教えて!TOSHIさん:ブログ版

ライブハウス<T☆ROCKS>のオーナーTOSHIによる、音楽や音楽以外・・のお話!

T☆ROCKS:TOSHI

小田急相模原ライブハウス <T☆ROCKS>のオーナー「TOSHI」です。 音楽の話、音楽以外の話・・などなど色々!HPの 「教えて!TOSHIさん」も更新中! t-rocks@jcom.home.ne.jp

プロとアマの差

2013-01-03 | 音楽的アドバイス

前に紅白を見た・・・って書いたけど、そう、確かにみました。PCで仕事しながらだから横目で

適当に・・・だけど。

で、みんな、誰それが良かったとか、誰がヘタだったとか・・・色々言いたい放題言っていて・・・(笑)

そりゃそうだよね、それも楽しみのひとつだろうし。プロとしてお金をもらっている以上、色んなことを

言われるのは有名税だから仕方ないわなあ。

でね、紅組のトップバッター、浜崎あゆみさんね、まあ、さんざん叩かれていますが、確かに

出だしの音程の外し具合は凄かった!曲は知らないけど出だしは相当シャープ気味に入った

ように思う。その後はなんとか持ち直したけど、ややかすれてたかな。もともとお腹から声を

出すタイプではなく喉元で音程をコントロールする歌い方の人だったけどね。こういう歌い方の

人は喉が疲れてくるとちょっときつい。

その他、和田アキ子がひどかった・・・とか、プリプリが声出てない・・・とか、結構批判はあった

みたいね。

プロだからね、そういう風に思われたんなら、仕方ないわな。甘んじて受け止めるしかないし、

もしどうしようもないなら他の部分で見る価値があると思わせる活動をするしかないよね。

まあ、前も書いたが中井君は歌に関しては一線を越えちゃってるんで、「他の部分」で

活躍した方がいいとは思うけど。実際してるけど。

 

それにしても「プロ」への風当たりって強いんだなって思うよ。

例えば、浜崎あゆみのパフォーマンスがT☆ROCKSだったら、俺は褒めると思うよ。

そりゃ厳密には音程は危ないところもあったろうけど、やっぱり素人の中に彼女が

いたら、ダントツに抜きんでてるわなあ・・・。ものすごく失礼な話をしてるけど(笑)。

でもライブハウスってもっともっと、100倍くらい、歌が歌えていない人でも、それなりに

人気が出ちゃうって言うか、指示されている人も多いからさ。

自分がもし紅白でパフォーマンスしたら・・・って想像してみるのも見つめなおすいい機会に

なると思うよ。プロになりたいって思ってる人ならなおさら。

ライブハウスに出てる人たちはやっぱり甘すぎる人も多いと思うな。

そりゃプロじゃないんで、いいんだけど、それにしても・・・って人も残念ながらいるなあ・・・。

何度も言うけど浜崎あゆみクラスであれだけ叩かれるんだからさ。あれだけのパフォーマンス

しても歌で叩かれちゃうんだからね。まあ、自分だけのコンサートではないから仕方ないかも

しれないけど。

 

それにしても12チャンでやってるような「演歌の花道」みたいな番組に出てる歌手って

本当にうまいね。音程を外すなんて皆無で、声もしっかり出てるし、感情もこもってるし・・・。

もう完全に身体が曲を完璧に覚えている感じね。それに引き替え最近の若いアーティストは

音程を探して歌ってる感がある人も多いよね。俺もうまい方ではないんで、音程を探しながら

歌うってこともあるんだけど、それでもやっぱり歌いなれた歌は身体に染みついてる感じも

するな。やっぱり飽きるまで練習して身体に染み込ませるのは大事なんだなあ。

探して歌ってるようじゃダメなんだよなあ・・・。

 

そうそう、昔、夜のヒットスタジオって番組があって、一番初めにその日に出ている歌手の

メドレーでみんな出てくるのね。自分の歌ではなくて人の歌を歌って次の歌手につなげるんだけど、

そのとき面白いことに、どんなに歌がうまい人でも他人のあまり練習したことのない歌を

歌うと目も当てられないほどヘタなことも多かったってこと。

それこそ音程を探して、身体に全然染みついていない。

 

俺、「自分たちが楽しくないとお客さんも楽しくないだろうから、ライブではまず自分たちが楽しむ

ことを優先します」って言う言葉がどうも100%賛同できない。

一見正しいことを言っているようだし、実際正しいとは思うけど、その信条で危険なことの一つに、

「練習不足でドキドキする感じが楽しい」ってこともあり得るってことかな。

だって練習の際に、やり慣れていない曲を演奏したり歌ったりするのって楽しいでしょう?

まだ飽きてないから。でもそれを本番でやってヘタな歌と演奏聞かされたり、ミスされてもなあ。

プロでよっぽど人気があって、多少なら許されるかも知れないけど。

あと一つは、プロでアルバムの中のあまり盛り上がらない人気のない曲をやって、でも

本人たちはやり慣れていないんで、ちょっと楽しいってやつ(笑)。

ま、多少はしょうがないけどね。やってる側も楽しまないとね。でもたまに「その選曲どうよ?」

ってコンサートやっちゃうバンドもいるよね。そういうバンドは短命なことも多いな。

自分たちに正直なのもいいけど・・・。

今でも生き残ってるバンドはやっぱりお客さんのこと考えてるよね。

エアロスミスだって、キッスだって、モトリークルーだって、ローリングスートンズだって

ヒット曲たくさんやるもの。「ジャンピングジャックフラッシュ飽きたからもうやんねー」って

わけにはいかないでしょ(笑)