折見せるこの綺麗な冬茜をどのように感じているのでしょうか。
人と同じく、冬を越える勇気をもらっているのでしょうか。
冬はまだまだ続くことを、鳥たちも知っているのです。

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はじめまして。コメントありがとうございます。
冬はずーっと凍てついているのではなく、寒暖を繰り返します。
厳しい季節の合間に見せる青空や夕日は自然がくれる優しさですね。
ありがたくて、きれいで、そしてちょっと切ないですよね。
また来てくださいね。