教えて!TOSHIさん:ブログ版

ライブハウス<T☆ROCKS>のオーナーTOSHIによる、音楽や音楽以外・・のお話!

T☆ROCKS:TOSHI

小田急相模原ライブハウス <T☆ROCKS>のオーナー「TOSHI」です。 音楽の話、音楽以外の話・・などなど色々!HPの 「教えて!TOSHIさん」も更新中! t-rocks@jcom.home.ne.jp

プロとして

2012-09-14 | 音楽的アドバイス

リハーサルって最近、単に練習になってる場合も多いんだけど(苦笑)、ま、ある程度は

仕方ないんでいいんだけど、当然時間も限られているんで最小限にサクっとやったほうが

いいよね。俺は十代からライブハウスに出ているんで、色んなやり方を見て来てるし、

うまくやってくれるなあって思うこともあったし、そうでないこともあったし・・・。

今はその辺を吟味して最善になるようにやってる。

それでも色々と俺の足りない部分もあって、反省することもしきりだし、あとから

後悔することもたまにはあるなあ。

たいてい、意思の疎通がうまく出来ないってことがどうしても弊害になる場合が多いよね。

声量があまりないと言うか、そういう歌い方で、「もう少しボーカルが欲しいんじゃないかなあ」

と思ってると、それでも尚且つドラム返してくれとか、ベース返してくれとか言ったあと、

やっぱり最終的に自分の声をもっと欲しいってなるんだけど、「やっぱりな」ってなって、

ちょっとイラっとくるのは正直なところなのだ(苦笑)。大体ドラムなんざ、十分聞こえるだろうに。

そのときの俺の声のトーンがあまりよくないときがある。プロとしていけないとわかっているのだが・・・。

反省しきりである。もう大丈夫よ!(笑)

 

あと、逆に昔ライブハウスに出てた頃に、ドラムのバスドラから音決めをして行くんだけど、

テンポ100くらいで4分でずっと打ってるんだけど、そのときにPAさんがず~っと

色んなエフェクトを試したり、リバーブ試したり、それこそ5分くらい続くの。

そりゃ、PAとしては色々試したいのはわかるけど、こっちも生身の人間だからさ(笑)。

バスドラだけずっと打ってるのも結構疲れるみたいよ。まだ~?ってステージ内で

訴えるんだよ(苦笑)俺に言うなって。

その辺は俺もよくわかってるんで、うちでは適当に叩いているときにその人の

叩く強さやスネアの音の感じなども聞き取って、音、及びリバーブなどの調整も

しちゃう。ギターやベースも同じ。エフェクトの切り替えもやってる時にすぐに取っちゃう。

で、音量差が気になるときは声をかける感じね。で、あとは歌も入れた状態でやって

もらって、もう一度音量、音質、低域感、ボーカル、コーラスの抜け、リバーブ感などを

キチンと揃える・・・。全部いっぺんに調整するので確かに大変で、初めの1分くらいは

バランス悪い時もあるんだけど、結局こうした方がバンド側としてはたくさん演奏できるよね。

演奏者は個別に音を出してるより、少しでもバンドで演奏したいでしょ?

ステージでの音の感じにも耳を慣れさせないといけないしね。全員いっぺんに音を

出すに越したことはない。なので、俺はセッティング出来たら「歌と一緒に演奏してもいいいですよ」

って言ってやってもらうようにしてる。で、「やりながらアンプも調整していいですよ」ってことも

伝える。これだと結構ストレスないでしょ?仮に個別に音を取られた後って、なんかアンプの

音量とかEQとか勝手にいじったらいけないような気になるじゃない?ま、実際、外音に

影響するから厳密には好ましくはないんだけど、でもやっぱりドラムが入ったらちょっと

聞こえが違うとか大きすぎたとかもあると思うんで、それも含め「やりながら自分たちの

一番好ましい環境に調整して」って言ってるわけ。後はこっちがそれをお客さんの立場に

立って、最良な音像で届ける・・・と。逆に「バンド側に気持ちいい音像はある程度は

自分たちでやれ」ってことでもあるんだ。ここを誤解してはいけない。

例えばギターが大きすぎて歌いづらいってのはステージ上ではPAの責任ではない。

単にギタリストの責任だ。って言うかバンドの責任だね。単に大きさだけの問題かも

知れないし、音質や、単純に向きを変えただけで解決することも多いんで、頭使おうね。

俺の所属してたバンドではギタリストが自分のキャビの向きを考えて最善の方向に

向けてくれていたんでギターのせいで歌いづらいことは一度もなかったなあ。

 

ま、こんな具合にアーティスト側からやりやすいであろう、リハのやり方をT☆ROCKSでは

やってると思うので、難しくないと思うよ。スタジオ練習している感覚でやってもらって

大丈夫なんだ。