常陸国の民俗資料・・

二〇〇五年四月に茨城県北の周辺五町村が合併した常陸大宮市の歴史民俗資料館（大宮館）はこぢんまりとした建物だが展示物は縄文時代から古墳時代さらに近代まで特に周辺遺跡や墳墓の発見された埋蔵物を豊富に展示してある。
公的所有権が及ばない民有物もあるのだろうか研究が進んでいないのか展示物の時系列の解析説明がどうも理解出来ない。
展示してある豊富なこれらの時代の土器類から当時の生き方や生活状況が垣間見える。遺跡や墳墓の土器類は葬祭や祭祀用から日用品まで多数ある。
　　　　　　　　　
特にこれら先人達の墳墓からの死生観が中国大陸の古代から現代までの「儒教精神」の源である「招魂再生」に似ている。「招魂再生」とは祖先祭祀を常に行い生に回帰出来るように死せる肉は土に返して骨は清浄し再葬墓に納めて先祖がいつでも肉体が再生できるようにする観念的な思想観である。
これらの思想の人達が有史前の数千年前から弥生時代まで海を渡りやって来た。古墳や横穴式や土器の墳墓の違いはその根元の民族性が残ったのだろう。
アイヌ文化を含めて日本の基層文化の成り立ちは言葉の「訓読み」「音読み」の違いや「あいうえお」「イロハ」の違いや「文字の縦書き」など積層文化になっている。
これらを見ても有史前五千年前頃の遺跡が日本全国から出てくるのも分かる。
我々日本人の歴史の流れは深く偉大である。
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歴史民俗資料館内の所蔵品や土器類の写真撮影は禁止されている。遠方の方々には紹介はしていない。